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ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

バースデーきっぷで殿様旅行(11)萬翆荘

2013-10-18 03:02:44 | 建物(愛媛県)
次は松山のお殿様の館です。

萬翆荘(ばんすいそう)(国指定重要文化財)。

松山市一番町3-3-7 松山城の城山の南麓、県庁の裏手に建っています。伊予鉄道道後温泉行き「大街道」下車 徒歩5分。途中に「坂の上の雲ミュージアム」があります。


1922(大正11)年、旧松山藩主の子孫久松定謨(さだこと)が別邸として建てたフランス・ルネサンス様式の洋館です。


 
建物は地上3階、地下1階でこの地方で初めての本格的な鉄筋コンクリート造。
設計は、欧米外遊から帰朝直後の建築家・木子七郎が担当しました。



建物正面中央の重厚な車寄せ。



その柱頭はコリント式装飾で飾られています。



建物の裏側。
この裏山には夏目漱石が下宿し、正岡子規が療養のために居候した「愚陀佛庵」が建っていましたが、2010年7月12日の記録的な豪雨によって大規模土砂崩れが発生し、全壊してしまいました。



1階の謁見の間。天井は漆喰でできていて、白を基調とした中に金の彫刻が飾られています。
正面暖炉の左右上面に二枚の絵が掲げられていて、1枚は「三坂峠」、 伊予松山藩15万石の財政を支えた水田の広がる松山平野を三坂峠から遠望した図です。もう1枚は「神奈川台場の図」。江戸幕府から神奈川湾警備を命じられた松山藩が、藩財政1年分に当たる7万両と延べ30万人を投入し、わずか1年で築造した神奈川台場から神奈川湾、さらに遠く房総半島を望むパノラマです。
裕仁親王(後の昭和天皇)の松山訪問に合わせ建物の完成を急がせ、これらの絵で松山の印象を高めようとしたということです。



隣の晩餐の間には豪華な水晶製シャンデリアがあります。



二階にも7室あり、一、二階の部屋とも貸し出され、各種個展・イベント・音楽コンサート等に幅広く利用されています。










二階バルコニー。



階段手摺はチーク材。



あちらこちらに素敵なステンドグラスが配されています。







中でも圧巻なのは、階段踊り場の窓に付けられている大型のステンドグラス。
木内真太郎の作品。重なる波の上に帆船が浮かんでいる絵で、



この帆船が画面上部に描かれているのは、二階の部屋からの目線で見渡せるようになっているからです。







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