CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

レッスン、とてもよい時間になりました。。。

2016-02-27 09:23:42 | 表現にからむ様々なこと
レッスンが、充実してきているなぁ・・・
目的が見えているというか、うん、楽しい。
レッスンに行く前に、準備完璧とは全く思えない状態で行くのだけれど、充実している。

一年前とは確実に違う。

何が・・・かなと考えてみた。

5月のソロライブの準備をしているわけで、
そのソロライブでは、今までお客様の前で歌ったことのある歌・・・が並んでいる。
10回目ということもあり、わがまま過ぎるほどの『CuniCo's World』だ。

通常、初めて歌う楽曲に挑戦するときには、まず、歌詞を決めなければならない。
すでに日本で歌われている歌詞(これも一つではなかったりするが)から決めるのか、
自分で訳す作業をするのかということから、決めていかないとならない。
自分で訳すと決めた場合・・・フランス語の辞書を横に置いて、言葉探しから始める。
それから、その歌詞を音に乗せてみる・・・その作業をしながら、言葉の調整をする。
そこまで進んでやっと、歌詞を覚えるという作業が始まるわけで・・・
覚えなきゃと思っているうちはレッスンにならない。
レッスンは、歌詞を覚えるための場ではなく、どう表現するかを試す場なので、
歌詞を完璧に覚えているかどうかは、あまり問題ではないのだが、
覚えていないと歌詞を思い出すという動作が頭の中で起こるので、あまりよろしくない。
当然、覚えていたほうが、よい。
しかし、その内容がわかっていれば、思い出す作業をしなくても、
生きることはできるから、そこはそれ、自分の言葉でつなぐことは、可能だ。

というわけで・・・そんなもろもろのことが、初めてい歌う楽曲だと起きるわけだが、
今回は、すべて歌ったことのある楽曲が並んでいるので、そういった時間が必要ない。
それぞれの曲の『表現』を深めるための作業なので、本当に興味深くて、楽しい。

そんなレッスンになってきている中、私がふと興味を持った新しい曲、二曲も取り組み始めている。
これは、秋のライブでのご披露を目指して取り組んでいるのだが、それがある意味刺激にもなっている。
そして、『歌う』ことの確認にもなる。
というのは、まったく初めての曲だと、さすがの私も音程を気にする。
音を覚える作業をするわけで・・・はずすけど、外さないようにと意識している。
そうしながら、『歌おう』とする。
録音を聴くと・・・あ~やっぱり歌おうとしているうちは、歌にならないなと思うわけです。
でも、とっかかりは、そこから行くしかないので、歌うことをしようとしながら、その先の扉を目指すわけです。

そんなこんなのレッスンで、自分が一番大きな課題を抱えていたのが『私は病気』(灰色の途)だ。
自分の訳詞で、昨年秋のライブで、初披露してから・・・違う!何かが違う!!と思い続け、
それを払しょくするために、5月のライブには絶対歌う!と決めた。
違和感を残したままにしたくなかった。
だって・・・すてきな曲ですから。

『灰色の途』とは全く違う歌になっている気がする。。。気がするんじゃなくて、違うな・・・うん。
まず・・・私は歌わないからな(笑)
歌詞ももちろん違うけど・・・私は歌わない(笑)
歌を歌わないで歌うって・・・どういうことだろうと思うけど、
だって・・・恋人を失って、歌う元気も希望もなくしているんだもん・・・歌えないさ。
それでも歌おうとして・・・『歌は私そのもの』だから、歌おうとして、歌ってしまう・・・
この歌の、セルジュラマの深い悲しみは・・・ボロボロになった心は・・・そう簡単に歌える状態にない。。。

ということに、やっと行き着いた・・・
秋のライブでは、歌うことに必死だった。
いかに感情をこめて歌うかということに必死で、この歌を歌っている心の状態を無視していた。

秋のライブに向けて・・・そのことに気付いてはいたが、どう表現するか・・・そのことが追い付いていなかった。
『私は病気』の方向がやっと見えてきて、定まってきた。

昨日、レッスンから帰宅して、夕飯のカレーを作って、家人が仲間と飲んでいる店に遅れて合流した。
帰宅して、寝る前にベッドの中でレッスンの録音を確認する。

音が全般的にフラットしている。
語ることを課題としているために、フラットしがちな私の声・・・フラット気味だ。
それでも、方向はこの方向で、いい。
フラットしていることに関しては、意識して歌いこむうちに、音が当たるようになる・・・はず。

私が、レッスンのことをブログに書くのは・・・
6年前、歌のレッスンってどんなことをするのだろうとおもって、いろいろ探したけど、書いている人あまりいなかった。
そりゃそうです、私はこんな風にレッスンするんですよ、この歌はこういう風に歌いたいんですよ・・・とか書くのって
なんていうか・・・あまり、しないもんだ・・・と最近わかってきた。
それに、レッスンは人によって違う。
それは、レッスンをする人、受ける人、千差万別でマニュアルなんてないわけで、
どんなレッスンしているかなんて、あまり参考にならないんだな・・・と分かった。

そろそろ・・・書かなくてもいいのかなぁ・・・とも思うけれど、
右往左往しながら、表現と向き合う私の記事を覗きながら、
「おっ!また、理屈こねながら、頑張ってるな!」なんて思ってくれる友達もいるので・・・書いている(^^ゞ

というわけで・・・昨日も、レッスン、とてもよい時間になりました。

寒いけど、気持ちよく晴れている。
洗濯物を干すとしましょう(^.^)