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Bourgogne Domaine Michel Gaunoux 2003

2010-09-26 20:43:28 | フランス・ブルゴーニュ
Bourgogne Domaine Michel Gaunoux 2003
Bourgogne Domaine Michel Gaunoux 2003

伝統にモダンが加わり変身を遂げた老舗ドメーヌ

熟成のきく伝統的なブルゴーニュのつくり手として定評のあるドメーヌ・ミシェル・ゴヌーだが、2002年のミレジムから大きく変化した。ピノ・ノワール本来の透明感のある色調に、ピュアで瑞々しい果実味と滑らかなタンニンが備わり、以前の熟成させて愉しむワインから大きく脱皮し、若くしても飲み口のよさが味わえるようになった。

19世紀後半に設立された歴史あるドメーヌの評価を高めた前当主ミシェルが1984年に亡くなって以来、未亡人のジャクリーヌ――販売と経営――が、息子アレクサンドル――耕作とつくりを担当――に娘アンヌ――事務全般――とともに広さ7ヘクタールほどの地所を運営する。

ぶどうは樹齢40年から50年に達するヴィエーユ・ヴィーニュで、畑でしっかりトリを付し、収量を抑える。100パーセント除梗し、アレクサンドルの祖父の代から使用している開放の木製発酵槽での長いキュヴェゾンとなる。人手によるピジャージュ、またコラージュはおこなうものの、フィルターは近年ほとんどかけていない。そして新樽――アリエ産を主にトロンセが少々――の使用率は低く15パーセントから20パーセント前後。

ゴヌーのフラッグシップであるリュジアンは、ラベルには謳っていないが、リュジアン・バからのもの。全体で13ヘクタール弱の広さがあるリュジアンは大きく上下に分かれ、それぞれリュジアン・オーとリュジアン・バのほぼ半々の区画からなる。評価はリュジアン・バのほうが高く、ゴヌーはそこに樹齢70年から80年という古木を所有していて、グラン・クリュのコルトン・ルナルドと並ぶドメーヌで最も長命なワインである。

ドメーヌでは、飲み頃となったワインのリリースを可能としている。現在、90年代のミレジムはほとんど揃えることができ、基本的に販売用の古いワインは持たないという、ブルゴーニュにあってはありがたい存在で、ブルゴーニュの大きな愉しみである熟成の妙味を手軽に味わうことができる。

リリース後早くから愉しめ、またじっくりと熟成させるのもよしのドメーヌ・ミシェル・ゴヌーである。
ラックコーポレーションより)



ドメーヌの評価を高めたミシェルが1984年に亡くなって以来、未亡人のジャクリーヌ――販売と経営――と息子のアレクサンドル――耕作とつくりを担当――がドメーヌを運営する。その特徴的な点としては、発酵に用いるのは昔ながらの木製の開放の桶で、新樽の使用率は低く15パーセントから20パーセントほど、オフの年のワインはリリースせずにネゴスに売却、それにバック・ヴィンテージのワインを安定的に供給できる、等々。

なかでもオフの年のワインをドメーヌで瓶詰めしないという点においては驚くべきものがあり、1970年代では70年と75年、80年代は80年と86年、そして90年代では91年というように、かなりの割合でネゴスに売却してしまう。これは全く経営優先ではない考えのもとに運営されているということに他ならず、今日、ここまで厳しい選別をおこなっているドメーヌは、ブルゴーニュ広しといえども非常に稀。

またドメーヌでは、飲み頃となったヴィンテージを出荷出来るのも特筆に値する事がら。現在90年を始めとして、90年代のヴィンテージはほとんど揃えることが可能で、これも、基本的に最も新しいヴィンテージをリリースしてバック・ヴィンテージは持たないという、今のブルゴーニュにあってはたいへん珍しい存在といえる。
ワイナリー和泉屋より)



ドメーヌ・ミシェル・ゴヌー
熟成のきく伝統的なブルゴーニュの造り手として定評のあるドメーヌ・ミシェル・ゴヌー。
飲み頃になるまでゆうに10年はかかることから、マダム・ゴヌー自ら「10年待たずに飲まないで」と言います。
(2002ヴィンテージからは大きく変化し、ピノ・ノワール本来の透明感のある色調に、ピュアでみずみずしい果実味と滑らかなタンニンが備わり、若くしても飲み口の良さが味わえるようになりました。)
19世紀後半に設立された歴史あるドメーヌの評価を高めた前当主「ミシェル」が1984年に亡くなって以来、未亡人のジャクリーヌ(販売と経営)、息子「アレクサンドル」(耕作と造り)、娘「アンヌ」(事務全般)とともに運営しています。
ぶどうの樹齢は40年から50年に達するヴィエイユ・ヴィーニュで、収量を抑えます。
100%除梗し、祖父の代から使用している開放の木製発酵槽で長いキュヴェゾンを行います。
熟成には、主にアリエ産の樽を使用し、新樽率は15%から20%と低く抑えています。
マット・クレイマー氏はドメーヌ・ミシェル・ゴヌーを
「きら星のようにかがやくポマールの造り手のなかにあって、なお燦然と輝いている。ゴヌーの造るものは、いかにもポマール礼賛派の願いにかなったワインであり、濃くて、深く、厚みとハリを持ち、近寄りがたくさえある。」
と大絶賛しています。
「ここはコート・ド・ボーヌで私がずっとひいきにしてきたドメーヌの一つ。晩年のミシェル・ゴヌー(1984年に亡くなった)は万事に昔ながらの方法を踏襲してきた。たとえば脚でワインの果帽を踏むことで、古い醸造桶の中で男女が踏んだり跳ねたりする。醸しに3週間もかけ、3分の1はオークの新樽で24ヶ月熟成させ、一切濾過は行わない。通常わずかに清澄するだけで、ずば抜けた芳醇な充実したワインとなり、20~30年間の熟成が約束される。1988年の有名なフランスのレストラン、タイユヴァンで62年を飲んだが、現代風な造りの5~6年経ったブルゴーニュの赤も顔負けなほど生き生きとしていた。現在未亡人が経営を引き継ぐが造り方は変わらない。」(「ブルゴーニュ」 ロバート・M・パーカー氏著)
地酒&ワイン YAMAKEIより)



ブルゴーニュ・ルージュ[2003]/ドメーヌ・ミシェル・ゴヌー

750ml
ドメーヌ・ミシェル・ゴヌー
0.95ヘクタール所有、樹齢35年のブドウ樹使用
中身はポマールです。
ブドウ品種 ピノ・ノアール 100%
赤ワイン・コクあり
リカーランド コモリより)




札幌東急より購入。3800円。
2010年9月26日抜栓。コルクにはドメイン元詰の刻印だけがあります。ドメイン名やVintageは刻印されていません。比較的しっかりとしたコルクです。下1/5くらいまで染みていましたが、それ以上はなし。液漏れはなし。コルクの底についた色は薄いです。やや温度が低い状態でサーブ。グラスはリーデルのブルゴーニュタイプを使用。最初、グラスに注いたときにはさほど香りは上がりませんでした。脚はさほどでもありません。アルコール度数は12度とラベルに記入されていました。色は、ややボケた感じのガーネット色。比較的濃い色ですが、十分向こう側は見えます。そこそこ7年の時を感じさせる色。あと3年くらいするとルビーになってくるでしょう。とても綺麗な色です。香りは、ラズベリー、きのこ、やや酸味を感じる香り。娘さんは梅干の匂いと言っていました。これは結構当たっている香りだと思います。その後、時間と共に香りは強くなってきます。その中に、腐葉土のニュアンスが強くはありませんが出てきます。結構繊細で、ずっと嗅いでいたい香りの部類です。スワリングによってこれらの香りが全体的に強くなります。徐々にバニラ香のような甘い香りも出てきます。スパイシーなニュアンスも混ざり、とても複雑です。葡萄はポマールの葡萄ということでこの辺が複雑さを出している原因なのでしょうか。口にふくむと、最初、ちょっとだけ酸味が前に出てきますが、とても果実味に溢れ、ラズベリー系の味が口の中に広がります。その後、ブルーベリー、ストロベリーの甘さがドカーンと出てきます。アフターは強いというわけではありませんが、きちんと鼻の奥に上がってきて心地良さを演出しています。本当にピノ・ノアールの良さが出ている美味しいワインです。さらに時間が立ってくると、香り立つというところまではいきませんが、とてもよい果実味、ベリー系、樽香がグラスから沸き上がってきます。この日は、ポン酢と鶏肉の水炊き(水菜、もやし、豆腐)と合わせましたが、ポン酢の酸味が、ワインの酸味と調和し、ベリーの甘さがとても全面に出てきてめちゃくちゃ相性が良いです。最後のオジヤでもとてもワインとの相性はいいです。デイリーとするには値段が高いと思いますが、とても飲みやすい、そして美味しいワイン、とても良いワインです。