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Cuvee de Brieu Voie Romaine Chardonnay Pays D’OC 2011

2013-12-11 00:00:00 | フランス・その他
Cuvee de Brieu Voie Romaine Chardonnay Pays D’OC 2011
Cuvee de Brieu Voie Romaine Chardonnay Pays DOC
美味しいフランス白「フォンカリユ ペイ・ドックI.G.P シャルドネ キュベ・ド・ブリュ‘10」
テーマ:フランスワイン白

「Futs de chene」。
ラベルにこのセンテンスを見つけると思わず、気付くと手に取っている自分が。

「フュ・ド・シェ~ヌ」。
口に出して言ってみると、思いがけなく上がるテンション。
敢えてラベルに書くくらいだからよっぽどなんだろうなぁ…と、期待に高鳴る胸。
使われてるブドウが「シャルドネ」だったりしたら…もう、言うコト無し。
「オーク樽」でどれほど深みを増すコトが出来てるのか、コルクを抜くときから、ウキウキした気持ちでいっぱい。

Foncarieu
Pays d‘Oc I.G.P. Chardonnay Cuvee Brieu
Futs de Chene Cuvee Imperiale 2010
フォンカリユ
ペイ・ドック I.G.P.シャルドネ キュベ・ブリュ
フュ・ド・シェーヌ キュベ・アンペリアル 2010

I.G.P.は「Indication Geographique Protegee」
「アンディケーション・ジェオグラフィク・プロテジー」。
「保護された地理的表示」の意。

「ヴァン・ド・ペイ・ドック」
=「オックの地ワイン」
と呼ばれてたものはみんな、「I.G.P.ペイ・ドック」と表示されるそうな。

ただの「土地のモノ」というだけじゃなくって、「ちゃんと守って、育てていくんだっ!!」という気概のようなものを感じなくもないかも。
ちょっとイタリア的なのもいい感じ。
ラベルには「フュ・ド・シェーヌ」以外にもイロイロ。

「VOIE ROMAINE」=「ローマ街道」。
すべての道はローマへ通じてるって言うくらいだからね。

「キュベ・アンペリアル」。
「帝王のキュベ」。
転じて「最上級のキュベ」と訳すべきかしら?
ワイン名「キュベ・ド・ブリュ」。
「フォンカリユ」にアマタ在籍する生産者の中の「ブリュ」さんが造ったのが、この「キュベ・ド・ブリュ」。

グラスに注がれた、淡い黄色の液体。
グラスから光が放たれてるみたいなツヤ&テリ、キラキラ、キレイな淡黄液。

液体には粘り気はあんまり。
その見た目から、“グリセリン少=甘さ控えめ”の構図が浮かぶ。
なんにしても、眺めてるだけでイロイロと、想像、期待を膨らませられる、充分に楽しめる魅力的な色ツヤ。
グラスに注いですぐ、閉じ込められてた香りたちが一気に放たれて飛び出してくる印象。

キレイな、清楚な、白い花とその蜜っぽさ
ツヤっぽい甘~い感じ
ハチミツ
シロップ漬けのカリン
黄桃の缶詰
蜜たっぷりのりんご
南国系の果物的な部分もパイナップル

華やかさを表現する香りは意外と短い時間で強さを失って、今度は樽熟風の香りが。
シャルドネ+樽ならやっぱりバター
ちょっと苦味も感じるナッツ系でクルミとかクリーミーな雰囲気と微かなココアっぽさで牛乳割りウイスキー

口に含んだ最初の印象はやや軽やか。
酸味が口の中いっぱいに一気に広がる爽快な口当たり。
炭酸の泡みたいにも感じられる酸味に包まれた、実はたっぷりの果実味。
酸味の後ろからチラチラ顔をのぞかせるその果実味は甘さを含んでるコトをほのめかしてるような。
「引き締まってる」まではいかなくて、でも変に甘ったるくはなくて、思いがけなく爽やかだけど、コレはコレでいい感じ。
酸味の細かい粒がやさしく弾けて、その感触が舌に残す、気持ちいい微かな痺れ。
さらに、弾けた粒から現れたみたいな、焦がした樽の風味っぽいほろ苦味とほのかな甘み。
なんとなく、舌の痺れる感じと苦味が合わさって、山椒のような雰囲気が。
ブランデーの飲み口のような、ウイスキーにクリームを混ぜ込んだリキュール「ベイリーズ」みたいな風味も。
エキスをたっぷり溶け込ませてる感じがあって、舌の上では重みどっしり。

ボディはミディアム。
酸味の縁取りに惑わされるけど、厚みのある果実味のボリューム。
飲み口の後半、酸味の抑え込みがやや弱まって、口に含んだ瞬間より、ぐっと密度を増していく飲み口。
微妙にバターみたいな、ちょっとネットリとした雰囲気と、シャルドネ的な煙の風味も追加。
飲み落とした後に広がる、樽熟的な砂糖が焦げたみたいなカラメルの風味。
その心地よいほろ苦さがたっぷりと、いつまでも漂い続ける、力強い余韻。
抑えられたオークの香りが、果実味とキレイにバランスした、上品さをテーマに上手に組み立てた感のある南仏シャルドネ。
控えめでまとまりのいいトコロから膨らんで、凝縮していく果実味の飲み口はスゴいのヒトコト。
しかも、その香味をしなやかに仕立て上げた酸味とほろ苦味は、上手な樽使いのタマモノ。
南仏樽熟成シャルドネに期待してしまう濃甘旨とはちょっと違ってたけど、それでも満ち足りた気持ちにさせてもらえた充実した香味の「キュベ・アンペリアル」でした。

今日も美味しいワインに出会えました。
感謝。
(ブログ美味しいワインとの出会いより)





Foncalieu Cuvee de Brieu I.G.P.Pays d`Oc Chardonnay
Cuvee Imperiale Futs de Chene 2012
フォンカリユ キュべ・ド・ブリュ I.G.P.ペイ・ドック シャルドネ
キュベ・アンペリアル フュ・ド・シェーヌ 2012

【 分 類 】 白ワイン
【 タイプ 】 辛口
【 品 種 】 シャルドネ100%
【  国  】 フランス
【 ヴィンテージ 】 2012
【 原産地呼称/格付 】 I.G.P.ペイ・ドック
【 内 容 量 】 750ml
【アルコール度数】 13.5%

「フォンカリユ」はラングドック・ルーション地方で大活躍中の、何千というブドウ栽培者が共同で設立した栽培者協同組合。
今回紹介する「キュベ・ド・ブリュ」も、その数多くいる栽培者の中から供給されたもののひとつ。

使用されるブドウは南仏らしくシャルドネ100%。

表ラベル下部には「ELEVE EN FUTS DE CHENE」の文字が。

「オーク樽で育てる」の意。即ち「オーク樽熟成」しました、という事。

特に「何ヶ月オーク樽で熟成をしなければいけない」というような決まりはなくて、ただひとつ言える事は、オーク樽熟成をしたなりの結果がそのワインに現れてて、それに造り手がちゃんと自信を持っているかどうかで表示するかしないかが決まるのでは、と思います。

この「キュべ・ブリュ」では、全体の70%をステンレスのタンクで、残り30%はオーク樽で発酵。

2~3ヶ月施される熟成にも、フランス国内の色々な森から作り出された、様々な個性を持った新しいオークの樽を使用。

それぞれの樽の個性を活かした香味を溶け合わせて、ワインに表現するため、慎重にテイスティングを重ねた絶妙のブレンド。

南仏シャルドネの枠を超える上品さをほのかに感じさせる、「ELEVE EN FYTS DE CHENE」とラベルに表示するべきな、上質な香味のワインです。

I.G.P.ペイ・ドック
「見慣れない表示に戸惑った」というご意見をいただいたりしたので少しだけ説明を。

「I.G.P.ペイ・ドック」は
「ヴァン・ド・ペイ・ドック」の新しい地理的な表示。
IGP(Indication Geographique Protegee;地理的表示保護)
アンディケーション・ジェオグラフィク・プロテジー

「I.G.P.」に変更する目的

新世界のワインの分かりやすいシンプルなラベル表記に追随。
規定が多くて複雑で分かりにくかったヴァン・ド・ペイですが、得意分野であるセパージュ・ワインのラベルをシンプルに、より洗練させ、その魅力を高めて、新世界ワインの攻勢にも負けない、強い競争力を持たせるため。

新しい表示である「I.G.P.」では、

「ブドウ品種の名前」
「Pays d`Oc」
「Indication Geographique Protegee」

3つを表記。

樽で発酵・熟成しているとはいえ長期間ではないので、うっすらと樽風の色が付いている程度。
さすがに若いワインの証のような緑色はないけれど、グラスの中の液体の色合いはやや淡めの黄色。

ただ、テリのある液体にはエキスが多めに溶け込んでいるのを感じられて、粘り気もそれほど強くなくサラリとした印象で、丁寧に造り込まれたワインを想わせる外観。

香りには、シャルドネらしく華やかで魅力的な果物のような要素が。
パイナップル、シロップ漬けのカリン、黄桃の缶詰。
シャルドネならではの、清楚な白い花、ハチミツのような香りも。

華やかな香りは意外と長続きしないで、その後、樽熟風の香りが。
バター、クルミ、ビターチョコレート、牛乳。

香りの、最初のインパクトはかなりのもの。
だけれど、心地よい香りに満足してグラスに口をつけたくなる頃には穏やかに。

嗅ぎ込むと、樽の風味が加わった、複雑さを増した香りが控えめにふわり。

口当たりは爽快。やや軽やか。

炭酸の泡の粒のようなきめ細かい酸味がたっぷりで、その酸味とほろ苦い樽の風味がキレイに混ざり合ってバランスする、甘みの抑制された引き締まった果実味。

口に含んだ瞬間より、凝縮感が高まっていく、ふくよかで、厚みがあって、しっかりと目の詰まった果実味。
口の中、舌の上でどっしり重みを感じるほど。

ただ、その飲み口は酸味がキレイに縁取って、強すぎず、味わえるのは、どちらかといえばしなやかさや、上品さ。

ボディはややフルに傾いた感のあるミディアム。
アルコールのボリュームはしっかりめに、大きめ。

飲み落とした後に広がる、樽からの風味とはっきり分かる、砂糖が焦げたみたいなカラメルの風味。

その心地よいほろ苦さがたっぷりと、いつまでも漂い続ける、力強い余韻。
良酒蔵おざきより)




ブレリアスでグラスで頂きました。
抜栓日:2013年12月6日
白いお花の香り。香り自体はさほど強くありませんが、軽めでいい香りでした。
若干の甘みを感じ、酸も程々で、とても飲みやすい白ワイン。複雑さや濃厚さはありませんが、デイリーや食中酒としていい感じのワインだと思いました。


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