Chateau le Puy 2003
シャトー・ル・ピュイ
ボルドー地方のコート・ド・フラン地区で、17世紀からワイン造りに取り組む
シャトー・ル・ピュイ。有機栽培とビオディナミを実践するこのシャトーで
生み出されるワインの繊細さ、気高さは特筆すべきものがあります。
本物の感動を呼ぶ「ビオ」のワイン
シャトー・ル・ピュイ。このワインは日本での流通量は多くなく、店頭で見かけるチャンスはあまり多くありません。それでも、このワインをここで取り上げる理由は2つです。
まず、このワインは、私自身がこれまで飲んだ中で、本当に感動した数本のうちの1本であること。その香りと味わいは「これがボルドー?」という疑問を呼び起こし、しかし、我に返った後にも「でも、ブルゴーニュとも違う。もちろん、ローヌでもない……」と、深い迷路に入り込んでいくような、そんなワインです。香りは熟した赤いフルーツ、焼いたアーモンド、森のキノコ……さまざまな表現はありますが、一言で表現するならば「繊細の極限」と私は言います。そして喉を通り過ぎる瞬間、ミネラルの味わいが体中を貫いていくのです。こんなワイン体験は、そう多くのワインでできるものではありません。
そして、最近は皆さんもよく耳にする「ビオ」、つまりビオディナミ農法・製法(以下ビオディナミ)と有機栽培法のワインについて説明するには、最適と判断したからです。よく「ビオワイン」と日本では言われていますが、私が見る限り、有機栽培法とビオディナミ農法は特に区別されることなく、両方を含んでいるように思います。とはいえ、この2つは「似て非なるもの」なのです。
シャトー・ル・ピュイは1610年に設立された歴史ある造り手であり、1934年から既に、ブドウの有機栽培に完全移行し、また、1990年にはビオディナミによるワインのリリースも始めました。その取り組みの歴史を見ながら、ビオディナミと有機栽培法の違いに言及していきます。
サン・テミリオン地区と地続きの要注目のエリア
私がシャトー・ル・ピュイを訪問したのは、2005年の春に遡ります。試飲会で現在のシャトー・ル・ピュイの当主であるジャン・ピエール・アモロー氏と出会い、たまたまフランスへの旅行が決まっていたこともあり、寛大にもシャトーを訪問するチャンスをいただきました。
シャトー・ル・ピュイはボルドー右岸の東側、サン・テミリオン地区の北東に位置するコート・ド・フラン地区にあります。ボルドーの右岸で言えば、サン・テミリオン地区やポムロール地区のワインが有名ですが、その名声の影に隠れてしまっているものの、コート・ド・フラン地区は、非常にポテンシャルの高いワインが産出されるエリアの一つです。今後、注目を浴びる可能性が高いと私は見ています。
さて、シャトー・ル・ピュイの土地は、秀逸なワインを生み出すサン・テミリオン地区やポムロール地区と地続きにあり、石灰質や石灰粘土質で覆われています。ですからシャトー・ル・ピュイのワインで使用される赤ワイン用の品種は、サン・テミリオン地区やポムロール地区と同様、メルロ主体で、約85%を占めるといいます。そのほか、カベルネ・ソーヴィニヨン14%、1%のカルメネールが加えられているそうです。
雑草も自然の恵み。農薬、除草剤などを使用しない
シャトー・ル・ピュイで造られる赤ワインは、シャトー名と同じ名を持つ「シャトー・ル・ピュイ(Chateau le Puy)」と「バルテレミ(Bartelemy)」の2種類。前者が有機栽培法で、後者はビオディナミ農法をとっています。
まずは、有機栽培法についてお話しします。これは、いわゆる日本で言われる有機栽培と同じで、農薬や除草剤、化学肥料を使用しない農法です。有機栽培で造られたワインを、オーガニックワインと呼ぶこともあります。フランスでは有機栽培で造られたワインを認定する団体として、1962年にはl’Association Nature et Progres、88年頃にはECOCERTが設立されており、その意識の高さに驚かされるばかりです。
しかし、シャトー・ル・ピュイはといえば、こうした団体の認定を受けているのはもちろん、その取り組みは、既述の通り、このシャトーの当主であるアモロー家がこの土地に移り住んだ、1610年に遡るといいます。そして、1934年にはすべてのワインを完全な有機栽培に移行しています。有機栽培法はいわば、シャトー・ル・ピュイのDNAと言えるかもしれません。
シャトー・ル・ピュイの畑を見てみましょう。畑の畝には、雑草が生い茂っています。このように、有機栽培においては除草剤を使用せず、土を雑草ごと掘り起こして堆肥にしていたりします。「雑草も自然の恵み」とアモロー氏がおっしゃっていたのが、とても印象的でした。
このような健全な畑で育つブドウの平均樹齢は55年。大地にしっかりと根を下ろし、土壌の深いところから、ミネラル分をしっかりと吸い取り、豊かな味わいをもたらします。
ビオディナミは「古代農業への回帰」
では、一方のビオディナミはどうでしょうか。これも農薬や除草剤、化学肥料を使用しないという点では有機栽培と同じですが、より厳格な規制に縛られているのがこの農法です。そもそもは旧オーストリア帝国出身のルドルフ・シュタイナー氏が提唱した農法であり、この農法による果実で造られたビオディナミのワイン製法は、ロワール地方の著名な造り手、ニコラ・ジョリー氏によって世界中に広められました。その神髄は、なかなか簡単には説明できませんが、その大枠だけ挙げると、
‐土壌の有機生物を殺すなど、土壌やブドウに悪影響を与える化学調剤を一切使用しない
‐天体の動きの作用を、ブドウ栽培に取り入れる
‐雌牛の糞や津野などを使用した、独特の調剤を使用する
‐酵母の再添加を行わない
‐補糖を行わない
……などなどです。
よくわからない点はたくさんありますが、農法そのものは「古代農業への回帰」を前提としています。月の満ち欠けを暦として、化学調剤などもちろんなく、身の回りにある自然の力を活用した農業です。ワイン造りにおいては、ブドウ、そしてワインを宇宙や自然の一部ととらえ、その法則に逆らわず、悪影響を及ぼすものを排除し、宇宙や自然の恵をワインの中に凝縮させていく農法、製法、と考えればいいのではないでしょうか。
例えば、農薬など化学調剤を使用してブドウを栽培する場合、ブドウに付く自然の酵母が殺されてしまっているため、発酵を促すには酵母を再添加しなければなりません。また、より多くの人に好まれる香りを付けるために芳香性の酵母を加えたり、収穫されたブドウの糖度が低く、アルコール度数が足りない場合は補糖を行うこともあります。このような人為的な「操作」を、ビオディナミでは禁じているのです。
シャトー・ル・ピュイにおいて、このビオディナミを厳格に実施しているのが「バルテレミ」です。醸造所の近くには、コンピュータにつながれた天体観測を行う機械が設置されていました。フランス語のスキルが足りず、詳しい名称や説明は理解できませんでしたが、どうやらこれによって天体の動きを観測し、ブドウを摘む時期などを決めているようでした。
また、醸造所や畑の周囲は樹木が生い茂り、小川が流れる丘陵があります。できるだけ自然の状態でのブドウ栽培を行うため、50ヘクタールの土地のうちの半分25ヘクタールは畑にせず、森林のまま残してあります。ここには数頭の牛が、のんびりと草を食んでいました。この牛たちから、畑に撒く有機肥料は作られています。
一貫した哲学、丁寧な仕事にこそ注目すべき
さて、シャトー・ル・ピュイを通じて、有機栽培法とビオディナミの違いを説明してきましたが、実際にどれだけワインに差がでるのかというと、正直よく分かりません。私が初めて飲んで、感動を味わったのは、「バルテレミ」ではなく「シャトー・ル・ピュイ」でした。その後、「バルテレミ」も何度も飲む機会があり、確かにその味わいと香りの凝縮感では「バルテレミ」が上回っているものの、その繊細さにおいては「シャトー・ル・ピュイ」のほうがより勝っていると、私自身は感じます。
ですから、私は決してビオディナミ礼賛、有機栽培礼賛の立場を取りません。この2つの方法で造られたすべてのワインが、すばらしくおいしいかというと、そうとも言えないからです。
その栽培法、製法をどう呼ぶかという問題ではなく、シャトー・ル・ピュイのそのワイン造りに、頑固なまでに「丁寧な仕事」が貫かれていることに注目すべきです。有機、ビオディナミの農法、製法の実践はもとより、ブドウの収穫はすべて手摘みで行われ、数回にわたって非常に厳しいブドウの選別が行われます。「シャトー・ル・ピュイ」のみ酸化防止剤(SO2)を使用しますが、それもごくごく限られた量に留め、自然のままを保つ努力がなされています。あえてワインがしみ込んだ古い樽を使用し、毎週、熟成度を見るために試飲されます。そして瓶詰めにおいては、より外界の異物からワインを守るために、コルク栓を蝋で封印します。
このように、その「丁寧さ」は枚挙にいとまがありません。これらはすべて、彼らの一貫したワイン造りの哲学を礎としたものであり、その哲学がワインとなって体現され、飲む者の感動を呼ぶのだと思います。有機栽培、ビオディナミは、彼らの哲学のほんの一部にすぎないのです。
シャトー・ル・ピュイ以外にも、ビオディナミ、有機栽培法をとる著名な生産者はたくさんいます。アルザス地方のマルセル・ダイス、ブルゴーニュのドメーヌ・ルロワ、ドメーヌ・ルフレーブ、フィリップ・パカレ、ロワールのニコラ・ジョリー……。有機かビオディナミかという議論ではなく、彼らのワインもまた素晴らしく、飲む価値は大きいと思います。
(atelier V より)
シャトー・ル・ピュイ
『 これって、まるでブルゴーニュ! 』
と見まごうほどのエレガントスタイル!
\ シャトー・ル・ピュイ /
以前、SMAPのスマップの稲垣吾郎さんが、大人気漫画「ソムリエ」のTVドラマで主役を演じ、その後、フジテレビの「SMAP×SMAP」で用意されたのが、このボルドーのビオワイン。
この放映後、大変な人気ワインとなってしまいました。
シャトー・ル・ピュイの畑はボルドーの栽培地の中ではもっとも高い、海抜110メートル前後にあり、石灰岩の基盤を珪質粘土や石灰質粘土の表土が覆うテロワールは優美なスタイルを生みだす源になっています。
メルロ種が85%、カベルネ・ソーヴィニヨン種14%、葡萄の平均樹齢は55年越えの古木。
そしてなんと!
収穫量は、あの『 ロマネコンティ 』並みの30ヘクトリットル弱に抑えられています!
耕作もやっぱり『 ロマネ・コンティ 』と同じ、昔ながらの科学肥料や殺虫剤を一切用いない有機栽培(現在はビオデナミ)をずっと代々守ってきました。
ビオデナミ農法ですが、あのウッとくる臭みはなく香りはとてもきれいで、ビロードのような喉越しと腰の強さに惚れ惚れしてしまいます 『 これって、まるでブルゴーニュ! 』
と見まごうほどのエレガントスタイル!
\ シャトー・ル・ピュイ /
稲垣吾郎さんが、惚れ込んだボルドービオ!
ボルドーファンはもちろん、ブルゴーニュ好きの方、SMAPファンにも押さえていただきたい逸品です!
(ヴェリタス より)
シャトー・ル・ピュイ
[住所]
Chateau Le Puy,
33570 Saint-Cibard FRANCE
[アペラシオン]
コート・ド・フラン
[畑総面積]
25ヘクタール
[栽培ぶどう品種]
メルロー、カベルネ・ソーヴィニオン、
カルムネール、セミヨンなど
創業以来400年間守り続けている伝統のワインづくり
1610年創業
シャトー・ル・ピュイはフランス・ボルドー地方にあるジロンド河の右岸、サンテミリオンの北東に連なる丘、コート・ド・フランに位置します。サンテミリオンからポムロール、コート・ド・フランは昔から良質のワインを生産し続けてきたことから「驚異の丘陵」として、フランスでも名高いワインの生産地域です。この地でシャトー・ル・ピュイは1610年に創業しました。
約50ヘクタールの敷地内には現在でもその当時に立てられた施設が存在しています。
現シャトーは1832年、当主バルテレミ・アモローによって建築され、現在まで170年以上にも渡ってこのシャトーが使われています。現当主であるジャン・ピエール・アモローは先祖代々受け継がれてきた手法を大切にし、400年の歴史あるシャトー・ル・ピュイの名に恥じないワインをリリースし続けています。
自然農法
シャトー・ル・ピュイのぶどう畑には1610年の創業以来、一度も化学肥料や除草剤、農薬など化学合成物質がまかれたことがありません。これはフランスでもかなり希少な存在となっています。また、できるだけ自然に近い形でのぶどう栽培を実現するため、50ヘクタールの敷地のうちぶどう畑はその半分の25ヘクタールに留め、残りの25ヘクタールを森林の状態のまま残しています。動物や虫、微生物が自然環境のまま暮らせる土地をぶどう畑のそばに残すことによって、自然環境を生かしたぶどう栽培を実現しています。
シャトー・ル・ピュイでは「生きている土壌があってこそ、生きているワインがある」を合言葉にぶどう畑の土壌づくりに細心の注意を払っています。化学肥料まみれの土壌で作られるぶどうでは、その土地が持つ本来の特徴を表現したワインはできないと考えているからです。
畑にまく有機肥料は敷地内で飼育している数頭の雌牛から自分たちで作っています。除草剤、殺虫剤を使用せず、土壌内の微生物にいたるまで、生態系を壊すことのない畑づくりを行っています。健全な土地で育ったぶどうの摘み取りは、契約したプロの摘み手によって行われ、彼らによる厳しい選別を経て、醸造に回されます。
自然醸造
シャトー・ル・ピュイでは「シャポー・イメルジェ」と呼ばれる、昔からよく用いられている方法でぶどうを自然発酵させます。人工酵母の使用も、補糖することもありません。
この後の醸造・熟成過程はワインによって違ってきますが、赤ワインの「トラディショナル」では50ヘクトリットルのタンクに移され、何度か澱引きを行って12ヵ月後、200リットル超の木樽に移されます。樽の香りがワインに移らないように新樽を使うことはせず、必ず5回以上使用したものを使います。24ヶ月の熟成の間、添加物は一切加えません。
このようにぶどう作りからワイン作りまで、一貫して自然主義を貫く姿勢はフランスでも高く評価されています。シャトー・ル・ピュイでは、上述の赤ワイン「トラディショナル」以外に、レ・ロックと呼ばれる特別な区画のぶどうを用いて、ビオディナミで作られる赤ワインの「キュヴェ・バルテレミ」、セミヨン種100%、ビオディナミで作られる白ワインの「マリー・セシル」、この100年間で4度しか作られていない貴腐ワインの「マリー・エリザ」の4種類を生産しています。
「優雅であり、繊細」
シャトー・ル・ピュイのワインを表現するとき、この言葉が最も用いられます。
赤ワインはオレンジ色が映えるルビー色、カシスやスグリの実、アーモンドの香ばしさ、やわらかいタンニンが特徴的で、土壌を表現した深みのある味わいに仕上がっています。白ワインは金箔色で、果実香が強く、マルメロジャムのアロマが特徴的です。30年以上の長期熟成に耐えられるシャトー・ル・ピュイ。シャトーには1917年からのオールド・ヴィンテージもストックしています。
(日仏商事株式会社 より)
シャトー・ル・ピュイ 2004
「神の雫、それは永遠なるもの」
「地上で何が起きても揺らぐ事はない」
「このワインはまさに神が作り出した、ひとしずくである」
ドラマ神の雫とうとう終わってしまいましたね。ぽっかり心に大きな穴が開いてしまっているファンの方も多いのでは??店長もその一人です。
しかーし、そのワインの1年違いが!
入荷しました~!!
これは、これは、嬉しい限りです。
神咲雫と遠峰一青の最後の決戦は「使徒」ではなく“神の雫”を探す事!
漫画では、まだ第六の使途まですが、ドラマでは神の雫に辿り着きました!!
"神の雫"それは永遠なるもの、、、、、それは受け継ぐこと。。。。
ドラマで、神の雫として取上げられたワインは、
「シャトー・ル・ピュイ2003年」
猛暑だった2003年は、フランス全土で植物や農作物が枯れてしまうという、過酷な気象条件。
しかし、このル・ピュイの畑は400年もの間除草剤や、農薬、化学肥料など一切撒かれた事のないフランスでもかなり希少な存在。
そのお陰で、ブドウの樹は大地の奥まで根を張り、地中70メートルから、必要な水分を取り入れ、2003年のような猛暑な年でも、雨の多い年でも、毎年変わる事無く程よい水分と栄養が地中の根から吸い上げられているのです。
有機栽培されていない畑の葡萄は、栄養が土地の上部にあるため、ここまで根を深く張る事はありません。
そして、このル・ピュイは50ヘクタールある敷地のうち、葡萄園を25ヘクタールだけに留め、周囲に森林を昔のままに残し、生態系がちゃんと維持された状態で400年もの間、そのテロワール(土地の個性)を維持しているのです。
ここからは、遠峰一青(田辺誠一さん)と神咲雫(亀梨和也さん)との言葉を引用してご紹介いたします。
遠峰一青
「このワインは地位も名声も全てのワインの頂点に立つ存在とは言いがたい。しかし味わえばここに永遠なるテロワールと呼べる深みを感じる事が出来る。このワインは、400年もの長きの間、一滴の農薬も使わずに自然なままの製法で作られてきたもの。
ゆえに、大地の上で何が起きようとも、例え猛暑で各地の葡萄の樹が枯れた2003年でさえもこのワインの葡萄の樹は地中深く、70メートルにまで根を張り、見事なエレガントなワインを生み出した。400年間何世代にも渡り、作り手の愛情を注いだ結果、このワインの葡萄の木の根は深く深く大地に根付いたのです。
それはまるで、親から子へ、又その子へ、光を受け継いでいくように、決して絶やしてはいけない、それは、果てしなく、続くべき物。」
「このワインはまさに、永遠なるもの」
神咲雫
「永遠なるもの。それは、受け継ぐ事。親が子に教え、それを又次の世代へと伝えていく、自然と共生し、ただひたすらに生きる。そんな信念を持った人間が作る奇跡のワイン。」
「それが、神の雫」
「受け継いだテロワールを受け継いだ子達が、自らの力で伸ばしていく。このワインが受け継がれてきた物、ワインを通して僕を育ててくれた。。。有難う親父!」
昔、プリューレ・ロックのアンリ・フレデリック・ロック氏から、あのワインは旨いよ!輸入したら!?
と言われた事がありましたが、ちょうどその頃輸入に掛かる費用が賄えなかった為、仕入を諦めておりました。
実際、東京でのワインイベントで、そのワインを飲んだ際、あまりにナチュラル、あまりにまろやか、あまりに美味しく、
どこかインポーターが決まったらすこしづつ仕入れよう!と心に決めておりました。
しかし、時は過ぎるのも早い物、あれから6年か8年位経ったでしょうか?
応援していたドラマ神の雫の画面上で久しぶりの対面を果たしました。
家族やスタッフの皆が、何??あの「ル・ピュイ」って?
と言われた時、数年前に出会って、仕入れたかったワインだよと言いました。
でも、社長にだけは言えませんでした。
なぜかと言えば、別の日に同じワインの試飲イベントに行き、帰ってきてから「直紀あのワイン旨いな~、仕入れとけば」と言われたワインが、まさにこの「ル・ピュイ」だったのです。
きっと、社長に言ってしまうと「ほら、あの時言っただろう!仕入れば良かったんだよー!!」と怒られるのは目に見えています。
永遠なるもの、それは受け継ぐ事。
社長がお茶やワインお酒で培ってきたテイスティングの業は、別々の日に同じ会場でそのワインに出会い、美味しい、旨い。と思えたワインが全く一緒。
まさに酒屋魂は受け継がれていたんだな~。と、感無量になった一時でした。
ドラマの内容ともすこしだけですがリンクしますね。
ようやく、インポーターさんを探し当て、念願のワインの入荷となります。
是非、皆様お楽しみくださいませ。
フワーッと広がる美味しい味わいは、きっと素晴らしい神の雫の世界が味わえる事と思います。
神の雫原作者の亜樹直さんも大絶賛の素晴らしいワインです。是非是非この貴重なワインをお楽しみ下さい。
種類 赤ワイン
ワイン ボルドー、コート・ド・フラン
ぶどう品種 メルロ85%、カベルネ・ソーヴィニヨン14%、カルメネール1%
フルボディー/有機野菜、お肉等
(ワインショップ115北田屋 より)
札幌ワインの店いとうで購入。5400円。
2010年7月9日抜栓。封が蝋なので取るのに苦労しました。コルクにはVintage,シャトー名がちゃんと刻印されています。液漏れなし。素晴らしいコルク。グラスはリーデルのボルドータイプを使用。最初、色の印象は結構濃いなぁ~という印象でした。色は、結構紫がかったガーネットといいますか、ボルドーの色です。このへんはVintageの影響なんでしょうかね。でも、ものすごく濃いという感じではありません。例えるなら2005年のブルゴーニュっぽい感じかな?ブルよりも紫のニュアンスが強い。香りは、ブルーベリー、ミント系のハーブ、青野菜といった感じの香りがしました。娘さんは、最初の香りで開口一番、「いいね~、ブルーベリーの香り」と言っていました。スワリングにより、一旦これらの香りが引っ込みますが、またすぐに前面に登場してきます。奥にハーブ系の香りを感じました。これは何時までも嗅いでいたい香りです。口にふくむと、タンニンは感じますが決して強くなく、むしろ酸味がほどよく中に混在しています。ブルーベリー、ストロベリー、キウイの印象を感じます。とてもスムーズに喉を通って行きます。2003年Vitangeのがっちりとした印象はあまり感じず、むしろ確かにブルゴーニュを感じさせる何かを持っていると思います。アフターはそれなりに感じます。時間が立ってくると、ハーブ系の味がだんだん強くなってきます。それと青野菜系の香りがちょっとずつ表に出てくる印象ですが、ピノのような酸味、ジャミーライクなニュアンスを持って飲み手に主張してきます。これ、美味しいな~。思わずグラス3杯継いでしまって明日の分がありません。