joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

『ベッカムに恋して』

2006年03月02日 | 映画・ドラマ
『ベッカムに恋して』という映画を観ました。このビデオを選んだのは、主演の女の子パーミンダ・ナーグラが『ER』にも出ていて中々の魅力を発揮しているから。

内容は、イギリスに移住してきたインド系家族の女の子がサッカーをしようとするけれど、インド文化の影響で家族の反対に合うというもの。インドの女の子は肌を出しちゃだめだし、女らしくインド料理をすべきだし、インドの男の子のお嫁さんにならないとだめだし、と言われてサッカーを禁止されます。そうした制約の中で主人公がそれでもサッカーを続けていこうと奮闘するというもの。

内容はありふれているし演出に新味もないので、観ていて退屈もしました。ただ、パーミンダ・ナーグラ、キーラ・ナイトレイ、ジョナサン・リース=マイヤーズといった若手俳優陣が健闘しているのでなんとか見れるという感じです。

映画の中で個人的に印象的だったのが、主人公の女の子が大学の法学部に合格しながらサッカーを続けるかどうかで葛藤する場面。親は彼女が弁護士になることを望んでいます。

普段ぼくは、「人は夢を追いかけた方がいい」と言っていますが、この場面では思わず「女子サッカーなんて不安定なことをせずに弁護士になったほうが生活も安泰していいんじゃない」と考えてしまいました。レールにのった人生はつまらないものとか言いながら、心の底ではレールにのった人生の方がトクだと考えているのです。

永田議員の問題にしても、「東大出て大蔵省に入って政治家にまでなったような人がこんな問題で全部棒に振るなんて可愛そうだなぁ」と思ってしまいました。本来なら東大も大蔵省も関係ないはずなのに、経歴が素晴らしい人が崖から落ちると他の人以上に気の毒だと思っているのです。これもレールに乗った人生が素晴らしいという思い込みでしょう。

本当は自分が何を考えているのかが分かるきっかけとなった映画でした。


涼風