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運慶展@東京国立博物館

2017-10-16 23:59:28 | 美術館・博物館
東京国立博物館で開催中の運慶展へ



病みあがりでしんどかった1週間、しかも仕事のピークは金曜日。仏像の前に立てば心身の疲れも治まるだろうか…なんて目論見は完全に覆された。
まず仏像そのものの躍動感と迫力に目をみはる。加えて展示の仕方がとにかく格好良いので、見ていてわくわくする。血が騒ぐ。
もちろん穏やかな心持ちになる仏像もあったけど、静よりも動、陰よりも陽のエネルギーをたくさん受けとった展覧会だった。(感じ方には当然ながら個人差があって、一足先に観に行った同僚は「なんかああいうの見ちゃうと頭を垂れて悟りの境地に入りそうになる」と言ってた。私も別の時に観たらまた違う感覚を覚えるかもしれない)



個々の感想。
風を受けてはためく衣服の質感、木を彫ったものとはとても思えなかった。重力さえも錯覚させるほどの高い技術。

衣服の模様の彩色が今も残っていることにも驚いた。

細部だけでなく、四天王像なんかは大きな像なのに全身のバランスも良く、躍動感に満ちていた。

十二支をモチーフにした「十二神将立像」も見ていて楽しかった。特に辰神と戌神がよかった。辰神は向かって左下から仰ぎ見たときの表情に迫力があって、単眼鏡で覗くとドキリとした。戌神は堂々たる佇まいというか体躯が印象に残った。


◇混雑状況について
ものすごく混むときいていたけど、金曜夜8時の時点では待ち時間ゼロ。
会場内はそれなりに人がいたけど、展示のほとんどが仏像なので鑑賞には全く支障なかった。