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2017秋、京都・大阪へ(2)大阪:美術館・コーヒー

2017-11-28 22:23:01 | 国内旅行
前日に行った京都は曇りだったけど、大阪は朝から雨が降っていた。
台風接近中にしては好天、と思うことにして東洋陶磁美術館へ


美術館の窓から撮った写真


これは館内。

早いときは1時間たらずでサササッと回れる小さな美術館だけど、今回は
安宅コレクションだけでなくイセコレクションも展示されていて、それが非常に見ごたえがあった
写真撮影OKだったのでデジイチ持って館内を何周もした
これまで素通りしてた韓国陶磁の展示室をゆっくり見ることにした
ために、滞在時間は3時間にも及んだ。
(パリアッシュは断念。次回こそは…)


美術館の後は「くまきち」へ。
すこし前に扱い始めたというカフェインレスコーヒーと、あとは試飲させてもらいながらフルーティーな豆を2種類、さらに帰り道に飲むためのコーヒーも買って大満足。


今回の大阪はこの2か所のみ。どちらもおなじみの場所だけど、新しい発見や驚きが多くて思いのほか新鮮な旅になりました。





安宅コレクション(韓国陶磁)@大阪市立東洋陶磁美術館

2017-11-28 22:22:06 | 美術館・博物館
これまで素通りしてた韓国陶磁の展示室、今回は解説を読みながら初めてゆっくり見て回った。


韓国陶磁のコレクションの中でも好きなもの


形も、表面の釉の質感も好み


これはたしか「安宅英一の眼」展の図録の表紙にもなったもの


横からみる


安宅氏が「弁慶」と名づけて愛でたそう


こちらは「げんこつ」、なるほど




この壺は(安宅産業が収集した安宅コレクションではなく)安宅氏個人が所蔵していたもの


文様の表現が見事、らしい。


韓国陶磁は安宅コレクションの3本柱のひとつらしい。ほかの2本、中国陶磁と速水御舟の絵は大好きで熱心に足を運んできたけど、韓国陶磁の良さがわかるにはもう少し時間がかかりそう。






安宅コレクション(中国陶磁)@大阪市立東洋陶磁美術館

2017-11-23 23:45:24 | 美術館・博物館
安宅コレクションの中国陶磁は何度見ても新鮮なおどろきがある。
今回はガイドツアーに参加して色々なお話を聞けたのでなおさら。


唐三彩の壺など


この壺のこの部分、何度見ても好き


副葬品として埋葬された像。(土に埋めるにはもったいない!)
彩色の跡もよく残っていて美しい像だった。
頭上高くに結い上げた髪型は、つくられた当時流行してたのだそう


この系統の像はほかの美術館でも見たことあるけど、今のところこの像がいちばん好き。
京都国立博物館に類品があるらしいので、いつかそれも見てみたい


この盤もお気に入り。
実際はこの写真よりも乳白色に近い印象


木の葉天目。加賀前田家に伝来したもの


油滴天目。今は京博の国宝展に出展中(11/26まで)


中を覗きこむと、口縁の金属が反射した光がヌラリと茶碗の内側で踊る。
真横から見ると、その佇まいに見惚れる。
ずっと見ていても飽きない、美しいお茶碗。


これも大好きなうつわ。大きな壺に描かれた伸びやかな魚の絵


元の時代に、イスラム世界への輸出用につくられた酒壺だったことは今回初めて知った。
大勢で食事をするというイスラム社会の習慣が輸出用の器にも反映されているそうで、この時代にはイスラム世界向けに大きな壺や大きなお皿がたくさん作られたのだそう。




「イセコレクション-世界を魅了した中国陶磁」@大阪市立東洋陶磁美術館

2017-11-19 23:45:46 | 美術館・博物館
大阪市立東洋陶磁美術館で開催中の「イセコレクション-世界を魅了した中国陶磁」展。
今年の夏にパリのギメ東洋美術館で開かれた展覧会の巡回なのだそう。


2015年の五島美術館「瓷華明彩」以来、2年ぶりのイセコレクション。
今回は会場である東洋陶磁美術館の安宅コレクションとあわせて見ることができて、より楽しめた。
(しかも今回の企画展の期間に限り写真撮影可能とのこと。カメラ片手に館内をぐるぐる撮り回った!)


五彩 宝相華唐草文 有蓋壺 景徳鎮窯
明末の天啓3年(1623年)につくられたもの。


各模様の細部を様々な色に塗りわける手法は、嘉靖(1522-66)・万暦(1573-1620)年間の五彩の系譜にあるもの、らしい。(解説より)


この壺は2年前の夏に初めてイセコレクションを知ったきっかけになった。
東急の駅の掲示板で見つけた瞬間の感覚、今でも覚えてる。



紅地金襴手 宝相華唐草文 高足杯 景徳鎮窯
16世紀、明の時代につくられたもの。


(手前) 夾彩 八吉祥文 觚形瓶 景徳鎮窯
(奥) 黄地青花 桃樹文 盤 景徳鎮窯
どちらも清の乾隆年間(1736-95)につくられたもの


鮮やかなレモンイエローに、内側の明るい水色。
「色鮮やか」とひとことで言っても、いろんな種類の鮮やかさがある。


豆彩 団花文 杯 景徳鎮窯
清の雍正年間(1723-35)につくられた、てのひらサイズの小さなカップ。
雍正帝の時代には精緻な筆致の文様が多くみられるのだそう。


茶葉末 双耳壺 景徳鎮窯
清の嘉慶年間(1796-1820)のもの。
本物はこの写真よりも青みというか茶色みがかったような色に感じた。


火焔紅 瓜形瓶 景徳鎮窯
これも清の嘉慶年間のもの。


あざやかな色、ダイナミックな形


灰被天目 茶碗 茶洋窯
加賀前田家に伝来した天目茶碗。
元~明(14-15c)のものらしい。


飛青磁 瓶 龍泉窯、元(13-14c)
藤田コレクション、安宅コレクションを経てイセコレクションになったもの。



2年前に初めてイセコレクションを見たときは、鮮やかな色彩が印象に残った。
今回はそれだけでなく「こんなものまで!」とコレクションの幅の広さにも驚いた。



2017秋、京都・大阪へ(1)京都:博物館・コーヒー・わらび餅

2017-11-14 08:00:05 | 国内旅行
10月下旬に行った京都の記録。


京都駅に着いてまず向かったのは、今回の旅の目的でもある京都国立博物館(で開催中の国宝展)
これは正門から見た旧本館


旧本館は1895年(明治28年)竣工。
片山東熊設計のフレンチルネサンス様式らしい。
博物館の名前が刻まれたレリーフが素敵


国宝展の会場「平成知新館」は2013年竣工の新しいたてもの


そのたてものの窓からの眺め


噴水のむこうに京都タワーがちいさく見える


会場内が混んできて、小腹も空いたので、3時半過ぎにいったん退場。六原地区にあるコーヒーと雑貨のお店「Dongree」へ。
京都にある5つのコーヒー屋さんのコーヒーを飲み比べできるという「五焙」を試してみたかった。


住宅がたち並ぶ界隈に迷いこみ、あら趣のある建物、と思ったらそれが「Dongree」だった。
町屋を改装したお店なのだそう


これが五焙。専用のトレイまで!


1番から5番まで、リストに対応した番号がトレイにも


とても居心地のよいお店で、ちょっとひと休みのはずが1時間くらいのんびりしてしまった。
博物館から歩いて10分強とアクセスもいいし、京博とあわせて再訪したい。


つづいて「月餅屋 直正」へ


大好きなブログで見て気になっていたわらび餅、やっと買えた!
(時間がよめなかったので予約はしなかったけど、先客がひとりだったので10分程度で買えた)

注文を受けてから振りかけていたきな粉が本当にいい香りで、歩いてるときもふとした瞬間にふわりと香りが立ちのぼってきた。おかげで食べる前から幸福に
(肝心の味も、食感がすごくなめらかで美味しかった。このお店もまた来たい!)


さて、ふたたび国宝展へ





夜になると館内もだいぶ空いてきて、スムーズに見て回ることができた。
国宝展に行くのはこれが最初で最後だから、閉館間際は特に集中して見た。


国宝に次ぐ国宝、さすがに神経も少々疲れる。夜8時すぎに博物館を出たあと、クールダウンも兼ねてしばらく歩くことにした。
この写真はたしか五条大橋。(京都タワーが見えるととりあえず撮ってしまう)


9時すぎにようやく夕食。ゆずラーメンと和風水餃子


京都駅前に戻ってきた。
この日のホテルは大阪なので、さいごの京都タワーをパチリ


ホテルに着いたのは夜10時半すぎ。
買ってきたわらび餅をひとつ食べ、荷物整理をして、お風呂で温まって1日目は終了。