joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

イングランドvsトリニタード・ドバゴ 予選2戦目

2006年06月16日 | スポーツ


2000年のユーロの後、塩野七生さんが感想を述べていて、「ポルトガルの活躍は私を喜ばせました。フィーゴは本当に顔が“男”ですね」「ジダンを見ていると、この男に愛される女性はなんて幸せなんだろうと思います」「(準優勝の)イタリアと(優勝の)フランスの差はジダンとデル・ピエロの差です。あのおぼっちゃん(デル・ピエロのこと)は代表を背負う責任がわかっていないとファンなら言うでしょう」といった興味深い感想を述べていました。

彼女の小説と同じく、彼女は勇気があり人望があり現実的でありかつ困難に打ち克つ強い精神力をもつ泥臭い男が好きみたいです。

そんな塩野さんにとって、今回のイングランドはきっと魅力的なチームに違いない。とにかく“男”を感じさせるヤツが揃っているのです。30歳になり顔に皺が増え、チームのために必死に守備もするベッカム。ジェラードとランパードという強力なダブル・ボランチ。後ろで構える大男、テリー。どいつもこいつも渋い男が揃っている。

こいつらは、映画で言えば『グラディエーター』のラッセル・クロウ、『トロイ』のエリック・バナ、『オーシャンズ・イレブン』のジョージ・クルーニーを思わせる男たちです。こんな渋い男たちに支えられてオーウェン、ルーニー、クラウチらが自由に動きます。

今度のイングランドはとても魅力的なチームだ。優勝候補に挙げられるのもうなずけます。

昨日の試合はトリニタード・ドバゴの堅い守りで攻めあぐねましたが、あれだけ守り一辺倒ではロジカルに考えればそのうち点が入るのも不思議じゃありません。

ベッカムのクロス、ジェラードのミドル・シュート、どちらもシビレれましたねぇ。

結果的にヘディングを決めたクラウチを残したエリクソン監督の采配が当たったわけですが、ミーハー・ファンとしてはオーウェン・ルーニーの2トップをやはり見てみたいですね。タイプが似ているかな。でもオーウェンがゴール近くで仕事をするのに対し、ルーニーは中盤からボールを持ちたがるタイプみたいだから共存すると思うのだけど。

ドイツは場合によっては決勝Tの一回戦でイングランドに当たりますが、現状ではxちょっとドイツにとって厳しいでしょう。またイングランドにとってもチーム力は自分たちが上でも地元のドイツとは避けたいはず。予選の3戦目は両チームともトップ通過を目指すべく勝ちを取りにいくんじゃないかと思います。

イングランドが次に対戦するのは、これも崖っぷちのスウェーデン。こちらはイングランドに勝たないと駄目なので、次の両者の対戦は見応えのあるものになりそうです。


涼風