うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

ダウントン・アビー

2014年11月30日 | テレビ番組

今年5月頃からNHKで放映されていたドラマだが、本放送時はちらちらと数回見た程度で、ストーリー全体はつかめなかった。放映が日曜日の深夜という地味な時間帯で、しかも1シーズンのエピソード数が少ない(7話)ため、よほどの意思を持って?見ないと話が先に進んでわからなくなってしまう。

10月末、会社の子とドラマの話をしていたとき、このドラマのことが話題になった。ウェブで検索してみたら、ちょうどアンコール放送が始まるところだった。これはラッキー。

それで、録画予約を始めたのだが・・・。放送時間がこれまたオッドで、連夜放送したり、2回連続して放送したりしていたり、うっかり予約し忘れたりもして、結局全話コンプリートはできなかった。なにより、ドラマが大きく展開する第3話(オスマン帝国外務官の登場する回)と、最終回が抜けているというのが痛い・・。

DVDも出ているらしいから、買おうかしら・・。

ところで、今日はいよいよシーズン2がNHKで放映される。NHKさんにはこのまま最新のシーズン5まで、切らさずに放映してほしいものです(TWWはシーズン4で打ち切られてしまいましたからね)。

とはいえ、個人的にここのところ身の回りがごたついているので、全部見られるかどうか、わからないでけど・・。

 

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ココに注射(最終回)

2014年11月28日 | セキセイインコ

ココのメガバク除去治療がようやく完了した。

2回目の注射のときから、メガバクは見つからなくなっていて、前回お医者様からは、今度見つからなければ、前倒しで終わりにしましょう、といわれていた。

今回も糞にメガバクの姿はなく、注射治療は1回前倒し、今回で終了することになった。

思えば最初の健診から1ヶ月あまり、最初に思ったよりずっと長くかかってしまった。最初は道もよくわからなくて、カーナビの通りに行ったら渋滞と踏切待ちで酷く時間がかかり、大変な思いをしたり(自分でだんだんと道を覚えていった)、注射のために仕事を休んで、職場の人にも迷惑をかけた。お医者様には、親身に治療していただき、大変お世話になりました。

前回は冷たい雨だったが、今日は快晴。とりあえずの達成感を感じながら家路へ。

よく頑張ったココちゃんと、もちろん立派におるすばんをしてくれたアル君には、好物の小松菜と豆苗をプレゼント。豆苗は二人とも大好き。小松菜よりは豆苗らしい。

まだ数日薬が残っているので、これを飲みきり終了させて、そのあとは一緒のケージにしてあげようと思う。

塩土は、お医者さんに相談したら、必ずしも必要ないし、塩分が強いので腎臓を悪くするかもしれないとのことで、外した。ボレーは適宜入替えて絶やさないようにしている。

あと、ストレス解消のためになにか面白いおもちゃを入れてあげようと思う。

 

 

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ココに注射(第3回)

2014年11月26日 | セキセイインコ

これまで、お医者に行くときはずっと晴れていたが、今回初めて雨模様の行程となった。色づいた街路樹が雨に濡れて、独特の美しさを見せていた。

今回もメガバクはみつからず。様子を見て、4回で終わることができるのではないかとお医者様に言われた。

さいきんのふたりが見せる、変な癖。

アル君はブランコが得意だが、なぜか止まり木のところをかじるのが好き。

ココちゃんに塩土をあげたら、数日でこんなにしてしまった・。ストレス??

 

 

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休日の朝

2014年11月24日 | 日記・エッセイ・コラム

いつの間にか連休も今日で終わり。そういえば、ばたばたと慌ただしくしているうちに、今月もあと1週間。来週はもう師走だ・。

今日は自宅でゆっくり過ごしている。

(以下、雑多にだらだらと続きます)

昨日は仲間達と日帰りツアー。いやあ、連休の有名観光地は混むこと・・。楽しかったけど・。

今朝は、鳥たちにご飯をあげて、自分の朝食は摂らずにPCにしばらく向かっていた。

アルくんはカメラを向けると寄ってくる。

ココちゃんははじめじっとしているが、近くでカメラの設定をいじっていると逃げてしまう。

そういえば、ダイエット・コークも切れているし、鳥たちのシードも残量が心配だ。

ここ2週間ほどの間に買ってきたチェストやラジカセ、プラモデルとか!も、全然開梱していないでおっぽり出したままだし。

片付けていかないと・。本もあちこち読みちらしっぱなし。

「戦略的-」は、感想を書こうと思ってからもう、ひと月立ってしまった・。「風と共に去りぬ」なぜか急に読みたくなって、本屋で手にしたのだが、案外読書チャンネルに入ることが少なくて、なかなか読み進んでいない。

溜池通信は毎日読んでいるウェブの単行本化・・って、初版は4年前のことだから、感想で取り上げるのは気が抜けすぎている気がするが・・。

この本、内容は面白いのに不思議と本として読むとどうも歯ごたえがないというか、ウェブで日々読むときよりユルさが目立ってしまうような気がする。これは興味深いことだと思う。やはりウェブ上の文章と印刷された文章は、受け手の感覚が違うのだろう。イラストレーターの方も、残念ながらうまく文章を引き立たせるような表現になっていない。

個人的に似たような構成をとっているように思える、長岡鉄男「いい加減にします」の橋本金夢氏描く絶妙なイラストや、先日取り上げた徳大寺有恒氏と穂積和夫氏の組み合わせなどは、文章と絵ののコンビネーションがすばらしかった。挿絵は大事だ。もともと、ウェブの溜池通信には画像は一切ないのだから、挿絵なしの方が良かったのでは。

「トスカ」のDVD、まだちゃんと見てない。チラ見したところでは、スカルピアが老けすぎていて(外観)、らしくないような気もするが・。

ヨコハマ買い出しは、最後まで読むのがもったいなくて、最終巻を読まずにいたのですが・。

弘兼氏はちょっと説教くさいのですが・。自分も時にはひとに先輩面する時もあるとはいえ、日々迷い、新しい問題に直面し、心配し、発見しつづけているわけです。

昨日乗っていたバスのように、心配をよそに予定通りに目的地に着いたかと思うと、次の行程は渋滞で全く動かず、もう帰りは深夜になると覚悟していると急にスムーズに流れ始めたり。そのときは思いつかなかったけど、あれは僕らに人生を教えてくれていたのかもしれませんね・・。

週末、来年の手帳リフィルを買った。PTMの手帳はこの12月で買ってちょうど10年になる。

オアゾのクリスマス・ツリー。今年は丸ビルは特殊なディスプレイで、普通のツリーはここちらの方に移したようだ。

去年も似たディスプレイがあったが、古いスタイルのミッキー。

古いポスターの展示。

 

 

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ココに注射(第2回)

2014年11月22日 | セキセイインコ

2回目はこちらもすこし慣れてきたが、ココにとっては痛い思いをするのだから、憂鬱だろう・・。

糞を調べていただいたが、今回メガバクは見つからなかった由。

今日はちょっと痛かったみたいで、左の羽根を持ち上げたり、普段しない仕草を見せていたが、心配ないという。

このままうまく消えてくれるといいのだが。

帰りがけ、本屋で「コンパニオンバードの病気百科」というのを見つけ、メガバクテリアのところを読んでみた。

僕には難しい用語が多くて覚えきれないが、このメガバクに関する研究は歴史が浅く、まだ研究途上のようだ。ウェブではこんな解説も見つけた。セキセイインコが一番影響を受けるようだ。

さいきん、家にネズミが現れ、シードの袋をかじっていった。忌避剤を近くにおいて対策したが・・。

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雨上がりの夜空に

2014年11月20日 | まち歩き

午後から冷たい雨が降り出した。雨の中出かける用事があり、だいぶ難儀したが、オフィスに戻る頃にはやんでいた。

ここのところ雨がふらず、乾燥気味だったので良いお湿りにはなった。

イルミネーションが路面に反射してきれいだ。

今月は遅くなる日が多い。

地下通路に展示されているSTAR WARSのキャラクターたち。

この辺まで撮影したところでカメラの電池が切れる。

ので、これは少し前にスマホで撮影したものを。ベイダー卿は人気があり、記念写真を撮っている人がたくさんいた。

 

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ココに注射(第1回)

2014年11月19日 | セキセイインコ

朝、ココをつれてメガバク退治の注射をしてもらいに行ってきた。

こちらのお医者さんにおせわになっています。

なんだか自分が治療を受けるみたいに緊張する。平日の朝に病院に行くのは初めてなので、早めに出かけようとカーシェアの予約も7時からとしたが、実際にはココをキャリーケージに入れるのに手間取ったりとかして、そんなに早くは出なかった(ひょいと僕の手からすり抜けて、部屋を飛び回ってしまい・・。朝から捕り物をしてしまった)。

後から気がついたんだけど、カーシェアは長めに予約をしておいても、早く返却すればその時間までしか課金されない。でも、7時から予約しておいて、7時半に取りに行っても、料金計算は7時半ではなく7時からなんだね。損した・・。

アルの盛大な呼び鳴き(僕のココちゃんを連れてかないで!!僕も連れてって!)に見送られながら出発。病院は下り方向なので、道は特に混んでいなかった。

相変わらずココはおとなしい。時々ちゅりん、と鳴くけど、なぜかいつも、病院に近くなった頃、ほとんど同じ場所で鳴くような気がする。わかるのかしら。

先生の笑顔に迎えられ、まずは糞の検査。まだメガバクが見える。

注射は一瞬で終了。先生の手に包まれるとさすがにばたばた暴れるが、注射そのものはそんなに痛がらず、ケージに戻るとけろっとしている。

というわけで一回目の注射はあっさりと終わる。まだ先は長いねえ。

アルは元気だが、最近小松菜を食べる量が減っている気がする。飽きてきたかな?

 

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METライブビューイング「フィガロの結婚」

2014年11月18日 | 音楽

幸せ色いっぱいのオペラ、「フィガロの結婚」。一番好きなオペラの一つだ。

上映期間が11/15-21と限られているので、ドタバタしている中何とかやりくりをつけて行ってきたが、いやあ、行って良かった。

日曜日夜の東劇は、このシリーズにしてはかなりの入りで、珍しく若い人も多かった。映画なのに「ブラボー!」と声を掛けている人もいたし、何人もの人が拍手をしていた。

ジミー・レヴァイン氏がこれを指揮するのは今回で75回目だという。すごいなあ。

素人の感想で余り参考にならないかもしれないが、全体にあまり軽くつるつるした感じではなく、なんというか質量感のあるというか、手触り感のある演奏ぶりだな、という感想を持った。

演出はリチャード・エア氏で、スピーディな場面転換と、1930年代風だという衣装が妙に音楽とマッチしていて、非常に良かった。現代風演出も確実に進化しているようで、以前のようなこれ見よがしなものではなく、よりフレンドリーでこなれた自然さを感じさせるようになりつつあるのかな、という気がする。

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ココのメガバク

2014年11月17日 | セキセイインコ

ココちゃんのメガバクテリアがなかなか取れない。


メガバクテリアとは文字通り巨大なバクテリアのこと。クリニックで糞の顕微鏡画像を見せてもらったが、短冊のような形で、確かにかなり大きい。

今直ちに健康に影響することはないが、将来がんや様々な疾患を引き起こす元になるとのこと。

一月ほど、飲み薬を変えて様子を見ていたが、今日診てもらってもまだ一つ、みつかった。今日こそいなくなっていると思っていたのだが、なかなかしぶとい菌だ・。

今考えると、最初は結構甘く見ていて、しばらくはアルと一緒のケージに入れていたり、小松菜をあげたりしていた(水分があるので、薬が嫌だと小松菜で摂ってしまう)。

アルだけ小松菜を食べているのはかわいそう、と思ったりして・・。

治療を徹底するため、お医者さんと相談して、注射で治すことになった。

1日おきぐらいにしないといけないので、仕事を調整しながら通うことになりそうだ。

医院までクルマ(カーシェア利用)で行くので、交通費、医療費、更に仕事への影響を考えるとさすがにきついなあ、とおもう。

とはいえ、命を預かる者としての責務ははたさなければ。

ここはひとつ、ココと共に頑張って根治させなければ。頑張ろうな!

掃除のため、仮のケージに移ってもらったときのアルとココ。久しぶりに一緒になれて、とてもうれしいらしく、しばらくいちゃいちゃしていた。

今朝は初めて、ココだけお医者に行ったのだが、ココをつれて出て行くとき、アルがとても強く鳴いて、不満を表明していた。元気になってもらうためだから、ちょっと我慢してね。

 

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さる街にて

2014年11月15日 | まち歩き

なぜか瞬間風速的に忙しくなって、不調なのですが・・。

金曜日、さる会社の主催するさるシンポジウムに行ってきました。

さる会社がSNSやブログなんかに書くなよ!と言うので、そのことには触れません。

なので、話はシンポジウムが終わったあとから始まるのですが、その前に差し障りのない範囲で、ちょっとだけ聞いたエピソードを。

ある有名なビジネススクールの学生に、「雪の日にスコップを普段の3倍で売る、ということにあなたは賛成するか?」とたずねたところ、普通の市民は6人に1人が賛成したところを、学生達は4人に3人は賛成したとのこと。

この話は、それが資本主義なのだ、我々はそういう世界で戦っていかねばならないのだ、というコンテクストの中で語られていました。

僕は、話を聞いている途中で、ああ、それは僕も賛成するな、とそのとき思っていました。

震災後の地震で天然ガスがたくさん必要な日本に、ガスを高く売りつけられる・・と話は続きますが、とにかくそれが現実の世界ですよね。

では病に苦しむ人に、特効薬を高く売りつけることは?とか、空いた道で溝にクルマを落とした人を見て、今道を急いでいて助ける暇はないが、50ドル払えば引っ張り上げてやるという話をどう思うか、といわれたら?

我々は資本主義社会に住んではいるけど、どこかでそれも程度問題だ、と思っている面が必ずあるはず。その、資本主義の適用範囲は、人や社会によって違うのでしょうけど。

そんな話はさておき、コンパクトにまとまった通りとイルミネーション。

このさきはさる放送局前の広場。

スケート場になっている。かなり狭く、なぜか風呂屋を連想してしまった。

トヨタの新車。表面をジーンズ地にしたカローラなんかも展示されていた。

道の反対側は、昔からあるツインタワー。そこに入っている本屋。

もう15年も前、昼休みにオフィスからここに来て、本を眺めたり中庭で休んだりしていた。中のレイアウトや、当然商品も変わっているはずだが、不思議と店内に入ると昔のことが思い出され、このあたりが美術書コーナーだったなとか、この辺に雑誌、こっちは文庫本だったとか、不鮮明ながらも心に浮かんでくる。

妙なことを考えるが、街がそのままだと、自分までもが歳をとっていないような気持ちになるものだな、と思った。そこには15歳若い自分がいるような気がしてくる。

何世紀にもわたり変わらない街並みが広がる、ヨーロッパなどで、人々はよりゆったりした時の流れを感じている用に思えるのはそのせいか。

まあ、今更何をという話でもありますが。

 

 

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イルミネーション点灯

2014年11月14日 | まち歩き

この時期になると、そろそろ夜の街が賑やかになってくる。

去年より1週間ほど、点灯の時期が遅いようだ。

丸ビルの、この場所はいつもなら大きなもみの木が飾られるが、今年はアナ雪かなにかのイベントで、こんなディスプレイになった。

ちなみに、去年はこんな感じ。やはりディズニーのイベントだ。

 

ステージに立って、記念写真が撮れるようだ。

たくさんの人が写真を撮っていた。

折しも、急に気温が下がり、いよいよ年の瀬に向けて季節が動き始めたようだ。

 

 

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離れていても

2014年11月13日 | セキセイインコ

ココちゃんの治療のため、ケージを分けている二人。最初にケージを離したときは、ココがとても哀しそうに鳴いてしまい、胸が痛かった。

今は少し慣れたようだ。ケージは隣り合わせに配置し、止まり木も近くに止まれるように配置したら、いつも近くに寄り添っているようだ。

アルちゃんは相変わらず元気いっぱい。二人とも小松菜が大好きだが、特にアルちゃんはほとんど完食する勢いだ。なぜか、水差しに葉っぱを漬けておく??趣味があるみたいだ。

ちぎって落とした葉っぱの破片が、フリーズドライの味噌汁の中身みたいに、床にも落ちている。

週末にまたお医者に行く。ココちゃんのメガバク、なくなっているといいのですが。

11/13誤字を訂正しました。

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徳大寺有恒さん

2014年11月09日 | 鉄道、車、のりもの

自動車評論家の特大時有恒氏が亡くなったので、家にある氏の著作を取り出してみた

僕が徳大寺氏の名前を初めて知ったのは30年ほど前のことだ。ちょうど車に興味を持ち始めた頃で、後で書くが代表著作である「間違いだらけのクルマ選び」の84年版を、地元の本屋さんで立ち読みし、面白くなってそのままレジに走ったのが最初。ほどなくして、「ベストカーガイド(現ベストカー)」誌に連載があるのを知って、時折買っては読んでいた。この連載「俺と疾れ!」は同誌の最新号まで連載されている

同じ頃、創刊間もない「NAVI」誌に、同誌編集長だった大川悠氏、舘内端氏と共に時の新車や、特集された話題を対談形式で論ずるという、NAVI TALKが連載されているのを知った。当時よく使っていた池袋の芳林堂書店で、モデルチェンジされた日産の上級小型車、ローレル(C32型)をこき下ろしていたのを立ち読みして、う~ん、きついなあ、と思って、買うのをやめた(^^;のを覚えている。最初に買った「NAVI」は、翌年3月、ホンダ・クイントインテグラの評論が掲載された号からだ。

「NAVI」からはそれこそいろいろなことを学んだ。当時同じ二玄社から発売されていた「CAR GRAPHIC」と比べると、その編集姿勢はより柔軟で、自動車そのものと言うよりは、自動車のある生活や、自動車ファンの生き方、みたいなテーマを取り上げることも多かった(ハードのCG、ソフトのNAVIと言われていた)。上に掲げた写真でいうと、「ああ、人生グランドツーリング」などは、その頃の「NAVI」に掲載されていた記事を集めたものだ。

「クルマが好きで・・軽エンスーのBMWストーリー」というのは、都内に住む広告代理店勤務の若いサラリーマンが、当時モデルチェンジされて好評だったBMW525iを購入したという、徳大寺氏のストーリーテリングだ。名門校出で名のある広告代理店勤務、親にマンションを買ってもらって、そこそこの生活を送っている・・という、バブル時代によくあった設定の若夫婦が、今はやりのクルマを買う、というお話だ。このシリーズは面白くて、今でも最初に読んだときのことを良く覚えいている。

「金、余りて お父さんのベンツ・ストーリー」、これは神田の製版工場を畳んで、大金を手にしたお父さんが、これまた当時好評だったミディアム・メルセデス230Eを買おうと思い立ち、ベテランセールスマンにおだてられてのぼせたり、買った「ベンツ」で勇躍ゴルフに行ったりする、という話。おそらくは徳大寺氏と同世代の「オトーサン」を念頭に置きながら、当時の時代性を取り入れつつ語ったと思われるこの話、ほとんど「小沢昭一的こころ」みたいな世界だが、氏の同時代人に対する愛情が感じられる、すてきなストーリーだ。

「ダンディ・トーク」シリーズは、自動車の話と言うよりは、徳大寺氏の人生観などを織り交ぜたエッセイ集だ。本文中で否定はしているが、きざと言えばかなりきざな文章で、徳大寺氏の名調子全開という感じの作風だ。

引用したい文章はたくさんあるが、ここでそれを取り上げていると長くなりすぎる。ただ、以下のふたつだけは取り上げておきたい。

日常生活の中で、絶対声高に使ってはいけない言葉がある。

「ロマン」とか、「幸福」とかいう言葉だ。あるいは「文化」とか、「芸術」なんて言う言葉もそうだ(中略)。

なぜか?

恥ずかしいではないか。

これが、「恥ずかしい」という感覚につながらない人は、もうこの話を読む必要はない。わかる人にはすぐわかるだけの話だ(中略)。

世の中には、それを持ち出せば相手に反論の余地を与えない言葉というものがある。

たとえば、「平和」とか「反核」、あるいは「環境保護」などという言葉もそうだろう。もし、こういう言葉に「反対」を唱えたりすれば、それこそ「なぜだ?」と目をむきだしてくってかかる人たちの避難と軽蔑の視線に耐えながら、汗を飛ばしながら必死で議論するしかなくなるだろう。そして、おそらく一晩かかって話しても、結局は危険思想の持ち主とか、自覚にないエゴイストなどという烙印を押されたまま見捨てられてしまうに違いない。

(ダンディ・トークⅡ ソアラにロマンはあるか?イカロスの飛翔と墜落)

絶対的な価値を示す言葉には、大概は時代のイデオロギーを代弁していることが多い。「文化」、「ロマン」、「幸福」なども、結局は時代のイデオロギーだと思う、と言う。

こうした、絶対的な価値を示す言葉を傲然と口にする人々は、自分の価値観につゆほどの疑いを持たず、他の意見を決して許そうとしない。こうした人々の神経を、徳大寺氏は好きになれない、という。

ただ、氏は「ロマン」という言葉には自分も思い入れがあり、ここぞと言うときには使いたいのだが、と続けている。要するに、軽々しく絶対的な言葉を使うな、大人ならそうした言葉の持つ、エゴイスティックな側面を知った上で使え、ということだ。

これなど、今の日本の言論界にはものすごおく、大事なことだと思う。

 

健康についても決して無関心じゃないが、必ずしも長寿である必要はないと思っている。大切なことはいつお迎えが来ても”俺には○○年のすばらしい人生があった"といえることだから。

だから、ことさら健康に悪いことをしようとは思っていないが、しかし、快楽は多くの場合、長寿とは反することが多い。タバコ、酒(こいつは多くはしない)、夜更かし、女、大食い、こいつらと無縁じゃない。

かくて、私はこれからもかくのごとくノーテンキで、いつまでだかわからぬが生き続けるだろうと思う。

(ダンディ・トークあとがき 「キリギリスの心意気」)

氏がこれを執筆されたのは25年前だが、なくなる前に徳大寺氏は、自らの人生をはたしてどう振り返っておられただろう。僕などが思うに、実に見事な人生を生ききった方のように感じられるが・・。

男と女の話など、本当に面白いお話もたくさん書かれているが、別の機会に譲る。

15年ほど前に出た「ぶ男に生まれて」は、「ダンディ・・」とは全く違う文体の佳作だが、何処かに行ってしまって見つからない。書店でももうないんだろうな。

手元に偶々残っていたのは、90年代後半の分だが、「間違いだらけ」は1976年から、中断を経て30年以上にわたり刊行され続けた。僕は古本屋で買いそろえるなどして、たしか初年度から90年代ぐらいまでは全部持っていたと思う。

若い頃にはその痛快な毒舌にしびれたものだが、このシリーズが日本の自動車業界にもたらした影響の功罪については(実際、業界全体を動かす力にはなったのでしょうね)、いろいろと議論があるかとは思う。

今、僕は自動車趣味人の看板は下ろしていて、自分の車も持っていない。自動車雑誌は、この1年で1,2冊買って、その変貌ぶりに驚いた。ウェブで無料で見られる、新車評論のようなものを見るにつけ、もう昔のような自動車評論の時代は終わっているのだなあ、という気持ちを強くしている。僕が少しだけかじったいろいろな趣味の世界、たとえばオーディオの世界なんかも、読み応えのある文章を書く評論家の方がかつてはいたが、そういう、好きなものを「語りつくす」という世界は、終わってしまったようだ。それがなぜなのか、イデオロギー時代の終焉?ITとインターネットの進化?「男の世界」の終焉??わからない。

最後に、小沢コージ氏が徳大寺氏との対談を終えての感想を「徳大寺有恒からの伝言」から引用して終わりたい。

・・その面白さは、クルマ好きとカッコつけとオンナ好きが絶妙なバランスで混ぜ合わさっている点にある。それは、年齢を重ねれば重ねるほど貫禄を増していった。なぜなら発言がどんどん正直かつ正確になるからだ。なによりも、心の中をさらけ出しているような丸裸の発言なのだ。私は今までのクルマ評論一般が、なぜつまらないのか、なぜ興味がわかないのか、徳大寺さんの話を聞くたびにわかるような気がした。色っぽくないのだ。正直じゃないのだ。感情的じゃないのだ。

・・徳さんだって人間だ。貧乏は怖いし、ケンカも怖いし、時には安定もほしくなるときもあると思う。だがそんな素振りはみじんも見せず、堂々と正面から立ち向かう。だから過激だし、とてつもなく色っぽいし、男の私から見ても魅力的なのだ。そして何よりも正直である。そこに徳大寺有恒という自動車評論家の真骨頂があると私は確信しているのだ。

・・私自身思うが、特に最近、日本は男らしさ、男としての誇りが足りない。だから日本の男はモテないのである。サムライの持つ男らしさ、大和魂を忘れてしまっている。男らしさとはある種、愚直なまでのこだわりであり、主張であり、愛であり、ヤセ我慢だと思う。

 拝金主義、合理化がますます進む中、そういうバカはモテないし、ウケないし、お得ではない。しかし、そういう男は常にいなくてはいけない。バカで、ヤリ過ぎで、イキがっていて、カッコつけで、誤解されるぐらいがちょうどいいのだ。日本男児は、やはりこころのどこかにサムライを持っていなければいけない。わたしはそれを勝手にこの偉大かつ愛すべき先輩から学んだと思っている。

徳大寺有恒さん、ありがとうございました。

書き始めたらこんなに長くなってしまった。

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

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一緒にお昼

2014年11月08日 | セキセイインコ

 

最近のお気に入りは、公園のベンチで、鳥たちと一緒に食事すること。

お昼の時はスマホしか持ち合わせていないから、撮影はかなり厳しい・・。

カラス、鳩、セキレイ、雀と、どこにでもいる鳥たちだけど、ふだんこうして一緒に過ごせる場所というのは、意外とない。

画像は非常に厳しいが、ここは石垣の上が水浴び場になっていて、雀たちが大喜びでバシャバシャやっていた。

画面をよく見ると、三羽いるうち、右側がメジロだ。メジロもこの辺ではよく見かけるが、雀より警戒心が強いのか、写真は撮りにくい。

アルちゃんとココちゃんとも、一緒に食事をすることがある。こちらはケージの外で食パンとかをかじっているのだけど・。

この写真ではいっしょに食べているが、今はケージが別々。はやく一緒になれるといいね。

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アルとココ

2014年11月05日 | セキセイインコ

ご挨拶

ペンがお空に旅たった際には、皆様から暖かいお言葉をいただき、大変ありがとうございました。

このほど、インコさんを2羽、お迎えしました。

みずいろの子がアル(男の子)、ノーマルグリーンの子をココ(女の子)と名付けました。

以前ペンを迎えたお店で、今度はペンよりは少し大きくなった一人餌の子たちから彼らを選びました。

二人ともとても仲良しです。

ただ、お迎え健診をしたところ、ココちゃんの糞からはメガバクが見つかり、治療することになった。一度陰性になったが、また見つかってしまったので、お医者さんと相談の上、ケージを分けて今は二人別々に暮らしている。もっとも、ケージはすぐ隣同士だけど。

アル君の方が少しだけお兄さんらしい(生まれがいつなのか、とりやさんからははっきりとは聞いていないが、アル君は7月頃、ココちゃんは8月頃の生まれ)。

ココちゃんは妹のようにアル君を慕って、アル君が何か食べているとあとからついてきて「わたしもたべる~」とやっていた。時々アル君に怒られる。

アル君は健康優良児。元気にケージをかけまわっている。小松菜が大好きで(ココちゃんも)、くちばしを真っ青にしている。

柿やプチトマト、にんじんとかもあげるが、口にはするもののあまり好きではないらしい。にんじんは少し食べた。

先週、通りがかりの店で見つけた置物。

アルちゃん、ココちゃん、お友達だよ、と見せたが、

「・・・・」

「それがなにか?」

と、反応はいまひとつ。

 

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