ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

鞍馬山の自然

2006-06-24 04:40:18 | ぶらり都めぐり
鞍馬寺霊宝殿(鞍馬山博物館)から奥の院を抜けて貴船に向かう道は昼なお暗い山道です。


「木の根道」は下の岩盤が固いため、木の根が地下に張ることができず、表面にくねくねと這っているものです。
この辺りは植物生態の「極相林」、大昔からの自然のままの原生林が人の手を加えず最も安定した姿を残しています。
山の大部分の岩石は石灰岩など約2億数千万年も昔のもので、赤道近くからプレートに乗ってやって来た珊瑚礁が元になっています。そこに海底火山のマグマが噴出して庭石として重宝される鞍馬石などの火成岩が混ざっていて、海の生物の化石がこの山の中に残っているそうです。悠久の地球の歴史を感じられるところです。

そして、鬱蒼とした山道には、

義経の背比べ石(奥州に旅立つ前に背丈を比べたという、にしてはやや低すぎ?)や、




不動堂、




義経堂があって、この辺りは僧正ヶ谷、鞍馬天狗の伝説の場所です。
この辺の草叢を滝沢君が駆け回っていたのかなーと低次元の空想をしてしまいました。




生物学に造詣の深い方とご一緒だったので、植物の名前もいろいろ教えてもらいました。これはコアジサイ、小さな花の山紫陽花の仲間でいい香りがします。

鞍馬山はわずか標高570メートルですが、冬は雪深く夏は涼しく、暖帯性と温帯性の生物が入り混じって種類の多いのが特徴です。多くの生き物の住む山の姿と向き合って、自分も自然の中の一員で様々な生命と支えあって生きているのだということを感じ、深呼吸をして帰ってくださいと言われました。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鞍馬寺で世界平和を願う | トップ | 新緑の貴船神社 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (こいちゃ)
2006-06-24 21:57:18
ここは一度行きたいと思いつつイケずに・・・(わたしこれが多いですねA^^;) ホントにうっそうとした自然のなかのようですね~

背比べ石なんてあるんですね~(タッキー見てましたが、たたずまいに品があってほんとに御曹司らしくて彼でよかったなと思いました^^きっといいコなんでしょーね~)

ともあれ(汗;)、650万年前に天から降りてきた護法魔王尊や貴船神社のご由緒を聞くと、すごい想像力~♪とドキドキして、それで行きたかったのですが、ここの自然については全く知らなかったので、へぇ~へぇ~を連発しながら読ませていただきました。

平和のことなどいいお話も聞かせていただきました

返信する
こいちゃさんへ (vivasan)
2006-06-26 12:44:20
鞍馬寺に行くには、叡山電車鞍馬駅からケーブルで登ってからまた急な階段を登らねばならないし、さらに奥の院、貴船まで行くにはちょっとしたハイキングなので、覚悟して行かれたほうがいいです。

でも、それだけ汗をかいて登ったあとの爽快さと、自然の素晴らしさが味わえるので、いつか是非行ってみてください。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ぶらり都めぐり」カテゴリの最新記事