うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

世の定め

2021年04月06日 | 社会・経済
オンキョーホームエンターテイメント(6628: 2020年に現社名に変更)は2期連続で債務超過に陥ったことを受けて、7月末で上場廃止になる。

実のところ、日本のオーディオ産業が最盛期だった頃のことはよく知らない。ほかにも買うものが色々あったから、若い頃はラジカセで我慢して、コンポを揃えるようになった頃(90年代半ば)には業界もだいぶ静かになっていた。
昔はすごかったらしい。どこかの雑誌で読んだけど、秋葉原のテレオンという専門店の人が、年末になるとお客が列を作って高価なコンポを次々と買って行った、と語っていた。

潮が引くように少しずつ、名のある専業メーカーや、大手弱電などが撤退していったが、いくつかのメーカーは、統合などを重ねながらもしぶとく生き残った。オンキョーもその一つだ。経営はかなり積極的で、パソコンメーカーを買収してONKYOブランドのPCを作ったり、ハイレゾの音楽データ配信を行ったり、さいきんではパイオニアの音響機器部門を買収したりしている。

ここでは書けない関わりもあるけど、とりあえずうちではスピーカーはずっと使い続けているし、株もちょっとだけ持っていた(全然上がらないので損切りしたけど)。

今スピーカーずっと使ってると書いたけど(今年で26年)、まあこの手のものはあまり壊れないですね。。エッジは自分で張り替えたけど。
壊れたら、もう新品では同じもの、手に入らないですね。。

ただ、耐久性の高さはユーザーには信頼されるけど、メーカーにとっては新品が売れないというジレンマがある。デジタル系はその点、時間とともに陳腐化させられるので、そういう問題はない。オーディオだって技術開発による需要喚起は絶えず行っていて、ハイレゾもその一つだが、市場は配信サブスク、スマホとイヤホンとか、逆にアナログLPがたくさん売れたりとかに流れてしまっている。

本当はデジタル機器が陳腐化を繰り返すのって、資本主義の業みたいなもので、環境負荷高いから良くないですよね。前から欲しかったものが、欲しいときに好きに買えるといいのですが、あんがいとそうは行かないのです。

ただ、世間のルールはルールですので、そこは受け止めていくしかない。資本市場を退場しても、業務の継続とは直接無関係ですし、再起する会社もたくさんありますから、頑張ってほしいものです。。

コメント
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