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ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

標的型サイバー攻撃時代のセキュリティ対策指針-その日が来る前に「すべきこと」と「できること」

2013-05-19 09:35:45 | トピックス
表題の内容を「富士通フォーラム」で聞いてきたので、メモメモ




1.サイバー攻撃事例
・事例1.Java脆弱性を利用した標的型攻撃
 2013年2月 Facebook,Apple,Microsoft
  Javaサンドボックスをバイパス可能な
  ドライブバイダウンロード攻撃
 想定される攻撃シナリオ
  1.事前プロファイリングで、
    アクセスする可能性の高いWebサイト調べる

  2.サンドボックスバイパスする0day exploit不正Jarファイル配置

  3.開発者にJarファイルを落とさせる

  4.マルウェアインストールさせる

 →水のみ場攻撃
 分析・評価
   入り口対策をバイパス
    従来:メール
   Javaに対する0day
   事前プロファイル
  ・進入手口が以前にも増して巧妙化
  ・もはや内部進入を前提とした対策は必要不可欠

・事例2.ショッピングサイト決済ページ改ざん
 2013年3月14日、大手めがねチェーン
 セキュリティコードを含むすべての決済情報転送
 2059人のクレジットカード情報、7人悪用
 PCIDSSめざす

 想定される攻撃シナリオ
   Apacheを改ざん
   情報転送
 →サーバーに格納した情報ではない:PCIDSSに対応してもX

 分析評価
   SQLインジェクションでは入手困難なセキュリティコードを含む
   すべての決済情報を盗まれる
   ビジネスへの打撃
  ・進入手口は不明ながら、残存する脆弱性への対処は必須
  ・早期に発見し、事業への影響最小化

・事例3:韓国同時多発サイバー攻撃
 2013年3月20日

 想定される攻撃シナリオ
  水のみ場と理解するのが主流
   組織内集中管理→不正プログラム

 分析ポイント
  MBR書き換えは1990年代
  集中管理型の盲点
  攻撃者が本気になれば、このような攻撃はいくつも考えられる
  攻撃者の真の狙いは?本来、もっと深刻になりえた

 ・気づかないうちに深く進入されていた
 ・情報漏えいだけでなく、システム破壊、データ破壊の脅威が現実に
・標的型サーバー攻撃は、経営リスク
  企業の存続にかかわる経営リスク
  組織の存続に直結する
  危機管理の視点で

2.サイバー攻撃対策の理解
・セキュリティ脅威の変化
  区別して考える:いまどういう脅威

 脅威
  これまで:怪獣来襲モデル:撃退すればハッピーエンド

  これから:悪の秘密結社モデル:ミッションが終わるまでやってくる

 対策
  これまで:水際防御(ぺりメーター防御)
  これから:多層防御(総力戦)

・よくあるサイバー攻撃の流れ
  静かに気づかれないように侵入して情報を盗む

・これまでの違い
  巧妙に偽装された標的型メールは見つけにくい
   やりとりして
  →攻撃者がコストかけられる
  ターゲット絞込み、事前にわなをしかける

・もし、初期侵入をゆるしてしまうと
  内部サーバーの脆弱性
  クローズドでもUSBメモリ
  シーメンス社のPLC

  ノートPCのマルウェア感染
   7ヶ月も侵入

・時間をかけて見つからないように

・感染に気づけない

・サイバー攻撃の脅威に対応するために
  考え方を変える(リスクを正しく認識する)
  まずは想定できる脅威に対応する
  危機管理能力を高め、有事に備える

3.有事に備えるCSIRT
・現代に求められる緊急対応組織とは
  重要なのは、誰が意思決定を行うのか?
  必要な情報をいかにそろえるか?

  従来のセキュリティ部門の責務
    +
  これからのCSIRTに求められる責務

  経営レベルで支援できる

・CSIERTの役割
  OODAモデル+レディネス(事前準備)
   O 監視
   O 情勢判断
   D 意思決定
   A 行動
   +事前準備

・CSIRT設置のメリット
 高度な脅威に対応する

・CSIRT構築運営のプロセス
  チケット管理
  富士通クラウドCERT

・【ご参考】
  JPSERT CSIRT構築マテリアル RFCベース

・緊急系業務と定常系業務

・情報セキュリティ運用・緊急対応業務
・情報セキュリティマネジメント業務

4.富士通のソリューションのご紹介
・サイバー攻撃時代の危機管理
・SystemWalker Desktop Patrol/Keeper
・ShieldMailChecker 標的型メール対策
・UTM IPCOM EX
・マルウェア検知・対処支援サービス
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