展示はこの二体のみ。
日韓ふたつの半跏思惟像(はんか しゆい ぞう)が向かい合って展示されている、とてもシンプルな展覧会。
日本のは木製で7世紀につくられた。
まず天衣の襞に目を奪われる。流れおちるような質感で、木を彫ったとは到底思えない。
頬にそえた手のなめらかさも印象に残った。そして穏やかな表情も。
韓国のは金属で、つくられたのは6世紀。実物は写真よりもずっと柔和な印象。(金属なのに!)
どちらもそれぞれ良さがあって、どちらも穏やかな空気をまとっているから、見ているとなんだか落ち着くし、ずっと見ていたくなる。