やっつけ映画批評!

主に映画を
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簡潔に魅力(たまに罵詈雑言)を!
お伝えするやっつけ映画批評!

ナイトチェイサー 2016 60点

2019-05-21 07:18:08 | 映画


ナイトチェイサー 2016
60点


運賃踏み倒した若者ふたりが
タクシー運転手に追いかけ回される...




DQN2人組が
理不尽な運ちゃんから逃げ回る80分て

面白いのそれ、
なんか観たことある感じならない?

と思いながら観てました


タクシー運ちゃん
すんげー強いし
追跡能力超高いんだけど

なんかいまひとつ盛り上がらない
アクションも新鮮味にかける
話も平坦で面白くない...


なんて思ってると
まさかの超変化球展開に
開いた口が塞がりませんでした

ストレートも変化球も大したことない
ピッチャーが7回途中からいきなり
キレっキレのナックルボール投げ始めたみたいなそんな感じでした


もちろん
前半のしょぼさはあんまり面白くないんですけれど

超変化球展開はこれ
この映画でしか味わえないような

反省、
自分のろくでもない過去ときちんと向き合い

それを償うためにすることはなにか
という

重たいメッセージは
色々ツッコミどころもありますが

かなり、ガツンときました


ただのジャンルムービーではない
この作品ならではの
個性を持った超変化球映画でした〜


リバースダイアリー 2018 50点

2019-05-20 10:06:51 | 映画




偶然に知り合ったふたりは愛を深めていくのだが...




園田新監督41歳の
新感覚恋愛サスペンス
といったところなんでしょうが

正直、この手の
「運命の恋だと思っていたら実は...」系の話

ネタバレなるので作品目は伏せますが

ドット・ジ・アイとか
鑑定士と顔のない依頼人とか
イニシエーションラブとか
ロストボディとか

国内外問わず結構あるんですよ

で、
このリバースダイアリーも
もろにその類の作品です


インディペンデント系映画なので、
役者の力量不足、
キザなセリフだらけの台詞回し、

そんでなにより
明らかに都合のよすぎるキャラクターと
展開は

いくら
それっぽい伏線、
気の利いた構成をもってしても

歴代の同じ類の映画には及ばないし
この感覚、この味は
もっと良い物があるよなと

感じました

というか
極端に言ってしまうと
この恋愛サスペンスのぐにゃりとする感覚を
感じさせるためだけに

用意されたストーリーと
キャラクター配置のように
思えてしまったのが残念でした


うーん
もっといい役者を持ってきたとしても、、
やっぱり
話に無理がありすぎるので

スルーでいいと思います

あとポスターアートが
もろにイニシエーションラブなのも
なんだかなあ


恋愛サスペンス映画でした




心と体と 2018 55点

2019-05-19 08:21:19 | 映画


心と体と 2018
55点


食肉工場で働くおじさんは
新しく来た若い女性が気になりはじめる...。



ハンガリーの
イルディコー・エニェディ監督作品です
ほかの作品全く知りませんが

2017年ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞とったり
2017年のアカデミー賞外国語映画賞の最終選考まで残ったりと

評判も良いんですが

なかなかどうして不思議な
味わいのある映画でした

食肉工場の勤務風景
牛がコンテナに乗せられて、殺されて、切られて~
ってのをゆっくりがっつり描くのは
すごく新鮮でしたし、

グロいというより
儚さだったり、神聖さだったり、
なんか不思議な感覚を覚えました


そこで小さな事件が起きたことをきっかけに

おじさんと若い女性が
近づいていくんですけれど

その近づくきっかけも
ありそうでなかった
新鮮な切り口で

無意味と思っていたあるシーンが

ふとしたきっかけでとんでもなく
胸きゅんなシーンになっていたという
これまた不思議な感覚、ありました


若い女性
コミュ障だとは思いますが
若い女性の
日常描写も面白くて

人形劇とか、
CDショップでの立ち振る舞いとかが

ズレまくってて
話のテンポめちゃめちゃ悪いんですけれど

毎度毎度見入ってしまいました

ズレた行動をする美人って
なんかもう、それだけで得した気分になるという


他では味わえない
不思議な着地をみせる
おじさんとの恋も

なんかいいんですけど

いかんせん長いかなあ〜
内容ペラッペラだもんなあとも
思う異色ラブコメ映画でした~








ゴッホ最期の手紙 2018 65点

2019-05-18 12:06:13 | 映画


ゴッホ 最期の手紙 2018
65点

自殺したとされる
フィンセント・ファン・ゴッホ
の死の真実を探る...



第90回アカデミー賞
長編アニメーションにノミネートされている
誰も見た事のないとんでもない映画でした

まずは
普通に役者に演技をさせて
その後に
その6万5000フレームに及ぶ映画を

125人の油絵画家で構成されたチームで
ゴッホっぽい油絵で描いて
アニメ化するという

気の遠くなるような4年という制作過程
監督も
「我々はこの120年で最も遅い映画制作法を発明した」とか言って作品です

一人参加した日本人曰く
3ヶ月で良かった、半年とかだったら
耐えられなかったかも


ゆえに
画面から伝わる油絵の威力がすごくて
どのシーンを切り取っても
ゴッホみたいな絵

といういまだかつて味わったことの無い
強烈な映像体験は
とんでもないものがありました

ストーリーは
正直、人探しなので
あっちいって、話聞いて、回想
こっちいって、話聞いて、回想

と面白みはないんですが

ゴッホの絵の世界で

ゴッホの人間性が徐々に見えて来る

、、ってめちゃめちゃ贅沢じゃないですか?

回想は絵のタッチ変えてわかりやすいし
現代パートも昼も夜もあるし

こんなデジタル全盛期に
油絵アニメーションって
今後作られるんですかね

580枚の油絵書いても1分弱という、、ね


結末、、割と速い段階でわかりますけれど

彼の死の秘密と
この映画のアニメーターさんに
畏敬の念を禁じ得ない

映画でした〜

ディザスターアーティスト2017 60点

2019-05-16 15:13:19 | 映画


ディザスターアーティスト 2017
60点


大根役者のシロウト2人が
映画作りをはじめる...




127時間主演の
ジェームズ・フランコが
監督、主演をつとめます


2003年製作の
The Room
という
駄作すぎて、ダメすぎて
逆にカルト化している

映画
(日本では観ることができませんが)

がどう作られたのか

という
映画製作の現場を楽しめます


トントン拍子に映画制作がはじまり
この映画まじどうなんだ、
めちゃめちゃつまんなくねーか

明らかにシロウトで
明らかに演技下手くそだけど
大丈夫か

っていう心配を利用しての

マジの役者、マジの制作陣たちとの
レベルの高低差がすごすぎて

ギャップコメディ的な笑い
楽しめました


どんな駄作でも
本気になって
全力を尽くし仕事をする映画人は

かっこいいけど、ちょっと不憫だなとも
思いましたが

やっぱりちょっと憧れてしまうよなあとも
思いました


ただ
狙いなのかわかりませんが
内容がとっちらかってるような印象を受けました

登場人物、おもにスタッフですけれど
スタッフたち多いですし

映画製作の現場の外で起こる出来事の
着地がちょっと雑だったかなあと

そもそもの
謎が大きいので

うーん、
個人的にはそこまで褒められないかなと

クソ映画の製作現場に
立ち会える、お仕事体験映画でした