なぜJ-POPは韓国に完敗した? 「10年代の音楽業界」が依存したAKB商法という“ドーピング”
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/celebrity/%E3%81%AA%E3%81%9Cj-pop%E3%81%AF%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AB%E5%AE%8C%E6%95%97%E3%81%97%E3%81%9F-10%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%A5%AD%E7%95%8C-%E3%81%8C%E4%BE%9D%E5%AD%98%E3%81%97%E3%81%9Fakb%E5%95%86%E6%B3%95%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86-%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0/ar-BB1cfVzj
J-POPをDisりK-POPを称賛したいために、わざと不当な対抗相手を持ってきている論評で、
(AKBに対応するのはTwice,NiziUに対応するのが櫻坂、日向坂なのでAKBが紅白に出ていない
ことでオワコンというのはおかしい。AKBの変化がJ-POPの変化に適応したことで、K-POPは
そういう対応をしないということの差に過ぎない。これは戦略上のちがいで、「カレーライスと
ハンバーグ、どっちが上」というぐらい、上下はつけにくい問題)
普段なら見過ごす話なんだけど、今後の経営戦略上面白い話題があるので、ちょっとコメント
論評する前に、
私の音楽的才能について
まったくない。なので、音楽についてはまったく当たってないと思う
芸能界の知識
あんまりない(たぶん論評をみれば、どのくらいの知識かわかる。
今の時代についていけてない普通のおじさん以下のレベル)
経営学(経営戦略)の知識
経営学修士・中小企業診断士
なので、あくまでも、経営戦略の立場から見た話としてきいてね!。
■そりゃ、K-POPは流行ります。今後も世界を制覇するでしょう
そうしなければ、菅総理が困り、世の中真っ暗です。
K-POPは、上記のサイトにも書いてある通り、
「グローバルマーケットに適応できる音楽をちゃんと創り、メンバーたちはしっかりとしたパフォーマンスをする」
ということをして、世界的に売れることを目指したアーティスト育成をしている。
そのために、徹底的に市場を分析して、それに合ったアーティストを育て、
世界で1番になり、お金持ちになることを目指す。上昇志向(上に伸びる)戦略。
いまだとBTSがこれにあたる。
ただし、この場合、メンバーたちが年齢を重ねると、若い人たちとのギャップが出てしまうため、
常に若い人たちのグループを作っていかないといけない。
これがTwice→NiziU、AKB→日向坂、櫻坂の変化
基本的に1990年前半までの日本がそうで、(韓国も今はそうなのかな?)
今でも、競争戦略をもとに、いい製品を作って、みんなに広く買ってもらい、
利益を得る。そのためにはデジタルを導入してDXが必要っていう
菅内閣の考え方みたいなもんで、この考え方が支持されなかったら、
菅総理が困り、世の中真っ暗です。
この戦略は、世の中が上昇志向で、明るい希望が大多数の場合なら、大成功します。
その大多数に指示されますから…
NiziUの歌、明るいでしょ!
Make you happy
https://www.uta-net.com/song/287329/
踊りも明るくて決まっている!みんなノリノリい~
■でも、菅総理の支持率は下がり、困りはてていて、日本の世の中は真っ暗です。
でも、今のコロナ禍の日本を見てもらえばわかるように、菅内閣の支持率は下がり、
日本の世の中は真っ暗です。緊急事態宣言でもう倒産確定の飲食店も増えただろうし、
医療崩壊は起きそうだ。そうすると、命の選択が始まるわけで、多分残念ながら、
私のような「ろくでもない人間」は、命の選択の負け組となり、死ななければいけなく
なるであろう。私以外の国民のある程度の人たち(特に高年齢で基礎疾患がある人たち)
は覚悟していて、今から終活準備に入っているのではないかと思います。
さて、そういう人たちがいっぱいいるこの日本で、
「Make you happy」と言われましても…
ちょっと、踊る気にもなれないのではないでしょうか?
私を含め、命の選択のたぶん負け組になるであろう人は、
「自分の人生、くだらなかったな」
と思うのではないでしょうか?そんなとき、
「くだらねえとつぶやいて醒めたつらして歩く」
と宮本さんが歌ってくれたほうが、心に寄り添ってもらえる感じがするのではないでしょうか?
その宮本さんが
「さあがんばろうぜ!オマエは今日もどこかで不器用にこの日々ときっと戦ってることだろう」
というから説得力があるのであって、
パフォーマンスをばっちり決めて、いまのどうしょうもない自分とは程遠いNiziUさんに
「I jast wanna make you happy」と英語で言われましても…全く何も響かない。興味がわかない。
ただ、宮本さんの上の2曲、今の自分に寄り添ってくれるけど、答えがない。
そこで、宮本さんの曲を(というかエレカシの曲を)聞きまくる。調べまくる。そうすると、
宮本さんは初めのレコード会社、プロダクションから首になり、どん底にいたことが分かる。
まさに今の自分です。だからこそ、そこでどうしたか…ということに興味と希望が出てきて…
そのどん底からの復活「悲しみの果て」が、
「そうだね!」とおもえるようになるんじゃないでしょうか(ま、まずコーヒー飲みましょ(^^;)
■グローバルマーケットに適応できる音楽は、日本ではうけいれられない
で、宮本さんのような心に寄り添う音楽というのが日本では受け、J-POPでも、
そういう音楽が多いのですが、ここで2つの問題があり、J-POPは世界では受け入れられない音楽
となっていきます。
(問題点1)グルーバルマーケットの曲はJ-POPとちがい、簡単な音楽
まず、NiziUさんの歌、明るいことはわかりますけど、複雑なこと言ってませんよね。
世界を席巻しているBTSさんも、たとえば
https://ameblo.jp/xxx95z/entry-12639215873.html
長いけど、複雑なことは言っていませんよね。
一般論として、世界的にはやっている曲は、あまり複雑なことを言わない、
情景としてもわかりやすい(君が好きみたいな)ものになっています。
ラジオ英会話の大西先生が「英語の歌の意味が分かると、好きだ、きみがすきだ~
みたいなことしか言ってなくって、がっかりしませんか」といった、あれです。
ところが、日本の場合、心に寄り添うため、言葉を詰め込み、かなり複雑になる。
そのかわり、心情によりそい、救いが得られるものにもなっている。
例えば、あいみょんの
「生きていたんだよな」
https://www.uta-net.com/song/217908/
とか、心を打つ名曲だと思えるけど、これ、グローバルには、ならないでしょ。
「今ある命を精一杯生きなさい」なんて綺麗事だな。
この一文を、英語にして音楽に載せても、たぶん意味通じない
それを言い切ってしまうのが、あいみょんの真骨頂だし、
JーPOPのよさだよねえ~
■K-POPの競争に対して、J-POPは多様性を選んだ
しかし、あいみょんの「生きていたんだよな」にハマる人もいるけど、
そうでない人も居るというか、国民の多数派は、上記の歌は?だろう。
命の選択の負け組もいっぱいいるけど、勝ち組もいる。
そのように多数の人がいるので、多数の人に合った音楽を提供しようと
いう戦略にJ-POPはでた。
なので、
明るい社会を代表するジャニーズ系、
かっこいい意識高い系なAVEX
K-POPのコンセプトにちかいAKB系
などもあるし、あいみょん、エレカシもあるし、演歌も健在(島津亜矢さんとか)
と幅が広い音楽というか、売り上げを上げるため、幅を広くしてきた。
そこで、プロダクションは、音楽性をきめてタレントを育成する
(典型例はジャニーズ、AVAX)方向、
ソフトウエアで言えば最強アプリMicrosoft Officeを作るよりも、
いろんなタレント(=アプリ)を取りそろえて、自分たちはそれを支える
プラットフォームビジネス(ソニーミュージック、アミューズなど)の方向
ソフトウェアでいえば、Microsoft Windows10
の方向に進化していった。
はじめのカレーライスとハンバーグでいいかえると、
K-POPは一般にうける最高級カレーライスを目指しているのに対し、
日本は、カレーライスもハンバーグも、中華そばやうどんまで用意しているレストランを目指している。
ただし、日本のAKBの場合、K-POPに近いと書いたけど、J-POPの影響も
受けていて、歌詞は意味が多く、名曲が多い。たとえば、欅坂46の不協和音
が周庭さんの心に響いたように。
■(問題点2)日本のJ-POPはタイアップが多い=ダンス・ルックス不要
日本の歌は昔のようにベスト10番組や歌番組がめっきり減ったため、ドラマ、映画、CMのタイアップが多い。
そうすると、歌の部分はうまい必要があるんだけど、ダンスやルックスは不要になる。
逆にダンスを重視すると、複雑な歌は歌いにくくなる(息が…)
ただ、グローバルでは、ダンスを重視し、それがみんなで踊れて、そのダンスをかっこよく決めると
いうのが必要になる。
■K-POPへの逆風:コロナ
つまり、K-POPはかっこいいダンス+簡単な歌でみんなに愛され、一位になるという戦略だが、
この戦略には、ウィークポイントがある。ダンスをある程度かっこよく見せるためには、
多数の人数が必要になる(最低でも数人規模)
大人数でやる場合、練習時間も期間も場所もかかり、お金がかかる。
なので、それらの費用を回収するためには、大きくお金を儲けるイベントをするしかない。
ところが、イベントはいまできない。
コロナにかかってしまったら、メンバーも集まらない
そして、お客さんの反応を見れる「インスタライブ」ができない。
インスタライブは一人なら、気軽にできるけど、グループだとみんな集まって・・・となると
それはオンラインでライブやってるのと大して違わない。
インスタライブのような即時性、偶然性、低費用はない。
■J-POPの新たな風:JーPOPにおけるDXと融合
一方J-POPもコロナで影響を受けているのだが、その中で新たな風と
幅広い音楽が故の融合が現れてきた。
その一つがJ-POPにおけるDX、デジタル化
といってもこのエントリの初めの批評に書いてあるような、ネットを使い始めた
ということではなく(それはK-POPでもやっている)、デジタルの力、つまり
DTM(打ち込み)を用いて、今まで演奏できなかったような音楽を積極的に
組み入れていくようになった。
DTMは一人で何でもできるため、新たな音楽制作フローを生み出した。
これは音楽界のDXといえる
そして、このDTMの波ともう一つ、融合の波が起こっている
DTMで言えば、
DTMのAyaseさんと、王道シンガーソングライターの幾田りらさんのユニットYoasobiや、
バンド(だからDTMいらないといえばいらないのに)で打ち込み使っているREOL(レヲル)さん、
バンドで今風のかんじを合わせた羊文学
バンドで最近の速いテンポの緑黄色社会(のMela!のはじまり、
緑黄色社会はテーマソングだとビジュアルが分からないので、逆に損だよね、かっこいいのに!)
それと、よくわからないんだけど、最近の歌い方に特徴があって、透明感の強い感じの
Lisaさん、Uruさん、miletさん、男性だと藤井風さん
…って、融合してないか(^^;)ま、そんな感じがあって、多様性を極めている。
そして全部の要素を融合した、つまり
バンドなのに
比較的早く、
決して明るくなく、負け組の人を歌っていて
歌詞が複雑なのに、強烈なひとことでひき付けている
J-POPが
Official髭男dism (の Pretender 強烈な一言は「君はきれいだー」)
で、この分類に全く入らない唯我独尊しているのが南波志帆さんってところでしょうか?
■まとめると…
・K-POPはグローバルの方向に行っている。確実なデータ分析にもとづくビジネスモデルと
インターネットを使ったビジネス、上を目指す競争戦略は、デジタル化を目指す菅内閣や日本
のお偉いさんのデジタルにかける方向と同じであり、今後も反映していくことだろう
・しかし、日本の実態は、菅内閣が支持を失っていることからもわかるように、もっと悲惨で
暗澹たるものであり、そこでグローバルな明るい社会を歌い上げるK-POPを流行らすには
(ある程度は行くけど)無理がある
・日本のJ-POPは、暗澹たる人々にも寄り添う歌となっている。そのため、歌詞が複雑で、
さらに、日本で流行らすためにはタイアップすること(ダンスは2の次)なので、
ダンスで見栄えをよくし、簡単な歌(しかダンスすると歌えない)を歌うグローバルに
流行らすのには向いていない
・そこでJ-POPは様々な人をあつめ、1アーティストは細く長くやっていくが、
そのアーティストを多数あつめるというプラットフォームビジネスに移行している。
つまり、K-POPは上に伸びる競争戦略、J-POPは横に広がり共創戦略をつかっている
・K-POPビジネスは正直言って、コロナではやりにくい
J-POPはいろんな広がりを持っている。
以上です!
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/celebrity/%E3%81%AA%E3%81%9Cj-pop%E3%81%AF%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AB%E5%AE%8C%E6%95%97%E3%81%97%E3%81%9F-10%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%A5%AD%E7%95%8C-%E3%81%8C%E4%BE%9D%E5%AD%98%E3%81%97%E3%81%9Fakb%E5%95%86%E6%B3%95%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86-%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0/ar-BB1cfVzj
J-POPをDisりK-POPを称賛したいために、わざと不当な対抗相手を持ってきている論評で、
(AKBに対応するのはTwice,NiziUに対応するのが櫻坂、日向坂なのでAKBが紅白に出ていない
ことでオワコンというのはおかしい。AKBの変化がJ-POPの変化に適応したことで、K-POPは
そういう対応をしないということの差に過ぎない。これは戦略上のちがいで、「カレーライスと
ハンバーグ、どっちが上」というぐらい、上下はつけにくい問題)
普段なら見過ごす話なんだけど、今後の経営戦略上面白い話題があるので、ちょっとコメント
論評する前に、
私の音楽的才能について
まったくない。なので、音楽についてはまったく当たってないと思う
芸能界の知識
あんまりない(たぶん論評をみれば、どのくらいの知識かわかる。
今の時代についていけてない普通のおじさん以下のレベル)
経営学(経営戦略)の知識
経営学修士・中小企業診断士
なので、あくまでも、経営戦略の立場から見た話としてきいてね!。
■そりゃ、K-POPは流行ります。今後も世界を制覇するでしょう
そうしなければ、菅総理が困り、世の中真っ暗です。
K-POPは、上記のサイトにも書いてある通り、
「グローバルマーケットに適応できる音楽をちゃんと創り、メンバーたちはしっかりとしたパフォーマンスをする」
ということをして、世界的に売れることを目指したアーティスト育成をしている。
そのために、徹底的に市場を分析して、それに合ったアーティストを育て、
世界で1番になり、お金持ちになることを目指す。上昇志向(上に伸びる)戦略。
いまだとBTSがこれにあたる。
ただし、この場合、メンバーたちが年齢を重ねると、若い人たちとのギャップが出てしまうため、
常に若い人たちのグループを作っていかないといけない。
これがTwice→NiziU、AKB→日向坂、櫻坂の変化
基本的に1990年前半までの日本がそうで、(韓国も今はそうなのかな?)
今でも、競争戦略をもとに、いい製品を作って、みんなに広く買ってもらい、
利益を得る。そのためにはデジタルを導入してDXが必要っていう
菅内閣の考え方みたいなもんで、この考え方が支持されなかったら、
菅総理が困り、世の中真っ暗です。
この戦略は、世の中が上昇志向で、明るい希望が大多数の場合なら、大成功します。
その大多数に指示されますから…
NiziUの歌、明るいでしょ!
Make you happy
https://www.uta-net.com/song/287329/
踊りも明るくて決まっている!みんなノリノリい~
■でも、菅総理の支持率は下がり、困りはてていて、日本の世の中は真っ暗です。
でも、今のコロナ禍の日本を見てもらえばわかるように、菅内閣の支持率は下がり、
日本の世の中は真っ暗です。緊急事態宣言でもう倒産確定の飲食店も増えただろうし、
医療崩壊は起きそうだ。そうすると、命の選択が始まるわけで、多分残念ながら、
私のような「ろくでもない人間」は、命の選択の負け組となり、死ななければいけなく
なるであろう。私以外の国民のある程度の人たち(特に高年齢で基礎疾患がある人たち)
は覚悟していて、今から終活準備に入っているのではないかと思います。
さて、そういう人たちがいっぱいいるこの日本で、
「Make you happy」と言われましても…
ちょっと、踊る気にもなれないのではないでしょうか?
私を含め、命の選択のたぶん負け組になるであろう人は、
「自分の人生、くだらなかったな」
と思うのではないでしょうか?そんなとき、
「くだらねえとつぶやいて醒めたつらして歩く」
と宮本さんが歌ってくれたほうが、心に寄り添ってもらえる感じがするのではないでしょうか?
その宮本さんが
「さあがんばろうぜ!オマエは今日もどこかで不器用にこの日々ときっと戦ってることだろう」
というから説得力があるのであって、
パフォーマンスをばっちり決めて、いまのどうしょうもない自分とは程遠いNiziUさんに
「I jast wanna make you happy」と英語で言われましても…全く何も響かない。興味がわかない。
ただ、宮本さんの上の2曲、今の自分に寄り添ってくれるけど、答えがない。
そこで、宮本さんの曲を(というかエレカシの曲を)聞きまくる。調べまくる。そうすると、
宮本さんは初めのレコード会社、プロダクションから首になり、どん底にいたことが分かる。
まさに今の自分です。だからこそ、そこでどうしたか…ということに興味と希望が出てきて…
そのどん底からの復活「悲しみの果て」が、
「そうだね!」とおもえるようになるんじゃないでしょうか(ま、まずコーヒー飲みましょ(^^;)
■グローバルマーケットに適応できる音楽は、日本ではうけいれられない
で、宮本さんのような心に寄り添う音楽というのが日本では受け、J-POPでも、
そういう音楽が多いのですが、ここで2つの問題があり、J-POPは世界では受け入れられない音楽
となっていきます。
(問題点1)グルーバルマーケットの曲はJ-POPとちがい、簡単な音楽
まず、NiziUさんの歌、明るいことはわかりますけど、複雑なこと言ってませんよね。
世界を席巻しているBTSさんも、たとえば
https://ameblo.jp/xxx95z/entry-12639215873.html
長いけど、複雑なことは言っていませんよね。
一般論として、世界的にはやっている曲は、あまり複雑なことを言わない、
情景としてもわかりやすい(君が好きみたいな)ものになっています。
ラジオ英会話の大西先生が「英語の歌の意味が分かると、好きだ、きみがすきだ~
みたいなことしか言ってなくって、がっかりしませんか」といった、あれです。
ところが、日本の場合、心に寄り添うため、言葉を詰め込み、かなり複雑になる。
そのかわり、心情によりそい、救いが得られるものにもなっている。
例えば、あいみょんの
「生きていたんだよな」
https://www.uta-net.com/song/217908/
とか、心を打つ名曲だと思えるけど、これ、グローバルには、ならないでしょ。
「今ある命を精一杯生きなさい」なんて綺麗事だな。
この一文を、英語にして音楽に載せても、たぶん意味通じない
それを言い切ってしまうのが、あいみょんの真骨頂だし、
JーPOPのよさだよねえ~
■K-POPの競争に対して、J-POPは多様性を選んだ
しかし、あいみょんの「生きていたんだよな」にハマる人もいるけど、
そうでない人も居るというか、国民の多数派は、上記の歌は?だろう。
命の選択の負け組もいっぱいいるけど、勝ち組もいる。
そのように多数の人がいるので、多数の人に合った音楽を提供しようと
いう戦略にJ-POPはでた。
なので、
明るい社会を代表するジャニーズ系、
かっこいい意識高い系なAVEX
K-POPのコンセプトにちかいAKB系
などもあるし、あいみょん、エレカシもあるし、演歌も健在(島津亜矢さんとか)
と幅が広い音楽というか、売り上げを上げるため、幅を広くしてきた。
そこで、プロダクションは、音楽性をきめてタレントを育成する
(典型例はジャニーズ、AVAX)方向、
ソフトウエアで言えば最強アプリMicrosoft Officeを作るよりも、
いろんなタレント(=アプリ)を取りそろえて、自分たちはそれを支える
プラットフォームビジネス(ソニーミュージック、アミューズなど)の方向
ソフトウェアでいえば、Microsoft Windows10
の方向に進化していった。
はじめのカレーライスとハンバーグでいいかえると、
K-POPは一般にうける最高級カレーライスを目指しているのに対し、
日本は、カレーライスもハンバーグも、中華そばやうどんまで用意しているレストランを目指している。
ただし、日本のAKBの場合、K-POPに近いと書いたけど、J-POPの影響も
受けていて、歌詞は意味が多く、名曲が多い。たとえば、欅坂46の不協和音
が周庭さんの心に響いたように。
■(問題点2)日本のJ-POPはタイアップが多い=ダンス・ルックス不要
日本の歌は昔のようにベスト10番組や歌番組がめっきり減ったため、ドラマ、映画、CMのタイアップが多い。
そうすると、歌の部分はうまい必要があるんだけど、ダンスやルックスは不要になる。
逆にダンスを重視すると、複雑な歌は歌いにくくなる(息が…)
ただ、グローバルでは、ダンスを重視し、それがみんなで踊れて、そのダンスをかっこよく決めると
いうのが必要になる。
■K-POPへの逆風:コロナ
つまり、K-POPはかっこいいダンス+簡単な歌でみんなに愛され、一位になるという戦略だが、
この戦略には、ウィークポイントがある。ダンスをある程度かっこよく見せるためには、
多数の人数が必要になる(最低でも数人規模)
大人数でやる場合、練習時間も期間も場所もかかり、お金がかかる。
なので、それらの費用を回収するためには、大きくお金を儲けるイベントをするしかない。
ところが、イベントはいまできない。
コロナにかかってしまったら、メンバーも集まらない
そして、お客さんの反応を見れる「インスタライブ」ができない。
インスタライブは一人なら、気軽にできるけど、グループだとみんな集まって・・・となると
それはオンラインでライブやってるのと大して違わない。
インスタライブのような即時性、偶然性、低費用はない。
■J-POPの新たな風:JーPOPにおけるDXと融合
一方J-POPもコロナで影響を受けているのだが、その中で新たな風と
幅広い音楽が故の融合が現れてきた。
その一つがJ-POPにおけるDX、デジタル化
といってもこのエントリの初めの批評に書いてあるような、ネットを使い始めた
ということではなく(それはK-POPでもやっている)、デジタルの力、つまり
DTM(打ち込み)を用いて、今まで演奏できなかったような音楽を積極的に
組み入れていくようになった。
DTMは一人で何でもできるため、新たな音楽制作フローを生み出した。
これは音楽界のDXといえる
そして、このDTMの波ともう一つ、融合の波が起こっている
DTMで言えば、
DTMのAyaseさんと、王道シンガーソングライターの幾田りらさんのユニットYoasobiや、
バンド(だからDTMいらないといえばいらないのに)で打ち込み使っているREOL(レヲル)さん、
バンドで今風のかんじを合わせた羊文学
バンドで最近の速いテンポの緑黄色社会(のMela!のはじまり、
緑黄色社会はテーマソングだとビジュアルが分からないので、逆に損だよね、かっこいいのに!)
それと、よくわからないんだけど、最近の歌い方に特徴があって、透明感の強い感じの
Lisaさん、Uruさん、miletさん、男性だと藤井風さん
…って、融合してないか(^^;)ま、そんな感じがあって、多様性を極めている。
そして全部の要素を融合した、つまり
バンドなのに
比較的早く、
決して明るくなく、負け組の人を歌っていて
歌詞が複雑なのに、強烈なひとことでひき付けている
J-POPが
Official髭男dism (の Pretender 強烈な一言は「君はきれいだー」)
で、この分類に全く入らない唯我独尊しているのが南波志帆さんってところでしょうか?
■まとめると…
・K-POPはグローバルの方向に行っている。確実なデータ分析にもとづくビジネスモデルと
インターネットを使ったビジネス、上を目指す競争戦略は、デジタル化を目指す菅内閣や日本
のお偉いさんのデジタルにかける方向と同じであり、今後も反映していくことだろう
・しかし、日本の実態は、菅内閣が支持を失っていることからもわかるように、もっと悲惨で
暗澹たるものであり、そこでグローバルな明るい社会を歌い上げるK-POPを流行らすには
(ある程度は行くけど)無理がある
・日本のJ-POPは、暗澹たる人々にも寄り添う歌となっている。そのため、歌詞が複雑で、
さらに、日本で流行らすためにはタイアップすること(ダンスは2の次)なので、
ダンスで見栄えをよくし、簡単な歌(しかダンスすると歌えない)を歌うグローバルに
流行らすのには向いていない
・そこでJ-POPは様々な人をあつめ、1アーティストは細く長くやっていくが、
そのアーティストを多数あつめるというプラットフォームビジネスに移行している。
つまり、K-POPは上に伸びる競争戦略、J-POPは横に広がり共創戦略をつかっている
・K-POPビジネスは正直言って、コロナではやりにくい
J-POPはいろんな広がりを持っている。
以上です!