ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

製造業におけるIoTの広め方や売り物をSIerは間違えている

2016-08-19 15:04:37 | ネットワーク
■「IoTをすると儲かる」という理由がわからなければ広がらない

機械の予防保全のために現在のシステムを入れ替えるというストーリーは
コスト的に考えて、ない。

そもそも、機械が壊れるタイミングが、すでに予測がつく
のであれば、IoTしなくていい。予測つかないものについて、
「IoTすれば、本当に予測できるのか?」と聞かれたら、
答えるのは難しい。

・・・となると、IoTの目的は、何?となる。




■IoTの目的は

これは、連携による自動化、無駄の排除(電子化して無駄を見つける)とか、
そういうことになる。

今まで、独自に動いていた機械の動き、進捗を、需要量や仕入、関連企業の生産状況など
「企業の枠を超えて」情報共有することによって、社内で行っていたFAを企業外へ、さらに進める
という路線の話になる。


この情報共有の場として、クラウドがある。
そのクラウドにデータをあげるのに、インターネット+3Gがある。




■インターネットでないとスケールしない

 なぜ、インターネットか?というと、RS485とかだと、32台(ほんとはもっとつながるけど)
等の台数制約があり、スケールしない。そして、各社各様の仕様だと繋がらない。

そこで、つなげるために、スケールさせるのに一番便利な、オーバーレイ型の標準化された仕様
であるインターネットを使った。




■でも、すべてをインターネットにする意味は、ない

 つまり、インターネットにするのは、クラウドにつなげて、他社と情報提供するため
であって、社内のネットワークすべてをインターネットにする必要はない。意味がない。

 いま、工場などでは、RS485等によるフィールドバスで通信は繋がっている。
 それをインターネットにつなげればいい。

 それだけで、連携による自動化、無駄の排除(電子化して無駄を見つける)という
目標は達成できる。





■既存の通信をインターネットにつなげるのがGW

 GWで従来の通信とインターネットの変換をする。つまり、既存の通信には影響しないで
クラウドに情報を投げられるというようにしないと、製造業には、受け入れられないだろう。

 既存のネットワークにたいする操作もGWを介して行う(としないと、セキュリティ的に
もたない)そしてGWからクラウドに投げたフィールドの情報を元に、いろいろな解析を
クラウドでかけることによって、自動化や予測が出来る・・・

 とすれば、既存部分のネットワークにGWを追加する形になるだけで、
 自動化やいろんな無駄とりができて儲かるというストーリーが作れて、
 これなら儲かる可能性がでてくる。

・・・そうしたときに、Raspberry Piとかは、変でしょ?

 GWは、CCLinkのEther変換とか、そういう話になってくる。

 つまり、SIerさん、売り物も間違えている。




■ただし、これが将来的にひっくり返る

mbed osで・・・、そこにたぶん、ソフトバンクの戦略もあるし、Intelの考えも
あるんじゃないかと・・・

その話は、別の機会に・・・
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人工知能を用いた予測モデル... | トップ | ペルソナへのAI利用はあり... »
最新の画像もっと見る

ネットワーク」カテゴリの最新記事