個人的ワインのブログ

個人的ワインのブログ引っ越し

Latricieres-Chambertin Grand Cru Simon Bize 2011

2013-11-09 00:00:00 | フランス・ブルゴーニュ
Latricieres-Chambertin Grand Cru Simon Bize 2011
Latricieres Chambertin Grand Cru Simon Bize 2011
ラトリシエール シャンベルタン グラン クリュ[2011]シモン・ビーズ
生産者:シモン ビーズ /Simon BIZE
容量:(750ml)ヴィンテージ:2011

格付
グラン・クリュ(ブルゴーニュ)

色 赤
種類 スティル ワイン
原産国 フランス
生産地方 ブルゴーニュ地方
生産地区 ジュヴレ・シャンベルタン
生産村 ジュヴレ・シャンベルタン
原産地呼称 Geverey Chambertin Grand Cru
格付 グラン・クリュ

味わいコメント 投資家グループが所有する畑をパトリック・ビーズが栽培醸造。95年が初ヴィンテージ。毎年、収穫の3分の1を地代としてオーナーに物納するという。いわずもがなのジュヴレ・シャンベルタンの特級畑であり、赤い果実よりもむしろカシスやミュールなど黒い果実の香りが優勢。タンニンの質もジュヴレ・シャンベルタンのそれに違いないが、やはりビーズらしいエレガンスが余韻に現れる。

甘辛 辛口
醸造・栽培
除梗の割合 無除梗
発酵(樽/タンク) 木製発酵槽
発酵温度 最高30度
発酵期間 10日間
使用酵母 天然酵母
熟成(樽【新樽率】/タンク) 50%
熟成期間 12~15ヵ月
マロラクティック発酵の有無 する(自発的に)
瓶詰め時のフィルターの有無 無清澄、無ろ過
所有面積 0.40ha
土壌 痩せた、浅い石灰質の泥灰土
ぶどう品種(セパージュ) Pinot Noir 100%
ぶどうの仕立て ギュイヨ・サンプル
平均樹齢 1961年、1971年、1981年に植樹
密植度 1000本/ha
平均年間生産量(本数) 1100本
収穫量 35~40hl/ha
収穫方法 手摘み
農法 リュット・レゾネ
BIO認証団体 なし
ラックコーポレーションより)





酸とミネラルを基調とした
エレガントなワインへのこだわり

サヴィニー・レ・ボーヌという比較的マイナーな村ながら、きわめてエレガントなワインを造ることで知られるシモン・ビーズ。ドメーヌの創立は1880年。現当主、パトリック・ビーズの曽祖父シモンがわずかなブドウ畑を耕作することから始まった。 実は祖父もシモン、父もシモンという。そして父シモンが1950年にドメーヌを引き継ぎ、ワインを元詰めし、自らワインの販売に乗り出すことを決意。ワインの品質はレストランやワイン愛好家の間で評判となる。
パトリックが継いだのが1972年。それまで特級畑のなかったドメーヌに、1995年、ラトリシエール・シャンベルタン、1997年、コルトン・シャルルマニュが加わり、今日、総面積22ヘクタールにまで発展している。

白の醸造方法は収穫後のブドウをただちに圧搾し、12時間のデブルバージュ。小樽に移して発酵。クリマに応じて6~12ヶ月の樽熟成を行う。新樽率は15~30%と少なく、古い樽は5年ものまである。
バトナージュは機械的には行わず、各樽の状態を見て判断するという。

赤ワイン造りもクラシック。除梗はあくまで部分的で全房の比率が高い。15度で4、5日の低温マセレーションの後、柔らかな抽出のためピジャージュは足で行い、木桶でアルコール発酵。 その後、樽に移すが新樽率はきわめて低く、まったく新樽を使わないキュヴェも多い。
収穫翌年の1月から3月にかけてすべてのワインを瓶詰めする。

シモン・ビーズのワインの特徴は”端正”のひと言。白はきれいな酸味が基調でミネラルに富み、赤はしなやかながらストラクチャーはしっかりしてる。いわゆる過剰なところがないのがこのドメーヌの特徴であり、料理と合わせるとじつにおいしく、その値ごろ感からもレストラン向けのワインといえるだろう。

ご存知の方も多いように、パトリックの奥さんは日本人の千砂さん。長男ユーゴと長女ナスカのふたりの子供にも恵まれ、ますます質に磨きがかかっている。
<輸入元資料より>


シモン・ビーズの10年はヴィンテージキャラククーをまんまトレースしたようなスタイルで、見事な仕上がり。ワインは適切な果実味に富み、美しい酸はとてもよく伸び、ミネラルが液体にきれいなツヤと高級感を与えている。そういった中、サヴィニーらしいチャーミングさも兼ね備え、とても魅力的で高品質なワイン達となっている。ここは生産量がガックリと落ちたため、ラトリシェール・シャンベルダンはほとんど造られず、試飲も出来なかった。ともかくバランスのとれた美しい液体で、下位~上立のワインまでどれを飲んでも納得できる仕上がりだ。ちなみに千砂さんは相変わらずとても元気で、シモン・ビーズを陰から表から全面的に支えている。パトリック・ビーズ曰く「とても凝縮している。そして余韻は長い。また、タンニンもよく凝縮している。生産量は約50%の減(!)だが品質的にはとても満足している。個人的には09年より良いと思うし、長熟する偉大な年と考える」。

リアルワインガイド38号


11年のビーズだが、良く出来た10年とはスタイルこそ違え、品質はほぼ同等のものとなっている。ワインはナチュラルさに満ち、液体は極めてスムースで、複雑性もたっぷり。元々サヴィニーというACは赤い米実がチャーミンクで、決してスケールの大きいワインではない。11年のビーズはそこに黒い風味が加わり、キュッとした、良い意味でコンパクトな凝縮感がある。サヴィニーらしいしビースらしいこともかくワイン達は皆秀逸だ。なお、パトリック・ビースは今年て引退し、シヤントリーヴでも活躍しているギョーム・ポットが新醸造責任者となった。
彼の腕は冴え渡っている。これからも楽しみだ。パトリック曰く「11年はシモン・ビーズにとってとても良い年になった。この年はとても凝縮した年で78年に似ている。自分白身にとっては10年も11年も同じくらい良いヴィンテージ。スタイルが異なるので比較は難しいけど」。

リアルワインガイド43号
ワインマルシェまるやまより)




シモン・ビーズのパトリック・ビーズが死去

2013/10/27 15:44
 ブルゴーニュのドメーヌ・シモン・ビーズ当主パトリック・ビーズが、20日亡くなった。61歳だった。
 運転中に心臓発作に襲われて、交通事故を起こして、こん睡状態にあった。ドメーヌはサヴィニ・レ・ボーヌに本拠を置き、サヴィニ・レ・ボーヌ、アロース・コルトン、コルトン・シャルルマーニュ、ラトリシエール・シャンベルタンなどを手がけていた。4代目のパトリックは1980年代に継承し、発展させた。妻の千砂さんは、ブルゴーニュで最も良く知られた日本人の一人。
 ワイン・アドヴォケイトから独立した評論家のアントニオ・ガッローニは「本物のヴィニュロン。とても悲しい」とTwitterでつぶやき、ワイン商ベッキー・ワッサーマンはワイン・スペクテイターで追悼のコメントを寄せている。


今飲んで 93 ポテンシャル 94 飲み頃予想 2017~2043
頭がクラクラするような魅惑の香り。まるで香水だ。複雑な黒果実に深遠な大地香、そしてツヤと高級感のあるミネラルにまみれている。口に含むとなんという複雑な味わい、かつ味付きの良さか。焦点が一転に定まり、その後拡散する。また、ジュヴレっぽい黒い風味や余計な力の全くない見事な味わいのトーンや心地良い力強さ。これは比較的早くから飲める。
(リアルワインガイドNo42より)





(+)ピノ・ノワール・オンラインより購入。16,632円。本当は2008オーダーしたんだけど、Web上では1本ってなっていたのに、実は在庫なかったってことで、代替で用意してもらった。2011は20000円Overだけど、もとの値段でいいって。ラッキーな買い物。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿