うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

グローバルサウス

2023年10月31日 | 社会・経済

アフリカ東海岸の或る国の、前大使の方のお話を伺いました。
任地の国の地理や歴史、現況のお話が中心でしたが、後半昨今話題の言葉、グローバスサウスに絡めてお話をされました。

グローバルサウスが話題になったのは、2022年のウクライナ侵攻に伴う、国連の対露精細決議に少なからぬ国が反対または棄権をした時です。このとき西側でも東でも北でもない、南の国々、ということでグローバルサウス、という名前が浮上してきました。

この言葉については一部の専門家からは適切な言葉ではない(地理的にも南とは言えない国もある、各国間の経済、政治その他の差異が大きすぎ、カテゴライズすることに語弊がでるなど)という意見もあります。
ただ、いわゆる西側先進国の、今まで視界に入っていなかった国々が自己主張をした、ということに対する驚きが、この新語に表れているようです。

大使はご自身の見解として、次のような指摘をされました。
1.歴史の重みは侮れないこと。アフリカ大陸にあってはかつての植民地支配、奴隷貿易が極めて過酷であり、被害を受けた国々の人はそれを記憶している。識字率や教育も徐々に充実しつつあり、昔よりも過去の歴史を意識する人が増えた。アフリカにおける植民地支配は数百年前~20世紀半ばまで続きました。それを考えると今日の西側諸国が民主主義が、人権がどうのというのは、どの口が言う、と言われても仕方がないかもしれません。

2.なので、5月の広島サミットでは民主主義や自由等の言葉よりも法の支配という言葉を前面に出しています。
ここでも、例えばアメリカはイラクとの戦争では国連の決議に基づかない戦闘を行っています。だからといってロシアのウクライナ侵攻を非難できないという事はないとは思いますが、卑近な言い方をすればちょっと白けてしまう、という人たちもいるとは思います。

3.人命の重さという問題があります。ウクライナは白人の国、シリアや、ガザの住民たちは非白人。アメリカはガザの市民を1万人近く殺したイスラエルに対し、ひじょうに抑制的なコメントしか発していません。

4. アフリカ諸国は旧ソ連時代から武器の供給などを受けています。アフリカでは社会主義体制の国もいくつかあり、それらの国々は中国や北朝鮮などとも付き合いが深い。中国の途上国援助には色々問題も指摘されますが、それなりの人的交流があることも確かです。ロシアも同様です。これらの国々は現実問題として、ロシアや中国との外交を重視しないわけにはいかない。

日本は自由主義陣営に属していますから、報道も一定の視点から見た世界観で語られることが多いですし、多くの専門家たちの発言もその線に沿った見解を持たれています。これは当然というか自然なことであり、それ自体は問題ではありません。

ただ、視点が違えば見えてくるものも当然変わってきます。
大使はそういう、異なる視点を現地で実地に見てこられ、上記のようなpoint of viewの違いも体感されて、それを指摘いただけたのだと思います。

国内の、例えばSNSでの論争を見聞していると、強引な逆張りや異論を認めないかのようなやり取りが散見されます。上記の4点の指摘も、反論は色々できるかもしれません。しかし今の国同士の関係がこうなっている背景には、お互い相手のことが見えていないという部分がある事は確かだと思います。


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たべたものとか

2023年10月28日 | 食・レシピ

歯を治療中なのでとても食べにくいのですが、それでも少しずつ慣れてきて、いろいろ食うようになりました。

熱々のものをがっつり食うみたいなのは敬遠しがちです。
ラーメン屋とかはどうも気が進まない。
あと頬張る系はだめなのでハンバーガーってのもだめです。
とんかつとから揚げも固いので食いにくい。

などと言っていると何も食えなそうですが、そうでもないです。

在宅時はその辺にある、ふだんあまり行かない店を探しては試してます。
これはロピアというスーパーのお弁当。イクラと鮭を茶飯に乗せて、500円。つけあわせがきんぴらだけという、玄人向けのメニューですがお値打ちでした。

これは夜ごはん。
カレイの煮つけが気になって頼んでしまった。おいしいんですけど、カレイのサイズがお上品すぎる気がしました。そのうち暇があったら自宅で作ってみたいです・カレイの煮つけ。


オフィス近辺のお昼事情は悪化しています。サンマルクカフェがなくなり、会社の子情報によるとサイゼリアも閉店したそうです。サイゼリア、低価格にこだわるのはいいのですが、お店がなければ食えないです。

それでドトールにいくのですが、これは店舗限定メニューのプレート。五穀米を使ったエビドリアで750円。コーヒーを頼むと1150円なので、バリューフォーマネーではないです。
前からありましたが頼んだことはなかったのに、今回食べてみたのは、これが10月で終了してしまうから。ミラノサンドもいいのですが、毎度だとちょっと飽きるからなあ。。

家の近くの松屋。
食券販売機のUIがタコで、注文できずに脱落する人が続出しているという噂を聞いたので挑戦してみました。

しかし、ふつうに牛丼を頼む分には何の問題もありませんでした。
唯一、画面を見てみそ汁と間違えてボタン押したら豚汁だった、というのはありますが。。

そういえば松屋は昔はみそ汁最初からついてましたね。やめたんだ。。
吉野家はみそ汁別売だったので、そこで差別化されてたのですが。あと吉野家は食券じゃなくて店員に「なみたまごみそしる」と声かけて注文するところも違ってた。今もそうなのかな吉野家。

スタバだって何とかラテのヴェンティでチョコチップトッピング、店内で・とか、用語が難しくて慣れない人はちょっと気後れしますよね(僕はほとんどドリップコーヒーしか頼まんけど)。ラーメン次郎とかになると何たらマシマシとかいうんでしょ。たぶん一生行けそうにないな。。


今月は週末になるとなにかしらあって色々参ったのですが・。
昨日はお客さん訪問して色々お話伺って、その上商品のデモまでさせていただいて楽しかったのですが、予定時間超過で仕事が終わらず、帰宅が夜中になってしまいました。やれやれです。

夜遅くやってるスーパーで買い物。あまり行かないのですが、ここ、夜のレジやっているおばさんが少し変わっているんです。

このひと、サラダとかカップ麺とか、何かの調理品を買うとお会計の時に必ず黙って割り箸を籠に入れてくるのです。お箸お入り用ですかとは聞かない。
彼女にとってはお箸つける方がデフォルトらしい。
要りません、とせはっきり意思表示する必要がある(使わない割り箸が増えて困る)。
毎回言わないといけないので、だんだんこの方のレジ受けるのを敬遠したくなるほどだ。

昨日は会計してるとき、袋、入りますか?と聞いてきた。
ん、袋?箸じゃなくて?と戸惑ってたら、聞こえなかったと思ったのかもう一度聞いてきた。
いえ、袋いりません・。

あれ・もしかして、箸やめて今度は袋作戦に変えたのかな?

と、思って会計後に籠見たら、しっかり箸が入っていた。
なぜ・なぜ・客に箸を渡したがるのだろうか。。

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GDP

2023年10月24日 | 社会・経済
日本のGDP(ドル換算ベース)がドイツに抜かれて4位になるかもしれないとIMFが予測しているというニュースが流れてきました。

こういう指標は往々にしてひとり歩きする傾向があるので、あまり気にするのもどうかと思うが、オリンピックでメダル何個取った!という次元で見ると気にはなりますよね。

当時はGNPですしドイツは東西統合前ですが、日本がGNPで西ドイツを抜いて世界2位になったのは1968年(計算がまとまったのは翌年)だそうです。以来長年その地位を保っていて、中国に2位の座を譲ったのは2010年頃と記憶しています。この時はまあ国土も人口もちがうからしかたないねえ、とかおもってました。いま中国のGDPは日本の4.2倍あるそうです。。

それで、人口世界一になったインドがそろそろ追い付いてきて、こちらも日本を追い越して日本は5位になるとか。

ドル建てGDPなので為替が影響します。ドル円下がったからなあ、と思うのですがユーロドルも17%下がってるらしい(ドル円は同じ時期で23%減価)。

考えてみると、1968年は1ドル360円ですから、現在レートに換算したらその頃の日本、もっとすごいなあと。

ドイツの人口は今8400万くらいだそうなので、現時点で日独GDPおおむね同じとすると、一人当たりあちらは1.5倍稼いでることになります。まあ改めて計算しないでもわかってますけど。生産年齢人口が減れば稼ぎも減るでしょう。

なので、なるべくしてそうなってるということになるのかな。GDPはフロー値だけど、個人金融資産2000兆円あるし。

長い目で見て、やはり1960年代から90年ごろまでの日本は幸運が重なってああなっていた気がします。あれは再現できない。ドイツも内情は東西格差とか、移民問題とか、問題山積と聞きます。日本だけがいろんな問題を免れる理由などない。

なので飛躍するようですが、あと30年もすれば日本も日本人の感覚も、今の自分たちとは相当変わっているのだとは思います。自分たちだって昔とちがいますからね。。

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シドニー! ①コアラ純情編②ワラビー熱血編

2023年10月22日 | 本と雑誌
村上春樹 文春文庫2004年
単行本は2001年1月

先日読了した「ノルウェイの森」を書棚にしまおうとして、奥の方をごそごそしていたら、この本が出てきた。どうやら10年前に買って、そのまま読んでいなかったらしい。。

2000年に開催されたシドニー・オリンピックについて、村上春樹氏が現地に出向いてリアルタイムでレポートし、書籍にまとめたもの。もとは雑誌NUMBERの企画らしい。

ウィキによると2000年オリンピックは柔道で田村亮子、井上康生らが金メダルを獲得、マラソンの高橋尚子も金を取った。野球では松坂が投げ、サッカーは中田が参加したもののベスト8で敗退した。
のだそうだが、しょうじき個人としては全く覚えていない。。当時はおしごとで日々悶絶していたのだ。そういえばその頃、徹夜して翌日の午後まで働いてた事あったな。

村上氏はアスリートでもあるので、新種目トライアスロンやマラソンなどを中心に観戦している。また、犬伏孝行とコーチの河野監督、有森裕子(シドニーには女子マラソンの解説者として現地に出向いた)へのインタビューが挿入されている。

村上氏自身は今日のオリンピックの商業主義的な側面に違和感を感じていたようだ。開会式も途中退席し、スポンサーを巡る色々の圧力等についても揶揄するような記述がみられる。
他方、アスリートたちが眼前で繰り広げるドラマに触れ、言葉にできない何か「心に突き刺さる印象」を受けたとも書いている。

前述のように僕はもう23年前のオリンピックのことを覚えてない(というか当時もテレビ等を見てなかったかもしれない)ので、読んでいても当時のアスリートの活躍を想い起こすことはない。当時は説明をせずに済んだ周知の事実も、今読むとわからない部分もある。
もっとも、村上氏の記述も半分はふだんの紀行文みたいな記述が多く、その辺を読み飛ばしても楽しめる。

スポーツドキュメンタリー的な要素はマラソンやトライアスロンの選手に関する記述に集約される。村上氏は優れた解説者となって、アスリートの心情や大会に参加し勝利を得ること、または得られないことについて語る。

なにやら古い雑誌のバックナンバーを今読んでいる気がしないでもなかったが、論者が村上氏であることで今読んでも楽しめる作品となっている。。




そういえば東京の五輪はいろいろ残念でしたね。。

開催前は当時の職場がマラソンだかのコースに近かったため、通勤や周辺混雑を心配したりしましたが、事態はそんな心配の斜め上だかなんだかさっぱりわからん状態になり・。

村上氏は現地で見るオリンピックとテレビで見るそれがまったく違う催しに見えたと語っていましたが、結局我々は(見に行ったかどうかは別として)目の前で競技を見ることがほとんどできなかったわけです。

最悪なのは五輪汚職ですが、直前のSNSで開催反対の書き込みやら、アスリートに参加見合わせを表明せよというメッセージやらが飛び交ったことにも辟易させられました。

2000年の時点でも村上氏はオリンピックの商業主義を批判していますが、いずれ何とかせんといけないでしょうな。札幌が冬季五輪招致を断念したのは、残念なのではなく東京の教訓がうまく生かされたと言えんこともない気がします。
それにしても、AUSは2032に年にまたオリンピック、やるらしいですね(ブリスベン)。
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いが

2023年10月20日 | 日記・エッセイ・コラム

やや神経質なやり取りをしたので、きもちがいがいがしておる。

しかしながらとりあえずできることはしているし、夜は部の食事会に出てみなさんと和やかに歓談したぞ。


やることやったらもうあとは仕方ない。

偶々今テレビ見たら、ドキュメント72時間でイギリス人が街頭インタビューに答えていた。いつもNHKワールドで見てるとか。番組に出ている色々な人の悩みとかを聞いていると、自分の悩みなんかとても小さいものに思えてくる、のだそうだ。

まあ、世の中感じることはみんな同じだ。とりあえず。
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谷村新司さん

2023年10月16日 | 昔のラジオ、テレビ
谷村新司さんの音楽的な功績については、色々な人が語ってくれると思います。
この方ラジオのパーソナリティとしてとても人気がありましたよね。
深夜放送も有名でしたが、考えてみるとあまり何度も聞いた記憶はないです。
ただ、後にもっと早い時間帯、たしか夜9時台の番組で再びお話されていました。
天才秀才バカというラジオコーナーは、豆本みたいなのが売られていて、たしか友達に借りて読んだんじゃなかったかな。

この方、話しぶりがクールかつ軽妙なのですが、当時ひとつ感じていたことがあって・。すごくエッチな話がお好きなんですよね。
不思議と、話し方がクールなせいか嫌らしい感じはあまりない。のですが、内容はエッチなのです。
あれは不思議と・心がないというか・なくはないのか、趣味的というか、サイボーグ的な感覚といったらいいのか。。デュエットで女性の胸に手を入れる(演出)みたいなのもありましたね。。

お正月に家族と親戚の家に行った帰り、ラジオをつけたらチンペイさんの番組をやってました。しばらくしたら例のエッチなお話が始まって、家族全員凍りついたことがあります。たしか9時台だったと思う。。ラジオ消すのもできないというか、しばらく会話が止まってひじょうにこまりました。。

しかし・気を取り直して、ご冥福をお祈りいたします。

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ハシビロコウのブックカバー

2023年10月13日 | 日記・エッセイ・コラム
丸善でハシビロコウグッズの特設店をやっていました。

ハシビロコウ、とても人気がありますね。
普段使いできるものとして、ブックカバーを買ってみました。
他のサイズのは持ってるので、四六判を選びました。単行本に多いサイズですね。

なのですが、帰宅して試してみると上掲写真のようなハードカバーの本はぎりぎりで入らないのです。
商品説明では四六判(ソフトカバー)となっていて、ソフトでもハードでもちがいあんめえ、と思ってたのですが、そうでもないようです。

四六判ソフトカバーの本というのはあんがい多くない。本棚を探したら「間違いだらけのクルマ選び」、こんまりさんの本とかがこのサイズです。わりとカジュアルな内容の本が、この版であることが多い気がします。

別の使い道として、タブレットを収納することを考えました。
衝撃保護性はひくそうだけど、収まりは悪くない。ちょっとぶかぶかだな。

インフルエンザ予防接種の為、午後4時に退社。
東京駅久しぶりだったので、すこしだけ寄り道しました。
今週は(というかここのところの傾向として)どうも仕事の流れが思わしくないので、いささか鬱です。。
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お迎え9年

2023年10月12日 | セキセイインコ
アルココをお迎えして、今日で9年になります。
アルは2年前にお星さまになってしまいましたが、ココはきょうもげんき。

9年前の今日は少し肌寒い曇り空でした。
今年閉店してしまった「ことりやさん」に行って、たくさんいる仲間の中から2羽えらんでお迎えしたのでした。

健康診断をお願いしたのは2週間ぐらいたってからかな。
ココにメガバクがみつかり、まず投薬、それが効かないので注射に切り替え、たしか毎週水曜か木曜の朝に車で1時間かけてお医者さんまで通いました。

ココにとっては巨大な針でぶすっとやられるわけですから、そりゃあ人間がだいきらいになりますよね。

でもおかげで、この年になるまでげんきです。
ただ、羽に障害があって、飛ぶことはできません。

アルがいるころはアルの陰にかくれて、いまよりは存在感が感じられなかった気がします。

ときどき一羽じゃ寂しいだろうなと思い、二年間空いているとなりのケージにだれかお迎えしようかな、と思いはするのですが、まだ動けていません。

2枚目と4枚目のアップ写真はTamronの90mm マクロ(タム9)、1枚目はDA Limited 35mm F2.8 Macro、3枚目がDA 50mm F1.8です。50mmは寄れないのでこういう撮影では難しく、いい写真撮れずじまいでした。上掲、特採です。
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全銀ネットの障害

2023年10月11日 | 社会・経済
うわ~・前代未聞だぞ、とは思うのですが、肌感覚で世間的にはそんなに大騒ぎにはなってないですね。
とはいえ世の中には定められた日時に着金していないと困る事ってたくさんありますから、ただ事ではないです。

ここは経済金融のブログじゃないのでてきとうなこと書いてますが、堅牢で確実と言われてたシステムに障害と聞くと、ちょっと感慨深いものがあります。

同じ日経紙面にデジタル通貨を来年発行へ、などという記事が載ってる。これは全銀システムを通さない決済手段です。資金移動業も定着してきたし、このさきどうなっていくんでしょうかね。。

写真は銀行会館(のあったところ)ですが、90年代まではほんとうにレンガの古い建物が残っていました(中に為替とかの博物館があった)。それを再開発して、レリーフみたいなのを張り付けたビルになってしまった。
ところがこれも長続きせず、今はこのビルも解体されて、敷地を拡大した別のビルが建っています。前のビル時代にテナントの会社訪れたことあったけど(10年位前)、そんなに古い感じしなかったんですけどね。
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レコード

2023年10月09日 | 家電


SNS見てたら漫画誌の表紙(「社外取締役 島耕作」)の絵に文句言っている人がいた。島耕作がレコードの盤面を、大胆にもべたっと手でつかんでいるのだ。


島耕作は(作者の弘兼さんも)完全にアナログ世代の人なので、心理的にこういう持ち方はできないと思ふ。ウェブでは「アシスタントに任せっぱなしにするから・・(レコードを知らない世代の人が書いたのだろう)」などと言われている。もとよりCDだって記録面に触ることには抵抗がある。


それはそうと、うちのレコードプレーヤーもずっと音だしてなかったなとふと思い出し・。

次に、うちののプレーヤー、かなり安いやつなので、これを機にもう少しいいやつに取り替えてみるか、と思い始め・。

こないだビックカメラ行ってちょっと見て、あとウェブでも探してみた。

レコードプレーヤーは結構あるんですよね。フィルムカメラ同様に、なんか物珍しくて始める人が多いんでしょうね。

アウトレットで、外箱破損だが本体新品というのが、安く売ってました。
ぽちろうかな、と思ったのですが、その前に手持ちのやつ、音出してみようと。

6年ほど前にディアゴスティーニがビートルズLPというシリーズを始めて、ある程度まとめて買っています。それを聞いてみました。

特に問題ないですね。。
ちゃんと音、出るし、ステレオだし。

もともと、昔のブラウン管テレビの台に、今では小画面にあたる32in.の液晶テレビをのっけて、余った場所にプレーヤーをのっけているので、設置場所がとても窮屈なのです。

いちおう寸法測ると、買おうとした製品も置けなくはないけど、何も動くものを取り替える必要ないか・・。
さいきんこのパターン多いです。物欲が爆発しない。

前聞いてたときは回転が少し早い気がしたんですけどね。調整ネジがないんですよこの機種。ただ、今回聞いた限りでは、そんなに気にならなかった。
ベルトずっと替えてないので、すこし劣化して落ち着いたのかしら。。
針は数年前に取り替えてます。

*余談ですがアンプが古いのでちゃんとフォノイコライザーがついてます。今度取り替えたらもうついてないでしょうね。まあ金次第なのかもしれませんが。

なので・。
そのうち昔のいいプレーヤーが安く出てたら、考えますか。。

ちなみに、僕もさすがに島耕作さんみたいなレコードのつかみ方はできません。。取り扱いに神経使うし、20分少々で盤ひっくり返すのも面倒だし、そうそう日常的にレコード聞きまくるみたいなことはしないですよね。
もっと言えば、昔はそんなに無造作に音楽聞いてなかった気もします。。まあカセットか、一番使ってたのは。

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ノルウェイの森

2023年10月08日 | 本と雑誌
村上春樹 1987年9月 講談社(今回は文庫版2004-使用)

今週はノーベル賞の発表が行われましたが、それに先立ち日経新聞(web)ではノーベル賞の特集ページを作り、日本人作家3名を列挙して受賞なるか?みたいな記事を掲げていました。その中には毎年おなじみの村上春樹氏も含まれています。
そういうつまらないことはしない方がいいと思うんですが。。とったから自分(日本人)が偉くなるわけでもなんだし。


それで「ノルウェイの森」です。

ひじょうに有名な作品ですが、僕が本作について何か書いたのは2012年に観た映画のDVDに関するものだけのようです(自分で今まで何かいたか、だんだん忘れてきましたね)。手元のハードカバーを見ると87年12月増刷となっていて、たしか88年の初めごろに初めて読んだ記憶があります。
その後多分数回は再読しているはずですが、少なくともここ10年は読んでいませんでした。

曰くもけっこうある小説です。村上氏の知らない所で大変な話題となってしまい、村上氏が長い海外滞在から戻ったときに困惑したとか。
以下は「村上さんのところ」からの引用ですが、村上氏は自分の作品のどれがお気に入りという気持を持つことはないが、時代背景その他で気の毒なことをしたな、と思う作品はある(本作かと思われます)と述べています。

その他、同書における読者とのやり取りを見ると、(「ノルウェイの森」がポルノ小説のように思われていたという話に)そんなことはない、普通だとおもう、と語ったり、(子供に見せるのはためらわれるという読者に)年少の、11-12歳ぐらいの読者もいる、と答えたりしています。
以下はウィキからですが、本作が村上氏の自伝的な作品と思われている事についてこれを否定し、村上氏の奥様が(自分は作中に出てくる「緑」なのか、と言われて憤慨している)と語っています。

余談ですが、ハードカバーには文庫本には収録されなかった「あとがき」があります。「街とその不確かな壁」みたいに、いつもはあとがきを書かないが、これには必要だと思う、みたいな書き出しです。以下要約すると;
1. これは「蛍」(短編小説)をベースにそれをやや拡大した恋愛小説として構想された。初めはもっと軽く仕上げるつもりが、900ページを超える作品になってしまった。

2. これは極めて個人的な小説である。
「世界の終わり・・」が自伝的であるのと同じ意味合いで、F.スコット・フィッツジェラルドの「夜はやさし」や「グレート・ギャツビィ」が僕にとっての個人的な小説であるのと同じ意味合いで、個人的な小説である。

3. この作品はギリシャ、ローマで書かれた。それがどう作用しているのかはわからないが、ビートルズのテープを繰り返し聴きながら執筆したという意味で彼らのhelpを得ている。

4. この小説は僕の死んでしまった何人かの友人と、生き続けている何人かの友人に捧げられる。


前置きが非常に長いようですが、それは今更本作をストレートに紹介してもなんとなく仕方がない気がするからです。。。

時代背景から見た場合、本作は日本における二つのおおきな時代の節目を経ています。一つは60年代末の、学生運動やらなにやらで若者の活動が華やかだった時代。本作の舞台設定です。
もう一つは昭和の終わりごろ、日本の社会そのものが一つの頂点に差し掛かっていた時代。本作が執筆、発表された頃の事です。

昭和末期~平成の時代に本書が刊行されたことが本書にとって不幸であったかどうかは何とも言えません。あとがきで作者が「この作品が僕のという人間の質を凌駕して存続することを望む」と書いていますが、時代が一巡した今、その希望はかなえられつつあるような気がします。


もう一つの節目である60年代末期についてですが、僕は直接この時期の若者たちの様子をしらないので、残された映像や文書、音楽などで想像するしかありません。

ただ、そうした時代背景をあまり気にしすぎるのも考えものかもしれません。
テレビのドキュメンタリー番組で、当時デモに参加して逮捕された経験を持つ年配の女性が、少女時代の爽やかな思い出、という口調で逮捕時の様子を回想しているのを観たことがあります。
この女性のもつ世界観を共有することは、不可能ではないが簡単ではありません。当時の社会情勢、それも過去からの経緯を踏まえた時代の流れ、経済状況や生活習慣の変化、制度や公権力の在り方など、総合的に考察する必要があります。

おそらくバブル初期に出版された本書に対する反応が、村上氏の目から見てなにがしかの違和感を感じせしめたのは、それだけ時代が変化して日本人の意識が変わってきたから、という面があるように思います。

と、言いながら、ある特定の時代に何というか若々しさを感じる、という感覚もたしかにありますね。。ビートルズの歌もそうですが、S&Gの歌とか映画「卒業」なんて、違う時代に生きた自分たちにも青春を感じてしまいますから。今でもね。


そういう、周辺の話を書いているうちに、作品について触れるのがしんどくなってきた。。純粋に小説として見ると、適度に緊張感もあり時に緩徐されたシーンがありと、バランスが良くて飽きさせないし、他の村上作品のように見方によっては破綻しているような部分もない。

時系列的にも地理的にもひじょうに詳細に書かれているのが特色だ。「国境の」や「田崎つくる」もわりとリアリスティックな描写だけど、やはり村上氏にとってこの時代は描きやすいのかな、という気がする。


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あおぞら

2023年10月07日 | 社会・経済
3連休初日は定期の業務、先週取りこぼしの業務をいくつかこなします。
ふだんは通らない道(新大宮バイパス)を通ったけど混んでますね。トラックが多いから、休みとか関係ないのかな。

風が強い日でした。
季節が一気に変わりましたね。

こういうとき、特に地上のいろんなものが見えなくなる夜なんかがいいのですが、昔の「ムーミン」の「おさびし山の歌」を思い出します。



1970年頃のアニメですけど、なんとなく当時の世相がにじみ出てきている感じがして、興味深いです。

しかしそんなことより、自分たちが広い大地と大気のもと、地表の一部をお借りして活動してますみたいなことを、ふと思い起こさせてくれます(飛躍しすぎててよくわからんな、人には)。


しかしながら、青空と北風で吹き流すくらいでは憂いは去って行かないようです。チェコやポーランドではウクライナ支援への疲れを思わせる選挙結果や政策が報じられています。ウクライナはクリミアへの攻勢を進める一方、ロシアはハルキウ近郊の市民を狙った攻撃をします。

米下院議長は解任されました。円安も進みましたが米財政も安泰ではありません。日本が巡航ミサイルを「前倒し」して購入するという報道には、なにか急がなければならない事情があるのでは、という憶測が飛び交っています。

そしてパレスチナ自治区を実効支配するハマースは突然(自分にとってはですがラジオで第4次中東戦争50周年の話を聞いた翌日の事です)イスラエルに向けて大規模攻撃を開始し、イスラエル首相は「戦争状態にある」という声明を出しました。

今年に入ってから紛争はニジェール、ナゴルノ・カラバフ地方でも発生しています。自然災害は2月にトルコ、9月にモロッコで大きな地震、同じく9月にリビアで洪水、ハワイでは山火事。

いったい今年何人の人が不慮の災害で、あるいは紛争に巻き込まれて死んだのでしょうか。


とりあえず・・、寝るしかないでしょうね。
あとどこかで、仕事の準備しとかないとな。

考えてみると、前はもう少し趣味的なことができてたのですが、さいきんだめですね。買い物して電車乗るぐらいか。イベントなんかぜんぜん行く気になれない。

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くろ~ん

2023年10月05日 | 動物 いきもの


クローン羊「ドリー」の誕生から26年、今や個人相手にペットのクローンを製作する企業まで現れた。

ペットの皮下組織から体細胞を取り出し、核を抽出する。別の雌の卵子から核を取り除き、ペットから取り出した核を移植する。代理母から生まれた子犬の遺伝子は99.9%もとの犬と同じなのだという。

記事によるとクローン犬の供給を開始したのは2018年から。顧客の20%は日本を含む海外からだという。犬の値段は5万ドル。希少動物のクローン制作も試みている。

愛するペットとの別れはつらい。
クローンを作っておけば、我が家のぽちとずっと一緒に暮らせる。

・・と、ほんとに思う人がいるんだ!というのがちょっとした驚きだった。
やっぱりそれ、ちがう犬じゃないですかねえ。

工業製品なら遺伝子もなにもないので、同じ型のものはみんな同じはずだ。
しかし、履いていた靴がだめになってきたので、また同じ靴を買っても同じ履き心地になるとは限らない。車とかでも、個体差はかならずある。

ましてや生き物が・。
綾波レイかと思って昔の思い出を話しかけたら、全然違う個体なので話が通じなかったみたいな。ということががもう現実に起きているのですね。


とはいえ、今は顧客満足度は100%に近いというし、そういう事が大切だという人もいるのでしょう。
そのうちやっぱりお前はぽちじゃない、と幻滅したりとか、色々起きるのかもしれないし。

こないだアルが夢の中で帰ってきた(例によって、あれ、やっぱり生きてたんだ!でもしばらくご飯あげてなかった大変だ!という夢。さいしょはちょっとボロボロだったけど、ご飯たべたらすこし元気になってよかったな、というところで目が覚める)。このくらいがちょうどいいです。

大事なのは、スペアの犬がいることじゃなくてその子とずっと暮らしていたい、という気持ちでしょうね。クローンのスペアがいても、別れは訪れるんだし。



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満額回答

2023年10月01日 | 日記・エッセイ・コラム

土曜日は通常休みだが30日は仕事で、朝からずっと会議だったのだ。
僕はコロナ後に(というか流行し始めに)入社したので今回初体験だが、この時期に全社員が一つ所に集まって現状と今後について話し合う。
年末代休はあるが、休日出勤となる。
ルーティンの仕事ではないから、それなりにストレスだ。。

実はこの日は夜、別の集まりがあった。微妙にスケジュールがかち合うので、お互いあまり差し障りがないように早抜け、遅入りして対処した。

この二つの予定はどちらも自分のおかれた対人的モードがちがうので、頭の切り替えが結構大変だった。意外と、緊張を強いられる。

翌日も早朝から予定があり、移動があり、午後には別の予定がある。
マンションをお貸ししていた方が退去されたので、あとの様子を実見して、お願いしている不動産屋さんを訪ねる。管理会社さんとも色々問題があって、やや頭の痛い案件なのね。

夕方に戻って親に会うが、もう遅いのでただ会っただけになってしまう。
でもとにかく、一通り押さえないといけない事はやり終えたのだ。

他には車掃除したいとか(雨降ったりしてるから無理)、ちょっと仕事見ておこうとか思ってPCもって帰っていたが、そこまではできなかった。

その他、歯が気になるので食べるのがおそく、人と話しながら食べると残してしまうとか、前日夜中にひどい下痢をしたとか、いろいろな人知れぬ苦労もある週末だったのだ。

なのでいちおう、要求された項目には満額回答できたと言いたい。
しかし、疲れるのだ。
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