藤森神社を出て、伏見街道をさらに北上、名神高速道路の下をくぐってすぐの所に聖母女学院短期大学があります。
その本館の建物は元は陸軍第16師団司令部の庁舎で、1908(明治41)年8月の築です。
守衛さんに建物を見せてほしいと言うと、奥の方に入らないで前だけならどうぞということで、前だけ見させていただきました。
正面真ん中に玄関があり、両側に突き出した堂々とした建物です。
今は美しく修復されて回りも明るい庭で取り囲まれ、平和そのものの光景ですが、戦争中まではここが軍隊の中枢であったことを思うと重苦しい歴史を感じずにはいられません。
でも、戦争の歴史を語る遺跡がこうして学園に払い下げられて、壊されずに残されたことは本当によかったと思われます。
伏見街道のこのあたりは深草直違橋(すじかいばし)何丁目と呼ばれていて、直違橋という小さな橋もありました。「すじかいばし」ってなんていい地名でしょう。
ここからは京阪藤森駅がすぐ近く、そこから京阪に乗って帰ってきました。