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wakabyの物見遊山

身近な観光、読書、進化学と硬軟とりまぜたブログ

小網代の森でホタル観察

2016-06-11 13:52:43 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

小網代の森にホタルを見に行ってきました(2016年6月4日)。

先日行ってきたばかりの小網代の森ですが、5月27日から6月12日までの3週間、ホタル観察のため夜9時まで(通常は6時まで)入場できるということで、近所のお友達家族といっしょに行ってきたのです。結果、ホタルは見れたのは見れたのですが、期待してたほど近くでたくさんは見れませんでした。ピークを過ぎてしまったんですね。ピークはなんと初日の5月27日あたりだったと係員から聞きました。係員の人もホタル観察時期の設定は難しいと言ってました。それと、子どもたちが待てないだろうと思い夕食を先にすませてから行ったので、到着した時間が少し遅くなってしまったのです(7時40分頃)。もっと早い時間に飛ぶようです。


夕飯をすませて、さあホタルを見に行くぞということで、テンションの上がる子どもたち。


楽しくてしょうがないんです。


小網代湾に到着。
森に入って宮ノ前峠入口あたりまでは、けっこうホタルが飛んでいました。フワフワ飛ぶんですね。高倉健の映画「ホタル」では、ホタルを人の霊魂になぞらえていましたが、その飛び方があまりにフワフワなのでほんとにそんな飛び方するのかなと思ってたのですが、ほんとうなんです。
入口でこれだけホタルがいるのなら、湿原まで行ったらすごいのかなと期待はふくらみました。


懐中電灯だけで湿原を上流に向かって歩いていきます。


遠くでホタルが飛んでいますが、遊歩道の近くは少ない。
カメラでなんとかとらえました。


拡大するとこんな感じ。


近くのアシにとまっているホタルがいました。



子どもがホタルにさわりたいというのをやめさせて、ただただ観察します。
しかし、どんどんホタルが少なくなっていくので帰ることにしました。時間は8時半ごろ。


湿原からは小網代湾の方向が明るく見えます。


三崎口駅に着きました。
ツバメの母がヒナを育てています。


お父さんも近くで見守っています。

今回のホタル観察には子供たちがちょっとがっかりしたようですが、これだけでもホタルが見れたことはとても貴重なことなんだよ。
なお、ピーク時(5月28日)のホタルのようすはこちらでレポートされています


入江川せせらぎ緑道

2016-06-05 14:27:26 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

入江川せせらぎ緑道に行ってきました(2016年5月29日)。

入江川せせらぎ緑道は横浜市鶴見区のあたりにあり、大口の入江川に流れ込む小川で、下水処理水を利用した人口の渓流みたいな流れとその周りの遊歩道が整備されている場所です。うちからも自転車でらくに行ける距離なので、ときどき見に行ったりします。ここは完全に人口の小川なのですが、自然を再生することが試みられている場所で、様々な生き物を見ることができます。


これが入江川せせらぎ緑道の経路。


入江川に近いあたりでは、このように少し深いところを流れている。


すこし上流に行くとこのように遊歩道から手の届くようなところを流れています。
いまはアジサイが満開です。


ゴイサギが川辺を歩いています。白く長い後ろ髪が特徴です。


ここでとどまって川の中を凝視しています。
どうやらエサの魚を探しているようです。


アメリカザリガニがよく見られます。


このようにザリガニ釣りをしている子どもや親子連れがいます。


別の場所では、ザリガニの子どもたちの集団が見られます。


こんどはコサギがいました。
川沿いを優美な姿で飛んでやってきました。


この鳥もエサの魚を探しているようです。
以前来た時にはウグイのような魚がかなりの数泳いでいるのを見ましたが、今回はあまり見られません。おそらく捕食者であるサギたちが来ていることに感づいて見えないところに隠れてしまったようです。

都会の中にもこのような自然が再生できるということはおもしろいことです。自分の育った茨城の田舎よりもある意味自然が保全されているのですから。


小網代の森に行ってきた

2016-05-29 14:12:06 | バイオフィリア(身近な生き物たち)

奇跡の自然と言われている「小網代の森」に行ってきました(2016年5月21日)。

以前からずっと気になっていた場所でしたが、ようやく家族で行ってきました。小網代(こあじろ)の森は、源流から、干潟、海までの連続した流域がまるごと残る関東唯一の森という貴重な自然の領域であり、2014年7月に一般開放されました。三浦半島の油壷の近くにあり、京急久里浜線の終点である三崎口からバスに乗ってすぐの引橋で下車、そこから歩いて3分で着きます。わずか1.2㎞の浦の川を中心とした70ヘクタール、東京ドーム15個分の森ですが、湿原は尾瀬を連想させるし、河口近くの湾は石垣島を思い出させるような素晴らしい景観を作りだしています。自然とはいっても手つかずの原生林ではなくて、人の手で保全することでここまでの自然が再生されたということです。絶滅危惧種も含めて2000種以上の生物が生息しているそうです。行ったのが夏の前だったせいか、生物であふれかえっているというほどではありませんでしたが、いろいろな生き物に出会うことはできました。


引橋のバス停から歩いていく道。


向う側の尾根が見えます。その手前はけっこう深い谷になっていることがうかがわれます。


小網代の森の引橋入口。ここの標高が47.9m。


階段をどんどん下りていきます。


階段を下りきったこのあたりに、水が少し見えるので源流に近いようです。なぜか太いパイプが通っています。


このあたりはシダ類が多いです。


トンボ。上のと下のとで種類が違います。


中央の谷を歩く。
このあたりはハンノキという木が多いそうです。


上流から下流への植生の変化の説明図。


現在地。


まんなか湿地に入るあたりに来ました。ずっと散策路が完備しています。


少し視界が開けてきました。


やなぎテラス。


湿原に入ってきました。


湿原の中。右はえのきテラス。


海が見えてきました。


小網代湾の河口付近。


湾の向うに見えるのは漁港とヨットハーバー。


湾から湿原方向を見る。


湾ではカヌーを漕ぐ人も。


海岸にはヤドカリや小さい巻貝がたくさん見られます。


ここではアカテガニというカニが有名ですが、これはなんというカニでしょうか。


河口のあたり。


河口のあたりから湿原方向を見る。


河口近くの湾。


宮ノ前峠入口から森を出て少し歩いたあたりから小網代の森を見る。


湾内のヨットハーバー。

小網代の森は、ほんとうにすごいところでした。流域全体の自然を再生するにはまだ20年ほどかかるそうですが、大切に見守っていきたいと思います。