下手の横好き日記

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OTRL 前編

2010-08-06 23:59:59 | 雑記
8月4日発売、奥田民生さんの最新アルバムのタイトルが『OTRL』です。
このアルバムは、奥田さんがこの春に、日本各地で行った「ひとりカンタビレ」の音源を、
スタジオミックスして発売したものです。

「ひとりカンタビレ」というのは、
奥田さんが、ドラムやベース、ギターやボーカル、パーカッションなど、
それぞれのパートを演奏し、1曲を仕上げていくレコーディングライブでした。

今回は、そのアルバム『OTRL』の前半の感想を書きたいと思います。

1.最強のこれから
 凝ったギターサウンドの曲で、オープニングにふさわしい勢いがあります。
 歌詞はきっと、「まだまだ、これからだよ」というメッセージなのだと思います。
 「姿勢」「野性」、「半生」「人生」、「バネ」「ツメ」などの韻が流石です☆

2.わかります
 整形美人を皮肉った曲で、ロックンロール!
 「君は春が来てキレイになった」や「大人の階段を 3つ飛ばし」というのは、
 有名な曲を下敷きにしたフレーズですね。
 「きみはよすぎ」というのは、褒め言葉ではなく、ひいた言葉。
 「姉さんと離れだす」というのが、痛烈ですね。

3.えんえんととんでいく
 渡り鳥が飛んでいく様子を「えんえんととんでいく」と表したもの・・・
 と思いきや、これは人間の人生を語っているのですね。
 特別なことなど無い、普通の人間の生き方。
 「えんえんと」「永遠の」の繰り返しが、まさにその何も無い人生を物語っています。
 でも、何故か胸にじんときます。
 人はみな傷を癒しながら、それでも前に進んでいるんだ。

4.RL
 アルバムタイトルのOTは奥田民生ですが、RLはこの曲のような進路をさすのか、
 それとも、ステレオ録音のことなのか?
 答えは出せないところが、奥田さんらしいですね。絵文字という考えもありますが。
 「まっすぐ」に進む道なんかないというのは、まさにそのとおりですね。
 それから、「まぼろしの右」が、ツボでした。

5.音のない音
 これはこのアルバムの中でも、唯一ラブソング的な要素を持った曲かな?
 でも、そう見せかけて、全く違うことを歌っているのかもしれない。
 ここでは、コミュニケーションの中の「空気」のようなものを取り上げてます。
 それが「音楽」に置き換えられているのは、奥田さんならではかな。
 「かすかにくらいの飴色の音色」という歌詞が、めちゃくちゃいい!
 恋人との間の空気もだけど、ミュージシャンの作った音の「微かな」部分も、
 しっかり聴いて欲しいよ~という想いにもとれました。
 (ネット配信に頼らず、CD買ってくれ~!という感じでしょうか?)


奥田さんの歌詞は、何も無いようで、何でもあるという不思議な世界です。
今回のアルバムの曲は、その真骨頂のような詞がたくさん。
こういう詞を書くときは、心が内に向かっているときだと思うけれど、
それはそれで、ファン心をくすぐりますね!

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2 コメント

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おお~! (かんちゃん)
2010-08-07 23:52:22
民生師匠、あいかわらずいろんな活動をしてるんですね!
僕はユニコーンのCDは全部持ってますけど
メンバーピンのCDは全体の半分も持ってないのですよ。
OTのCDも最近のは買ってないけど
viviさんの歌詞レビューを見たら聴きたくなりました!
買ってみようかな^^
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かんさんへ (viviandpiano)
2010-08-08 00:21:49
すごいですよね。
ライブでレコーディングというのは(^^;
各会場ごとに響きも違うから、
それぞれの曲の音の傾向も違って聴こえます。
あんまり響かずにまとまってる音とか、
かなりワ~ッと広がって聴こえる曲とか。
ミキシングにもよるかもしれませんが。

にしても、相変らずの歌詞です。
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