ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

教師はwikipediaではなく、ポータルサイト。人生失敗したやつの価値観押し付けて、何がしたいの?

2021-03-06 17:13:12 | そのほか
NHKの「ここは今から倫理です」。NHKプラスの見逃し配信で見ているので、1周遅れで見ているんだけど、

第5回、第6回、おもしろかったっすね。
むかし、良しとされていた、金八先生みたいな熱血教師が
「明らかに行き過ぎで、人間として間違っている」
というのを明確に示し、その中で新しい教師というのが、どういう方向にいけば
社会から認められるかというのを、実験的に書いていて・・・

サイコーに笑えたのは「あなたはもっと偏差値が低い、就職がいい学校を受けなさい」
・・・ばかすぎる。これだけ社会でデータサイエンスとか言われてるのに、学校の先生は
統計学を学んでいないのか?

まあ、いいや、順に示していこう




●昔の教師は、人として間違っている。

上から目線でもの見ているからね。
生徒を理解して・・・って、歌の文句(「一生奇跡に縋ってろ」ナナヲアカリ)」じゃないけれど、
生徒の人生を理解しようとか、教師が持つ世間の価値観をわかってもらおうとすること自体が
「厚かましい話だ」。

そもそも、教師っていう職業はトップの人間がつく職業ではない。
例えば、学校でいえば、多くの人は東大、京大、早稲田、慶応が日本のトップの学校
と思っているわけで(実際はOIST(沖縄科学技術大学院大学)だと思うけど)…

ところが学校の場合、高校の先生では確かにその手のトップの学校の人もいるけど、
(自分の高校の英語の先生は東大と早稲田だったけど)
実際は、その手の学校に落ちた学芸大とか他地方国立大学、東京理科大とかの私立大学の
先生も多いわけ
(数学:茨城大、千葉大、国語:千葉大、国学院大。生物:東京教育大、地学:千葉大、物理:東京理科大
 ・・・やばい、化学、先生自体、思い出せない!)。

そういうトップでない人間が、もっと高みに行こうと夢見ていたり、潜在的能力のある生徒に、
自分の失敗した人生の価値観押し付けても、しょうがないだろう。
あんたレベルの人間になりたくないわけだから、生徒は。

例えば、子供のなりたいものランキングのhttps://benesse.jp/juken/202101/20210106-3.html
男子1位はゲームクリエイター、プログラマー、5位は研究者・科学者だ。

ゲームクリエイターで普通になるなら、大卒で十分。
だけど、「プログラマー」でゲームプラットフォームのエンジンを作りたい場合、
シミュレーター部分を作ることになると、大学院卒のほうが有利だし、入社してから楽。
研究者になるのは大学院必須(いま博士もってないときつい)。

そういう人に、大学の教育学部出た先生の価値観、押し付けられてもねえ~
(大学院進学まで考えたら、難関校に入るより、大学院出れるまでの大学に入ったほうが有利。
 その場合、大学院受験生の多い早稲田や定員枠の少ない地方国立大に行くより、東京の国立単科大学に行くほうが
 有利だが、そういう大学は、たとえば電通大のように、受験うんぬんの問題ではなく、好きか嫌いかの問題が大きい)

なんで、学校の先生は、人生を共に考えとか、人生の先輩として教えるとか、
そういう厚かましいことをできる能力は、今は要らない。
学校の先生、そこまで頭良いことができるだけの人生の実績ないし、教育も受けていない。

じゃあ、何ができるのか、何をすべきか・・・というと、
(自分は教えられないんだけど)そこにつなぐことはできる。

自分は東大でてないかもしれない。
でも、生徒が東大に受かれば、東大の先生から指導受けられるので、
それでいいわけで、
先生の使命は、「東大につなぐこと」となる。

他もそうで、こどもの将来について相談相手になることはおこがましいけど、
相談相手につなぐことはできるし、それが先生の役割。
ほんとの勉強を教えるのは大学。学ぶのは自分。
その大学につなぐまでが高校・中学・小学校の役割。

そういう意味で、「ここは今から倫理です」の高柳先生はすごいわけ。
先生が自分で生徒を抱きしめたら問題だけど、
問題ある生徒同士がカップルになって・・・
結果として、自分たちの問題を解決してしまう・・・
まあ、これが新しい線製造なわけですね。

馬に水を飲めというのが先生ではなく
馬に水を飲める場所と方法を教えるのが先生。

先生はなんでも答えてくれるWikipediaではなく、
答えを見つける方向を教えるポータルサイト。
答えを見つけるのは、生徒。




●偏差値で指導できるって、大学なめてるだろう!

おいおいおい。偏差値の高低で大学を選べるのは、共通テストだけで決める大学の場合。

一般に大学入試は、その学校に向いている子が選ばれるように試験を作る。
(二次試験とか、独自試験の場合)
ところが予備校は、ボリュームの多いゾーンに適切に合否判定ができるように模試をつくる。

そのため、日大、明治のような場合はある程度模試のテストの偏差値が使えるんだけど、
理系で人数が少ないく、大学が試験で独自性を出している場合などは、偏差値が当てはまらない
という場合がある(電通大がこれって聞いたことがある。電通大の偏差値は意外と低い)

なので、理系の場合は、偏差値で合否判定をするのは危険で、
むしろ 入試問題をみて、勉強方法を合わせる必要がある
→その入試に受かるような人が、その大学で伸びる可能性があるように入試問題が作られている

私のころは、もう数十年も前なので、参考にならないと思うけど、

  京大の場合は、天才なので、対策なし。
  東大は、漏れがないように、ステップを細かく分けて網羅的に勉強する
  →四谷学院の55段階式みたいなの。あのCMは、「なんで私が東大に」だけど、
   うちなんかからみると、「だから私は東大合格!」のほうがあっていると思う
  東工大は、大学レベルの問題を高校に焼き直してでる場合があるので
   高1、2あたりで大学レベルの勉強を一回してしまって(放送大学とかOCWとか)
   高3で受験勉強する→予備校の微積で解く物理の授業を受けると良
  電通大は、モノ作りが好きな子が受ける。そこが基本で、
   ついでに勉強して、合格ラインに行くようであれば、
   モノづくりで大学院まで行って大成する見込みがある。
    →ということをメーカーが知っているので、就職率がいい

っていうように、受験勉強が分かれていて、それをコーチするのが進路指導
あの第6回のドラマでは、関東工科大学が東京工業大学、川崎工科大学が電通大みたいなパターンじゃないかな
と思う。だから、関東工科大に受かるための受験テクニックをだれからも受けていないで、あきらめるのはまだ早いし、
モノ作りが好きじゃないのに、就職率がよいからと、モノづくり系の大学を受けちゃうと大変なことになる。

ただ、実際には、あのドラマであるように、そういうコーチを高校の先生はできない。
そのため、どんなに頑張っても、所得の低い子は予備校に行けず(コーチを受けられず)
難関校に行けないというわけなのでした。

なお、就職率が高いというのには注意。
たとえば警視庁の就職が多いといったら、東京大学ではなく、国士舘大学だけど、
東大の場合はキャリアなのに対し、国士舘大学はノンキャリ。
職種が違うから、比べても意味ない。

国家公務員なら明らかだけど、これが民間企業だとわかりにくい
大手企業の場合、開発は理系の研究室からで、営業や一般事務は普通に募集というようにルートが違うことがある。
一般職でいくら就職がよくても、自分の思い描くものにはなれず、就職もできないという可能性があるので注意。
とくに理系の工業大学や、そこそこ知られている女子大は、やばい。
((例:昭和女子大は確かに就職率すごいけど、
    昭和女子大行けば、どこの有名企業の総合職でもはいれる・・・わけではないよね!)


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