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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

勉強の超基本システム

2018年05月07日 | 学年だよりなど

    学年だより「勉強の超基本システム(1)」


 高校レベルの勉強が「できる・できない」の差は、頭の「良い・悪い」ではない。
 情報処理能力の差だ。
 「自分は勉強が苦手だ」「そもそも能力が足りない」と口にする人がいるが、その実態は、勉強のやり方を知らないか、勉強したことがないかだ。
 つまり、情報を処理する仕方を身につけていないか、経験がないかということである。
 基本的な道具を用意し、その使い方を身につけさえすれば情報処理能力は身につく。
 みなさんが、どの程度その力を身につけているかは、もしくはこの先身につけていけるかは、教室に行けばすぐにわかる。
 チャイムがなった段階で教科書が出ているか、ノートが開いているか、シャープペンを手にしているかどうか。その様子から判断して、まずはずれることはない。
 かりに勉強ができるようになりたいと思った場合には、どうすればいいだろう。
 毎日数時間の猛勉強をすることではないし、頭を根本的に良くしようとすることではない。
 ハードとしての「脳」は変わらないからだ。そのスペックの何十分の一しか使えていない「脳」という奇跡的な所有物を、ほんの少しだけ有効利用すればいい。
 そのためには技術がいる。それは運動で言えば、ストレッチ、キャッチボール、素振りといった基礎メニューに属する。やること自体難しくは見えないが、毎日やらないと身につかない。

1 ノート・教科書・副教材に日付を書く
 何にでも日付を書く。たとえば数学の問題を解いたら、解いたページ、もしくは解いた問題番号の傍に日付を書く。英語のテキストを読んだ時は、読んだ日付を書いておく。
 この記入によって、どこをやってあるのかやってないのか、どれくらい繰り返したか、または繰り返しが浅いのかをチェックができる。人間の記憶は、時間の流れで整理される。

2 「できたチェック」「できなかったチェック」をする
 「できない」・「わからない」を、「わかる」・「できる」に変えていくのが勉強だから、どこが「できない」・「わからない」のかを明らかにするのが、勉強の第一歩である。
 例題や練習問題を解いて、解けた問題には「できたチェック」をする。できなかった問題は「できなかったチェック」をする。そして「できなかったチェック」のついた問題の理解と練習に、自分のリソース(資産)を投入する。

3 暗記は繰り返し
 人間の脳には、「短期記憶」のコーナーと「長期記憶」の棚とがある。インプットされた情報は、いったん「短期記憶」のコーナーに置かれる。その棚に置かれた情報に繰り返しアクセスしていると、脳が「この情報は大切なんだな」と判断し、「長期記憶」の棚に移動する。
 短期お預かりコーナーに置かれた情報は、一日以内に再アクセスがない場合、半分以上が失われる。インプットした情報に、できるだけ短期間に繰り返しアクセスすることを暗記という。

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