下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

ダカール君、出走!

2007-01-18 23:36:44 | 
ということで、登録してたのが入っちゃったみたいで出走です。
う~ん、小倉ですからね・・・どうなんでしょうか??

1月20日(土) 小倉6R D1700M
  ダカールシチー  古川吉洋 57

調教は
>坂路コースで4F 55.3-40.7-26.9-13.7のタイムを叩き一杯に計時しました。
ということで、今ひとつみたいですね・・・

いいところの無い走りが最近は続いているので、とにかく無事にって感じです。
この出走で、放牧に出るとは思いますから。
それにしても、仕事だな~(涙) 帰宅してからのVTR観戦になりますね。

有栖川有栖『モロッコ水晶の謎』

2007-01-18 23:19:17 | 
あまりにも麻耶作品がヘビーだったので、有栖川作品に逃げてしまいました。
予定調和といわれようが、火村&アリスのタッグに安堵。
シリーズものは、こういう安心感があるからいいですよね。
そう、ミステリファンもいつも気を張ってるわけにはいかないのです!
今回は、3編の中篇+掌編を収めた作品集でした。

☆「助教授の身代金」
 〈助教授〉と聞けば、火村のことだと思ってしまいますが、火村が誘拐されるわけではなく。
 プロローグの部分からの緊張感が、いわゆる「誘拐もの」を読んでいるようで面白かったです。
 しかし、その後は火村&アリスの出番になるわけで、つまり殺人事件です。
 アリバイのある容疑者達。いったい誰が、どのように犯行を行ったのか。
 火村の仕掛けた罠と論理が、犯人を追い詰めるラストは、読み応えたっぷり。

☆「ABCキラー」
 アガサ・クリスティーの有名な『ABC殺人事件』を模したような事件が発生します。
 関連の無い被害者達を前に難航する捜査を、あざ笑うかのように届く〈挑戦状〉。
 推理の端緒が見つからず足踏み状態の火村&アリスの苛立ちが伝わってくるかのようです。
 そして・・・鬱憤を晴らすような怒涛の解決。なるほど。言葉は呪術だと実感。
 シリーズに出てくる兵庫・大阪・京都の警部たちが勢ぞろいの豪華な作品です。
 でも、私のツボにはまったのは・・・「蕎麦」でした(笑)←読めばきっと分かります。

☆「推理合戦」
 朝井女史と火村&アリスの宴から、物語は始まります。
 前は串かつを食べてましたが、今回は焼き鳥ですね~(^^)
 ふと、ホームズのように朝井女史の最近の行動を言い当てる火村の先制攻撃!
 そして、間もなくツイストパンチで反撃する朝井女史!!
 後手にまわったアリスでしたが・・・見事なアッパーで朝井女史をノックダウン!!!(笑)
 微笑ましい小話ですが、私はアリスの勝利を高々に宣言しましょう。うん、さすがアリス♪

☆「モロッコ水晶の謎」
 招待されたホームパーティーの席上、アリスの目の前で毒殺事件が発生します。
 誰も論理的には成しえない犯罪。犯人はいかにして犯行を行ったのか?
 呼び出された火村が、いつもと逆にアリスにやり込められるのも、ちょっと面白かったです。
 しかし、これはすごい論理です。論理から逸脱した、特殊な論理。
 見事に解いた火村だけど、それを認めさせるには、ああいう手を使うしか無いのですね。
 (思わせぶりですが、ここが見どころですから乞うご期待♪)
 火村&アリス、お互いを信頼しているからこその勝利でした。


これで、火村&アリスのシリーズで単行本になっているものは全部読んでしまいました。
(アンソロジーとか雑誌の類はチェックしてないけど)
有栖川作品で読んでないものは、まだいくつかありますので、そのうち読みたいと思います。

しかし、この数ヶ月、我ながら呆れるほどの「有栖川中毒」でした。
何がそうさせたのか・・・「好きになってしまったから」としか言いようが無いな~。
それは、有栖川氏のバランス感覚だったり、世界に対する目だったり、文章だったり。
そして、自分の作品に溺れない職業意識だったり、作中人物の持つ優しさだったり。
もちろん、トリックやプロットの論理性も、本格に対する愛も。
今後も読み続けていきたい作家です♪