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ロイヤルコンセルトヘボウ

2008-11-11 00:31:09 | 音楽
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
◇指揮:マリス・ヤンソンス
◇会場:サントリーホール
◇曲目
  ドヴォルザーク :交響曲第8番 ト長調 op.88
  メンデルスゾーン :交響曲第4番 イ長調 op.90 「イタリア」
  ラヴェル :ラ・ヴァルス
◇アンコール
  ドヴォルザーク :スラヴ舞曲 op.72-2
  J.シュトラウスⅡ :ポルカ・シュネル『ハンガリー万歳』 op.332


忘れないうちに感想や印象を走り書き。

とにかく弦の音が美しい。
「ビロードの弦」ともいわれる、このオーケストラの弦の響き。
私はちゃんとしたビロードを見たことがないから
この表現はピンとこないけど、
何かに例えるとしたら「極上の絹布」かなあ。
つややかで、なめらかで、豊穣な音色。
今夜の演目は特に弦の音を十分堪能できた。

金管のクリアな音もよかった。
メンデルスゾーン4番の冒頭だったかな?トランペットに釘付け。

このオーケストラ、表現の幅が本当に広い!
さざなみも、大嵐も、そよ風も、春の芽吹きも、
表現できない音楽なんてないんじゃないかってくらい
ほんとに多彩な音色を聞かせてくれる。

2年前に聴いた「春の祭典」、あれ良かったなー。
今でも鮮明におぼえている。
(記憶が鮮明すぎて、2年前のこととは思えない)

4年前の公演もそう。
あのときは確か、ベートーベンの2番とブラームスの2番。
演奏が始まってすぐに引き込まれて、
アンコールのハンガリー舞曲では涙が出てきた。
「流麗」っていう言葉の意味を、このとき初めて実感した。

話を今夜に戻す。
ドヴォルザーク8番の冒頭、最初の1小節を聴いた瞬間
肩~背中がうわっと熱くなった。
2日前に聴いたロベルト・デヴェリューと全く同じ状態)
そのときの音は、たしかビオラとチェロがメインだった。
その後も美しい弦のうねりや細波に身をゆだねて
至福の時間だった。

全ての楽器が思いっきり大音量で奏でるところも好き。
轟音をあげて猛スピードで駆け抜けた直後にピタリと鳴り止む。
奏者が数十人(百人以上いたかも)いるのに、
鳴り止むタイミングがピシャリと合う。見事の一言に尽きる。
轟音の後に訪れる一瞬の静寂、
ヤンソンスはこれを聴衆に聴かせたいんじゃないか、
と話してる人がいた。
「あえて一瞬の沈黙をつくりだす」「彼独特の音楽」
とか言ってたな、たしか。


えーと。あと何を記しておきたかったんだっけ。
もう夜遅いからキーワードだけ書いておこう。
・ダイナミックかつ優雅な指揮
・全身で指揮してた。
・1曲でワルツもジャズも表現




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2 コメント

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Unknown (イトオカシの妹)
2008-11-12 22:19:17
とても素敵な夜を過ごされたようで
うらやましい限りです♪

私もドヴォルザークの8番は大好きです{笑}
ビオラをしていた時、ドヴォルザークの8番“イギリス”を
演奏会でして、かなり思い入れのある曲です。
肩こりと戦いながら、指のポジション決めや
ボーイングに頭を悩ませたなぁ、と懐かしいです。
4楽章が常に悪夢でした(笑)疲れ切ったところに
あの力強い流れ。。。

弦も管も本領発揮する、華やかな曲ですよね~。
プロの演奏って、どうしてあんなに色彩豊かなんでしょう。
バイオリンにしろ、ビオラにしろ、フルートにしろ、
どれか続けておけば良かったと、最近は思うようになりました。
volさんのように、そろそろ音楽鑑賞に乗り出そうかな。
文化・芸術を楽しまれている日常に触発されます{火}
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Unknown (vol→イトオカシ妹さん)
2008-11-16 22:40:20
妹さん、こんばんは。
実際に楽器を演奏されていた妹さんのコメント、なるほどなーーと感心しながら読みました。(私は楽器の心得や音楽の素養が全くない状態でクラシックを聴き始めたので、音楽がわかる人の言葉ってすごく興味深いし、羨ましいです。)
4楽章、たしかに奏者にとっては相当ハードかも・・・ 今後は心して聴きます(笑)

それにしても妹さん、バイオリンにビオラにフルートなんて素敵すぎ!
<小>どれかひとつでいいから技術をわけてほしい・・・</小>
妹さんの演奏姿、凛としてサマになるんだろうなぁ{ラブラブ}憧れます{ラブ}

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