去年の「カメラマン」、「アサヒカメラ」休刊に続き、70年以上の歴史を持つカメラ雑誌「日本カメラ」が、今月20日に出る5月号を持って休刊となる。
「カメラマン」のモーターマガジン社、「アサヒカメラ」の朝日新聞出版はそれぞれ社業を継続しているが、日本カメラ社は会社を清算するらしい。ショックに感じた人も多いようだ。
昔のことは知らないが、僕が初めて日本カメラを買った2000年の終わりごろは、記事も広告掲載も盛りだくさんで、今見てもかなり面白い。
年末はカメラ購入ガイドのような特集が組まれ、ジャンルごとの総評なども載っていた。デジタル一眼レフは数機種しかなく、AF一眼レフが全盛、MF一眼レフもまだ残っていたし、APS(フィルムの)一眼レフもあった。ふつうのひとはコンパクトフィルムカメラを使うのが一般的だった。
デジタルカメラはそろそろパソコン周辺機器という扱いから脱しつつある段階。ほかにもレンジファインダー機や中判カメラとか、とにかくバリエーションが多いがこの時代の特色だ。
こないだニコンのカメラの話をしたので、こんな広告ページが出ていたという話を。
年末のキャッシュバックキャンペーンで、お父さんと娘がつばぜり合いを繰り広げる?という設定。お父さんはちょっと高級なクールピクス950(定価125,000円)で、娘はクールピクス880(同88,000円)を持っている。パパがやけに若作りで、娘さんはちょっと大人っぽくて親子にみえないなあとか、ずいぶん裕福で先進的な家庭だなあ、とか、当時思っていた。
E880はこないだ落札したE4300のご先祖だ。880のあとボディをすこしコンパクトにした885が登場し、その1年後に、ボディはそのままに画素数を増やした4300が登場した。
これは日本カメラ社が出していたムック本で、上記の雑誌の2年ぐらい前に刊行された。
事情があって結局買えなかったけどその頃、フィルム一眼レフを買って写真を勉強しようかと、ちらっと思っていた時期だ。
この本にも当時市販されていたカメラ(主に一眼レフ)のカタログが載っている。今持っているペンタックスMZ-3も出ている。
フィルムで撮って駅前のラボに現像頼んで、という、スローライフ的世界だったが、これはこれで十分満足だったし、売る人たちも買う人たちも色々楽しかったんだけどねえ。。