水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

潔い

2012年11月20日 | 日々のあれこれ

 ~ 1敗の横綱日馬富士と全勝の関脇豪栄道が対戦。日馬富士の足が土俵外に出たとして、湊川審判委員が取組を止めさせたが、勝負はついていなかった。 ~

 湊川親方? 大徹さんじゃないですか。福井の生んだスーパースター。
 最高位は小結一場所だけという実績以上に人気を博し、あまいマスクと長いもみあげがトレードマークだった。
 親方がこんな形で有名になってしまうなんて。
 相撲は「取り直し」ではなく「やり直し」となり、けっきょく日馬富士が勝利を手にする。
 試合後に「負けは負けです」と、いっさい文句を言わなかった豪栄道がかっこいい。
 おれだったら「ざけんなよ、あのまま続けてたら勝ってたじゃん、まじありねなくね ちょーやるきなくなったし」と言ってしまうだろ。「だいたい、自信ないのに、なんで手あげてんだよ。現役のときだって、やたら突っ張りの回転早いわりに、いつのまにかずるずると腰高のまま下がってく相撲だったじゃん、はらがすわってねえんだよ。ちょっとダンディーな白髪になってんじゃねえよ」ぐらいまで言ってしまったかもしれない。
 それに比べ、豪栄道の立派なこと。きっと埼玉栄高校時代に人間をしっかり鍛えられたせいであろう。
 柳田格之進のごとき潔さを見た。

コメント
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