青森市が生んだ消しゴム版画家でコラムニストだったナンシー関さんの作品を、市内にある古民家を活用してアート展を開催したのは、確か2003年だったと思う。
当時、市民文化部という部署に所属していて、このイベントを任されたのである。
この事業は民間をも巻き込み、市内在住の学生や文化人たちの多大な協力を得ながら官民一体となって行われ、多くの市民ボランティアの方々の協力で進められた。
もちろん成功の裏には、たくさんの辛くて苦しいこともあった。心底めげて、もう降りようかと思ったことも数知れないくらいあった。
でも、イベント初日、古民家を大行列が囲み、入場制限までされたその凄い状況を目の前にしたとき、それまでの辛い疲れは一瞬で吹き飛んでしまった。
思わず仲間たちと抱き合った。こんなこと、今まで経験したことなんてなかった。
その時の仲間たちとは今でも交流し続けている。
そんな思い出のあるナンシー関さん。
その没後20年を節目に、11月4日の金曜日、市内でトーク・イベントが開催される。
ところがこのイベント、反響が凄まじく、限定入場30名ということもあるのか、東京を含めた県外からも問い合わせが殺到しているらしい。吃驚した。
テレビやネットでも公開されるらしいけれど、時間のある方は、是非、ご来場を!
楽しいよ。