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Meursault Clos Saint Felix Domaine Michelot 2009

2013-05-28 00:00:00 | フランス・ブルゴーニュ
Meursault Clos Saint Felix Domaine Michelot 2009
Meursault Clos Saint Felix Domaine Michelot 2009
ドメーヌ・ミシュロ
DOMAINE MICHELOT

■ドメーヌ・ミシュロ■
 17世紀末から葡萄栽培を始めた歴史を持つミシュロ家は、当時は借地のみで畑を所有しておらず、3代目の18世紀末から畑を所有するように成り、1920年代後半に5代目がフィロキセラ被害のために50年間放棄されていた土地に葡萄を植え、所有地を拡大し、その後、1950年代に入り、6代目のベルナールの時、ドメーヌに転機が訪れます。
1926年生まれの6代目当主ベルナール・ミシュロ氏(写真右)は、父親が戦争で徴兵されたため13歳から畑に出て祖父と働き、彼はワイン造りの全てをミシュロ家で学んでいます。
第二次大戦後の悪景気の時代、当時ワインを卸していたボーヌのネゴシアンでのムルソーワインの評価も低く、1956年のある日、
 「ネゴシアンが自分達のムルソー・ジュヌヴリエールをシャブリのグランクリュと混ぜて瓶詰めしている。
 ムルソーはうまくないって言うんだよ」。
とボーヌから帰宅して憤慨する父親のこの言葉を聞き、当時30歳のベルナール氏はさらに憤慨し、
 「そんなこと言われるなら自分で売ってやるよ!」
とドメーヌ元詰を開始し、間もなくアレクシーヌ・リシーヌがドメーヌを訪れワインを高く評価してくれ、彼がレストラン関係者向けの試飲会で紹介してからドメーヌの運営は軌道に乗り、ブルゴーニュでの先駆者となるこの英断は、更にアメリカのワインジャーナリストにも認められ、その後ドメーヌの評価をゆるぎないものとなりました。

ベルナール氏には娘が3人がおり、土地(畑)は既にそれぞれに相続され、3人ともドメーヌ・ミシュロのワイン造りに参加し、≪Michelot Mere et fille≫は、1999年にドメーヌ・ミシュロから独立をして娘ジュヌヴィエーヴ女史とワイン学校を卒業した孫娘が実家の向かいで経営し、未婚でドメーヌの事務職にある娘シャンタル女史ともう一人の娘オディール女史の持ち分は今も栽培・醸造・販売をドメーヌ・ミシュロ内で共有しています。

現在の7代目当主をサントネイ村出身の娘婿(オディール女史の夫)のジャン・フランソワ・メストル氏(写真左)が務め、自社畑として、ぺリエール、シャルム、ジュヌヴリエールのムルソー・プルミエ・クリュをはじめ、畑名付きのACムルソー、ピュリニイやサントネイ、ポマールに計21.23ha所有します。

■ワイン造り■
 ドメーヌ・ミシュロでは、現当主ジャン・フランソワ・メストル氏が偉大なる義父ベルナール・ミシュロ氏の哲学と情熱を受け継ぎつつ、新しい醸造も導入しています。
中でも、長年ミシュロの唯一の欠点といわれてきた「時に強すぎる樽香」も、ジャン・フランソワ・メストル氏の研究によってたどり着いた長い還元状態によって克服したことは、大きなことです。
また、極端な低収量には懐疑的で、テロワール本来の個性が顕れるようなワイン造りを心掛け、その栽培法・醸造法はトラディショナルで、ことに発酵に際しては培養酵母を添加しないという強いこだわりをもっています。
一つ一つの畑にその畑だけの酵母が生きている。
それがワインの個性の一部となって顕れてくるものさ。
培養酵母を使ったらどの畑でも同じ味になっちまうじゃないか。

ワインは自分の子供と同じ。
  アペラシオンが違うからって
分け隔てて育てるなんてことは出来ないよ。

自分の子供にそれぞれ個性があるのはワインも同じ。

その子に合った育て方をするから
全部のワインが同じ造りということもないんだ。

さらに、ドメーヌ・ミシュロには、大量に蓄積されたワインがあり、ムルソー村の他のドメーヌよりも、あえて、少なくとも1年遅れでワインを出荷しているので、すぐ、抜栓して楽しむことが可能で、トンネルに継ぐトンネル、地下室に継ぐ地下室には、おびただしいヴィンテージのワインが積み上げてあり、奥に6~10本並べられているほどと言います
アーベン・ワインショップより)




ムルソー クロ・サン・フェリックス モノポール

名前の由来:家屋と隣接したクロ(石の塀で囲まれた畑)は1740年代にルイ15世の時代の徴税吏であったティルウ・デュ・サン・フェリックス氏の名前から付けられています。
ドメーヌのこのモノポール(単独所有)の畑は石の塀で囲まれています。
この粘土石灰質の土壌と小石が混じり合った下層土は、このアペラシオンに対してユニークな個性を引き出しています。つまり、我々に常に白い春の花々(特にセイヨウサンザシ)のアロマを思い出させる様な、大いなる繊細さを持ち合わせているワインなのです。

 -方角:南南東
 ー面積:82a 22ca
 ー仕立方:ロワイヤル・コルドン式、ギュイヨ・シンプル式
 ーシャルドネ種、161-49番の台木に接ぎ木
 特徴:
  一般的に瓶詰め後3~8年後に飲み頃となります。
  このワインは川魚との相性が非常に良いでしょう。
ワインはエレガントでリッチな飲み物であるとともに、常に爽やかさが大切です。

ドメーヌ・ミシュロ ホームページより)



2013年5月27日 抜栓は竹八。グラスで。
色合いは薄めのイエロー。最初の香りは、白いお花の印象。その後ナッティーな香りを感じました。
味わいはミネラル感が豊富で、村名ですが、さすがにモノポールのムルソー、やるな~、といった感じ。
そこそこ複雑味もあり楽しいワインでした。


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