七条大橋は、鴨川に架けられた鉄筋コンクリート(RC)製五連アーチ橋です。橋の長さ81.9m、幅は17.8mです。鴨川に沿って流れる琵琶湖疎水にも一連のアーチ橋が架かっていましたが、現在は地下化されています。
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1911(明治44)年11月起工、1913(大正2)年3月竣工で、鴨川に架かる橋の中では最も古い橋となっています。
日本でRC構造の橋が初めて造られたのは、1903年に架けられた神戸市の若狭橋と琵琶湖疏水日ノ岡11号橋で、どちらも長さ10メートル未満の小規模なものでした。その後、技術の進歩によって、大規模でデザイン性に優れたRC橋が作られるようになり、大正から昭和初期に全国に造られていきました。
京都の鴨川に架けられた七条大橋、四条大橋は、これらの大規模なRC橋のさきがけとなったもので、市電を通すために重厚なアーチ構造をとり、中でも七条大橋は土木学会の「選奨土木遺産」となっています。
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橋の設計は東京帝国大学教授の柴田畦作(けいさく)、意匠は森山松之助と山口孝吉が担当しました。デザインはセセッション式、直線的でダイナミックな装飾が施されています。
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橋の欄干は、現在は三十三間堂の「通し矢」をモチーフにしたデザインとなっています。
七条大橋ができて、今年で100年。記念イベントが行われたり、照明灯など橋のデザインを当初のものにできるだけ近づけようとする運きも出てきています。