下手の横好き日記

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バルバロ安楽死

2007-01-30 23:59:59 | 
昨年のアメリカケンタッキーダービーを無敗で勝ったバルバロは、
その次のレースのスタート直後に骨折、引退&療養に入っていました。
その後、私は勝手に回復したものだと思い、気にもしてなかったのですが、
結局容態は回復することなく、8ヶ月の闘病生活の後、安楽死になったそうです。

海外競馬に特別詳しいわけでもないのですが、ちょっとした感慨を持ちました。
競走馬が事故でその競走能力を失ったとき、治療不能つまり「予後不良」の判断が出ると、
その馬は安楽死処分になるわけです。
内情は分からないけど、その馬の実績なんかによっても判断される気がします。
例えば未勝利馬と重賞勝ち馬では、同程度の骨折だったら違う判断なんじゃ?

今回のバルバロの場合、その闘病期間が8ヶ月の長期にわたり、
途中で蹄葉炎(馬にとって致命的な病気)を発症したのに、さらに治療が続いたのは、
やはり、種牡馬としての価値に大きな期待を持っていたからなんでしょう。
ディープインパクトの51億円に劣らない額が動いたはずですから・・・

この件で思い出すのは、やはり日本のテンポイントのこと。
リアルタイムでは知らないけど、彼もまた骨折後、治療の決断がされました。
66.5キロのハンデでの出走、複雑骨折・・・悲惨な事故です。
テンポイントも蹄葉炎を発症。42日間の闘病期間の後、天国へ。
末期はかなり苦しんだそうですから、バルバロの8ヶ月は想像を絶する闘病だったのでは?

競馬を良く知らないときには、思ったものでした。
なんで骨折くらいで死んでしまうんだろう。
こんなに医療技術が発達しているんだから、骨折なんか治せそうなものなのに。
でも、現実には馬は草食動物の宿命どおり、足が命なんですよね。
治療することで余計に苦しい思いをさせるのはかわいそうだし、
でも、治るものなら治したい人間の思いもあり・・・
その葛藤が、バルバロの8ヶ月だったかもしれません。

そう言えば、種牡馬も引退して余生を送っていたアンバーシャダイも事故で安楽死になりました。
30歳。彼の死は、皆に見守られながらの安らかなものだったと思います。


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