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「イセコレクション-世界を魅了した中国陶磁」@大阪市立東洋陶磁美術館

2017-11-19 23:45:46 | 美術館・博物館
大阪市立東洋陶磁美術館で開催中の「イセコレクション-世界を魅了した中国陶磁」展。
今年の夏にパリのギメ東洋美術館で開かれた展覧会の巡回なのだそう。


2015年の五島美術館「瓷華明彩」以来、2年ぶりのイセコレクション。
今回は会場である東洋陶磁美術館の安宅コレクションとあわせて見ることができて、より楽しめた。
(しかも今回の企画展の期間に限り写真撮影可能とのこと。カメラ片手に館内をぐるぐる撮り回った!)


五彩 宝相華唐草文 有蓋壺 景徳鎮窯
明末の天啓3年(1623年)につくられたもの。


各模様の細部を様々な色に塗りわける手法は、嘉靖(1522-66)・万暦(1573-1620)年間の五彩の系譜にあるもの、らしい。(解説より)


この壺は2年前の夏に初めてイセコレクションを知ったきっかけになった。
東急の駅の掲示板で見つけた瞬間の感覚、今でも覚えてる。



紅地金襴手 宝相華唐草文 高足杯 景徳鎮窯
16世紀、明の時代につくられたもの。


(手前) 夾彩 八吉祥文 觚形瓶 景徳鎮窯
(奥) 黄地青花 桃樹文 盤 景徳鎮窯
どちらも清の乾隆年間(1736-95)につくられたもの


鮮やかなレモンイエローに、内側の明るい水色。
「色鮮やか」とひとことで言っても、いろんな種類の鮮やかさがある。


豆彩 団花文 杯 景徳鎮窯
清の雍正年間(1723-35)につくられた、てのひらサイズの小さなカップ。
雍正帝の時代には精緻な筆致の文様が多くみられるのだそう。


茶葉末 双耳壺 景徳鎮窯
清の嘉慶年間(1796-1820)のもの。
本物はこの写真よりも青みというか茶色みがかったような色に感じた。


火焔紅 瓜形瓶 景徳鎮窯
これも清の嘉慶年間のもの。


あざやかな色、ダイナミックな形


灰被天目 茶碗 茶洋窯
加賀前田家に伝来した天目茶碗。
元~明(14-15c)のものらしい。


飛青磁 瓶 龍泉窯、元(13-14c)
藤田コレクション、安宅コレクションを経てイセコレクションになったもの。



2年前に初めてイセコレクションを見たときは、鮮やかな色彩が印象に残った。
今回はそれだけでなく「こんなものまで!」とコレクションの幅の広さにも驚いた。