joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

『ロード・トゥ・パーディション』

2006年03月28日 | 映画・ドラマ
たしか2002年ごろに公開された映画『ロード・トゥ・パーディション』を観ました。多くの映画ファンが高い評価を与えている映画です。

うーん、まぁいかにもハリウッドの良質な映画という感じですね。地味ながら重厚(?)なつくりで、それでも観ていて飽きないようにテンポ良く話は進み、画面もかっこよく決まった画面が続きます。無駄がありません。

普通の商業的大作であれば、そういう映画作りでも何も思いません。しかし、こういう一見地味に見える映画でも、セット・背景に手間暇をかけ、一つ一つの場面を映画的な場面として完成させるよう計算して撮影されています。そこには破綻も逸脱もなく、ハリウッド映画の方程式の100点の解答を見せられている感じです。

だからこそと言うべきか、よけいにこの映画の欠点に目が行きます。

この映画ではギャングのボス(ポール・ニューマン)と手下(トム・ハンクス)の関係、ボス(ニューマン)とその子供(ダニエル・クレイグ)の関係、手下(ハンクス)と子供の関係が描かれています。つまり人間ドラマであり、その父子の絆を描いています。

こうした感情を描く以上、そこには繊細な描写が求められるのですが、そうした感情描写・人間描写もすべてハリウッド映画の既存の方程式を解くようにありふれた形でしか描写しませんし、それらの感情を丁寧に描くことよりも話のテンポを重視しているのです。

例えばボスのニューマンは実の子供のような愛情を手下のハンクスに抱いています。しかしそのハンクスの家族をボスの息子のダニエル・クレイグが殺してしまいます。そのことに心を痛めたニューマンは、復讐を誓うハンクスに対しあえて危害を加えず、むしろ彼を守るため国を去るよう言います。

ここには複雑な関係があり、なぜニューマンはそこでまハンクスに愛情を抱くのか、なぜクレイグはハンクスを嫌うのか、ニューマンとクレイグの父子の愛憎関係の原因は何なのか、細やかな説明が求められます。

しかし映画はこうした感情を登場人物たちにさらっとセリフを言わせることですべて説明してしまおうとするのです。

画面にこれだけ重厚な感じを作り出しておきながら、2時間にも満たない上映時間におさめたのは商業的な要請なのかもしれません。しかしもしそうなら、それによって映画自体に説明不足の印象ができてしまっています。

にもかかわらず話のテンポ自体は上手くまとめられているので、余計になんだかわからないけど感動にまで持って行かれたという印象を持ってしまいます。

涼風

春物

2006年03月28日 | 衣料・生活用品と関連して

だいぶぽかぽかあたたかくなってきました。もう春ですね。

とはいっても4月の半ば頃までは寒い日もあるのが日本の本州の通常だと思います。

今思案しているのが外に来ていく上着。私はかなりの寒がりで、冬に着る上着はコート系のものしかもっていません。しかしさすがにこの頃になるとそれではかさばってきます。

そこでフリースみたいなものが欲しいのだけど、さすがにもう売ってないだろうということ。お店に行けば「春物」(ってどういうものなんだろ?)フェアになっています。

たまに女性が「春用のコートを買わなきゃ」と言うことがあるらしいですが、なんじゃそりゃ?という感じの私にとって、春の上着は何を着ればいいのだろう?

どこかにフリースがあまっていないだろうか?

涼風