前エントリ
「AI開発ミステリー ~そして誰も作らなかった~」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1810/25/news011.html
について。
そこに描かれているのは、2~3年、(いやもっと最近、去年くらいかも)までの状況で、最近、下請け構造が変わったので、
ちょっとまとめておく。
■いま、下請けの段数が少なくなった。
今は下請けの段数がすくなくなっている。Sier(ここではIBM,日立、富士通、NEC等をさす)は、
こんな感じで、仕事を流していると思う。
昔は、独立系SIerから中小ソフトハウスまでに何段か間が入ったけど、
今はそんなに入っていないと思う。それは、業界の自助努力と大手SIerさんの勧告・・・
・・・といいたいけど、(後者は多分にあるけど、前者は)そうではなく、
単価が安くなってきているので、中抜きのメリットがないから。
今は、SIerの子会社に必ずしも流れず、独立系の大手SIer(上場しているところ)に流れることも多とおもう。
この独立系SIerっていうのは、東証に上場しているレベル、たとえば、こんな会社たち。
http://seskillup.jp/shukatsu/it企業%ef%bc%88東証一部上場%ef%bc%89一覧/
派遣会社や中小ソフトハウスは、ここから仕事をもらっている。
■AIがらみのシステムの場合
失敗確実なAI活用システム
https://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/5a1226e455e8690a3e3aa753284134e0
に書いたけど、AIシステムといっても、すべてがAIなわけではないので、
(1)まず、システム全体を、SIer子会社、または独立系SIerが請ける
(2)そのうち、AI部分をAI担当ベンチャーに渡す・・・場合はラッキーだけど・・・
(2)’そのSIer子会社、または独立系SIerはAIよくわかんないと、適当にAI部分を下請けに振る
ここで下請けとは、派遣会社、中小ソフトハウスにあたる。
(3)派遣会社、中小ソフトハウスはAI部分を適任な人にふれればいいけど、
派遣会社の営業がAIに詳しいとは思えず・・・ランダムに振られる
中小ソフトハウスは、人材に限界があるから、AIが得意な人がいるとは限らない
ということで、AIシステムが開発できるかどうかは・・・・運ですね(^^)/
■AIベンチャーが、(2)の位置にはいると、協創という。
AIベンチャーが「派遣会社・中小ソフトハウス」の位置に入る場合、これは当たり前のことで、
なにもいわない。
しかし、「口座を持っていない」AIベンチャーは、本来「SIer子会社、または独立系SIer」の位置には入れない。
ここにAIベンチャーが入ってきた場合、協創という言い方をする。
よく、協創というと、SIerと中小企業が対等で、パートナーとして・・・・のように聞こえるけど、
たいていはそうではなく、お客様の受注はSIerがとって、AI部分をSierがベンチャーに発注することになる
だから、Sierからみると、発注先が変わっただけで、枠組みが変わったわけではない。
「AI開発ミステリー ~そして誰も作らなかった~」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1810/25/news011.html
について。
そこに描かれているのは、2~3年、(いやもっと最近、去年くらいかも)までの状況で、最近、下請け構造が変わったので、
ちょっとまとめておく。
■いま、下請けの段数が少なくなった。
今は下請けの段数がすくなくなっている。Sier(ここではIBM,日立、富士通、NEC等をさす)は、
こんな感じで、仕事を流していると思う。
SIer ↓ SIer子会社、または独立系SIer ↓ 派遣会社・中小ソフトハウス
昔は、独立系SIerから中小ソフトハウスまでに何段か間が入ったけど、
今はそんなに入っていないと思う。それは、業界の自助努力と大手SIerさんの勧告・・・
・・・といいたいけど、(後者は多分にあるけど、前者は)そうではなく、
単価が安くなってきているので、中抜きのメリットがないから。
今は、SIerの子会社に必ずしも流れず、独立系の大手SIer(上場しているところ)に流れることも多とおもう。
この独立系SIerっていうのは、東証に上場しているレベル、たとえば、こんな会社たち。
http://seskillup.jp/shukatsu/it企業%ef%bc%88東証一部上場%ef%bc%89一覧/
派遣会社や中小ソフトハウスは、ここから仕事をもらっている。
■AIがらみのシステムの場合
失敗確実なAI活用システム
https://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/5a1226e455e8690a3e3aa753284134e0
に書いたけど、AIシステムといっても、すべてがAIなわけではないので、
(1)まず、システム全体を、SIer子会社、または独立系SIerが請ける
(2)そのうち、AI部分をAI担当ベンチャーに渡す・・・場合はラッキーだけど・・・
(2)’そのSIer子会社、または独立系SIerはAIよくわかんないと、適当にAI部分を下請けに振る
ここで下請けとは、派遣会社、中小ソフトハウスにあたる。
(3)派遣会社、中小ソフトハウスはAI部分を適任な人にふれればいいけど、
派遣会社の営業がAIに詳しいとは思えず・・・ランダムに振られる
中小ソフトハウスは、人材に限界があるから、AIが得意な人がいるとは限らない
ということで、AIシステムが開発できるかどうかは・・・・運ですね(^^)/
■AIベンチャーが、(2)の位置にはいると、協創という。
AIベンチャーが「派遣会社・中小ソフトハウス」の位置に入る場合、これは当たり前のことで、
なにもいわない。
しかし、「口座を持っていない」AIベンチャーは、本来「SIer子会社、または独立系SIer」の位置には入れない。
ここにAIベンチャーが入ってきた場合、協創という言い方をする。
よく、協創というと、SIerと中小企業が対等で、パートナーとして・・・・のように聞こえるけど、
たいていはそうではなく、お客様の受注はSIerがとって、AI部分をSierがベンチャーに発注することになる
だから、Sierからみると、発注先が変わっただけで、枠組みが変わったわけではない。