下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
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綾辻行人『セッション』

2007-01-22 23:59:59 | 
これは結構前に出た、綾辻氏の対談集です。
次のような人々との対談が載っていました。( )は対談日。

 ◇宮部みゆき氏(1992年4月21日)
 ◇楳図かずお氏(1994年7月15日)
 ◇養老孟司氏(1994年9月7日)
 ◇大槻ケンヂ氏(1994年8月20日)
 ◇京極夏彦氏(1995年1月24日)
 ◇北村薫氏&宮部みゆき氏(1995年6月19日)
 ◇山口雅也氏(1995年6月20日)
 ◇瀬名秀明氏&篠田節子氏(1996年3月4日)
 ◇法月綸太郎氏(1996年4月11日)
 ◇竹本健治氏(1996年6月17日)

ちょうど、館シリーズも小休止という時期の対談ですね。
法月氏と竹本氏との対談では、次回作『暗黒館の殺人』の執筆に入ります、という予告が。
実際に『暗黒館の殺人』が出たのは2004年ですから、長かったですね(^^;

しかし、本当にそうそうたるメンバーで、読んでても面白かったです。
対談の中で話題になった様々な作品も、読んでるものは新しい視点を与えてもらったし、
読んでないものは、読んでみないと!と思ったし。
中でも『虚無への供物』『占星術殺人事件』なんかは、やっぱり必要かな、と。

『翼ある闇』は、色んな人との対談で取り上げられていたので、
やっぱり衝撃の作品だったんですね・・・
この作品のリアリティへのスタンスについて綾辻氏が述べていることは、
私も同じような印象を持ったので、うがった見方でもなかったのだと安心。

綾辻作品の痛くない本でまだ読んでないのは『鳴風荘事件』なんですが、
綾辻氏は「有栖川有栖さんみたいなまっすぐな本格を」書いてみようとしたとのこと。
これはやっぱり、読んでみないといけないかも♪

対談って、作家「自身」の「言葉」が語られる場だから、
私にとってのミステリー=綾辻行人を理解する一助になった気もします。

巻末にある西原理恵子さんのおまけ漫画「それゆけあやつじくん」、面白かったです(笑)