joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

予選リーグ3巡目はお休みモード

2006年06月20日 | スポーツ


W杯の予選リーグも3巡目に入り、決勝Tをかけた闘いもあれば消化試合モードの試合もありとなっています。私はワールドカップが始まってから一日一試合ほど見て来たのですが、慣れないサッカー観戦にやや疲れてきました。これを一年中続けるサッカージャーナリストの人たちはすごいですね。ていうか彼らはこれをスタジアムでして、ワールドカップの場合はさらにテレビ観戦もしなくちゃならないわけですから、いくら好きでやっているとはいえ、集中力を維持するのは大変だと思います。

3巡目は同じリーグの試合は同時刻で行われるはずですから、試合開始時間も遅くなると思います。そうなると遅くに始まる場合は夜中になって見るのもつらいので、毎日見るというわけにはいかないし、消化試合モードの試合を見るのも、よほどサッカー専門家モードにスイッチを入れないと集中して見れないので、パスしたくなります。

3巡目は私はお休みモードに入って、決勝トーナメントまで気力を準備したいと思います。

そういえば日本の試合の開始時刻とテレビとの関係が報道されていましたが、まぁたしかにそれは問題だとは思います。純粋にいいサッカーの試合を見ることができないという点で。

選手や監督は4年間をこの機会のために準備してきたわけですから、それをテレビの都合でやろうとするサッカーができないというのは、かわいそうですね。この場合、相手も同じ条件だというのは関係ないですね。問題は勝ち負けというよりサッカーの質・発展に関わることですから。納得いく条件で闘わせてあげたいところです。

ただこの時期にドイツで30度近く上がるというのも異常気象の部類に入るんじゃないでしょうか。あちらは一般の家屋にはクーラーがないほど、日本と違って気温は上がらないし、上がっても湿度は低く、汗もかきません。組織委員会もこんな暑さは予想できなかったんじゃないでしょうか。

ただ予想できたとしても時間がビジネスに左右されずに決められたかは疑問です。

昔のワールドカップのビデオを見ると、試合は大抵日中に行われていますね。今年のドイツの暑さは温暖化が影響しているんでしょうか。

暑さでサッカーが台無しになった大会としては94年のアメリカ大会が有名ですが、これもテレビに合わせたためでした。

日本戦は、あと2時間ぐらい遅らしてもよかったですよね。そもそも日本人全員がサッカーに興味をもっているわけではないし、好きな人だけが見ればいいのだから。

涼風

『あなたもいままでの10倍速く本が読める』 ポール・R・シーリィ (著)

2006年06月20日 | Book
僕は少し難しい本を読むと一回で理解することはあまりありません。一回目はほとんど理解していないこともある。しかしなぜか、全然理解していないのに、ページを読み進め日本語を頭の中で読んでいきます。

そして二回目に読むと、その本が意外と理解できていくことがあります。一回目のときは全然理解していなかったのに、二回目に読むと自然に文章からイメージができてきます。スピードはゆっくりなのですが、一文字一文字が頭に入ってくる感じです。

一回目には理解できていないのに、二回目には理解できるというのは「不思議」です。だって一回目には分かっていないのだし、それから二回目を読むまでにべつに何か資料を調べたりもしていない。つまり一回目も二回目も読む条件は同じはず。なのに一回目には分からなかったことが二回目には分かっていることがあります。

なぜそうなのかを推測すると、頭の中に「不思議」な能力があると仮定せざるをえません。つまり、一回目に読んでいるときに、頭の表面的な部分では「理解できない、理解できない」と苦痛に感じているのですが、意識のその表面的な苦痛の裏で、頭は、あるいは今流行の「脳」という言葉を使えば、脳は私の知らないところで文章を読んでいることになります。脳は理解しているのですが、その理解を私の意識まで届けることができていない。

しかし二回目を読むと、脳は自分の理解したものを、どうすれば私の意識まで届けることができるかについてコツをつかむようになるのです。

一回目に読んでいるときに、意識上は理解していないのに、脳は勝手にすでに文章を理解しているという考えは私をわくわくさせます。私たちの脳は自分の目にしたものからすでに多くの情報を勝手に受け取っているのですから。

『あなたもいままでの10倍速く本が読める』は、おそらくそういう頭の働きを積極的に活用しようとしている本です。

私はこの本が提唱している“フォト・リーディング”のテクニックをマスターしていないから、言わんとすることを全部わかっていないと思うけれど、わかっている部分もあると思う。

著者が言うには、本は隅から隅まで“読む”のは非効率であり、眼に文字を写し取ってイメージ化していくものだということ。一ページに一秒ほどかけてページの文字を“見て”、眼にページを“写し取り”、それで全頁をめくっていく。

この時点で私たちの脳は本の内容をすべて理解している。しかし脳はそれだけでは自分の理解したものを上手く私たちの意識に届けることができない。

そこで脳が仕入れた情報を引き出すために、私たちは自分の問いを明確にする必要がある。つまり、その本から自分は何を知りたいのかということです。その問いを明確にして、また本をめくっていき、“インスピレーション”で「ここ」と思う部分の文章・段落に眼を通して行く。

よく本屋で何気なく手に取った本でぱっと開いたページにはっとさせられるような文章に出会うことがあります。これは面白いと思って買って家に帰って読みます。たしかに買って読むとその本は面白いのですが、もっとも有益だった情報は、その本屋で手にとってパッと開いたときに飛び込んできた「ここ」の文章だったりします。

結局インスピレーションは無駄なプロセスを省きいきなり核心を突く文章を私に教えてくれているのです。

フォトリーディングはこのインスピレーションを信頼する本の理解の方法です。一文字一文字読むのではなく、自分は自分にとって重要な情報を引き出せることを信頼して、頁をめくり眼に留まっていく文章から内容を理解していきます。

僕自身はむしろ一文字一文字文章を読むことの快感をなかなか手放せないので、この著者の態度だけが正しいとは思いにくいのですが、それでも興味深い本ではあります。


参考:「フォトリーディング・セミナーに行ってきました その1」 『日々の生活から起きていることを観察しよう!! by ムギ』