うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

2021年以後の世界秩序―国際情勢を読む20のアングル―

2021年02月27日 | 社会・経済
渡辺恒雄 新潮新書2020

著者自身が言及しているが、もともとはトランプ政権4年間のことを概観する内容で書かれたものを、世界全体(秩序)まで視点を広げてまとめられたものである。なので、基本的にはアメリカ政治、特に前政権(第45代大統領)に関する考察が中心といってよい。

その第45代大統領が2016年に選挙に勝ったことを、予想できなかった反省から本書は執筆されたのだという。
これ(トランプ現象)は米国内だけではなく現在の世界で起きている、大きな変化の一つであり、その変化は冷戦やベトナム戦争の時代に揺れ動いていたアメリカ社会よりも、むしろイギリスが第二次大戦を経て新興国アメリカに派遣を譲ったときのようなダイナミズムに近い、としている。

本書のあとがきを見ると2020年11月とあるので、ちょうど選挙が終わり、しかしトランプ大統領が敗北を認めていない、という時点であったようだ。そのあと12月に選挙人による投票があり、更にその一月後には議会乱入の事件が起きた。そのまた一月後、元大統領の2回目の弾劾裁判が行われた。

弾劾裁判が早期に決着したように、どうもアメリカ社会(あるいは世界全体もか)は過去の4年間のことを早く忘れようとしているようにも思える。あれほど毎日ニュースを騒がせていた大統領とその支持者たちの姿も、今は見ることはない。ネットでは時折でてくるが、SNSのニュースサイトに掲げられるコメントの風潮も変化した。

しかし、忘れてしまって良いわけではないし、起きてしまったことを取り消すこともできない。もう10年か15年ぐらいしたら、だれか力量のあるジャーナリストが1000ページぐらいの大著をまとめてくれそうな気がする。が、本書も今の時点でのまとめとしては非常に良く書けていると思う。

前政権についてはかなり批判的だ。とりわけ外交上の政策失敗については厳しく追及している。中東問題と、それをめぐる欧州との隙間風、ベネズエラ政変をめぐる失敗、米中新冷戦、ロシアとの核軍縮の行き詰まり、北朝鮮、シリア、イラン、リビア、パレスチナ(イスラエル)、枚挙にいとまがない。

外交上の失敗は、ある意味大統領の職務としては避けられないものなのかもしれない。
しかし、在任期間中に行った数多くの権力乱用や問題行動、言動は常軌を逸している。
  • 2017年5月、トランプ大統領はジェームズ・コミ―FBI長官を解任した。一部の憶測では16年の大統領選におけるロシア介入(ロシアゲート疑惑。ロシア諜報機関がトランプ氏が有利になるように水面下で選挙に介入した)についてのFBI操作を止めさせるため、大統領が圧力をかけたが、長官が拒否したためだとしている。
    退任後出版した著書の中でコミ―氏は、トランプ大統領が頻繁にコミ―氏を食事に誘い、自身への忠誠心を確認してきたという。
    コミ―氏は自身が検察官時代に扱ったニューヨークのマフィアのの事件で得た経験から、トランプ氏の論理はマフィアと同じだ、と断じている。
  • 他方、偽証の罪で起訴されたマイケル・フリン補佐官は、トランプ氏の度重なる圧力により起訴が取り下げられた。これには流石に批判が相次いだが、最終的に大統領選挙後の11月25日になって、トランプ大統領はフリン氏に恩赦を与えた。
  • 白人警察官が黒人被疑者を死亡させた事件に端を発した抗議行動に対し、トランプ氏は平和的なデモ参加者を排除させて教会の前で記念撮影を行った。マティス元国防長官は「ドナルド・トランプは私が人生で見た中で初めての、アメリカ国民を一つにしようとしない大統領だ。そのふりすら見せない。代わりに我々を分断させようとしている」と激しく非難した。
     抗議活動は一部で暴動に発展したが、これに対し連邦軍の出動を示唆した大統領に対し、マーク・エスパー国防長官は拒否の姿勢を示し、エスパー長官は解任された。
自分の敵か味方かを峻別したがり、味方には徹底的な忠誠心を求める一方、敵には容赦ない攻撃を仕掛ける。こうした論理をマフィアと同じだと論じたコミ―氏の言葉が印象的だった。

ただ、トランプ氏の人物評としてはこれだけでは不十分に思えることも確かだ。外部から見たら狂信的としか言いようのない「支持者」たちが自費でワシントンまで駆けつけて、挙句の果てに議会に乱入までする、という事態を十分説明はできない。

本書ではアメリカにおけるポピュリズムの歴史について言及し、更に反知性主義についても触れている。

よく、戦前の日本は根拠に乏しい精神論を振りかざし、物理的合理性を欠いていたが、アメリカは合理性を重んじ、科学的なアプローチで戦争を戦った、と語られてきた。
もちろん一面ではそれは真実なのだが、他方、一部のアメリカ人の間では極端に聖書に拘る人たちがいる(福音主義者)ことも事実だ。進化論論争などが典型だ。その意味ではアメリカはとてもおかしな国なのだ(個人的な意見としては、人間はだれしもどこかしら変なのだ。日本だけおかしいということもないし、何もかも公平で理想的な国や国民というのもいない)。

それはともかく、本書の指摘「欧州では啓蒙主義の時代に、信仰と科学に折り合いをつけたが、聖書を文字通り信じようとする福音主義者のピューリタンは、自分たちの進行を追求するために欧州からアメリカ大陸に移住した。(”地球温暖化は「たわごと」”)」という言葉は印象に残った。

調査によると今のアメリカで多少なりとも現実に基づいた判断をしている人は3分の1にとどまり、3分の2は「天使や悪魔がこの世界で活躍している」と信じている(本書より)、のだそう。

以下は個人の見解だ。アメリカ人にはヘンなところがあるが、日本人も普通にヘンだったし、いまもそうかもしれない。戦前のドイツは理想的な憲法を作りながら、ヒトラーの台頭を妨げられなかった。繰り返しになるが、人というのはそんなにいつも正しいことをするわけではないのだ。

ヒトラーは(基本的には)暴力ではなく合法的な政治活動で政権を掌握した。貴族でもテクノクラートでもなかった彼に、疑念を抱く人も多かったが、多くの人は一度彼と会って語りあうと、すっかり魅了されてしまったのだという。
ある種の人間にはそういうものが備わっている。

我々は日常的にオーラとか、カリスマとかいうけれど、本当にそういうものを備え持っている人は滅多にいない。トランプ氏にはたしかにそれがあったのだろう。もちろんヒトラーとトランプ氏を同列に並べるのは適切ではない。しかしとにかく(議事堂は襲撃されてしまったけど)、致命的な道を歩む前にアメリカは方向転換を図ることができた、といえるのかもしれない。

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ダウントンアビーの続編着手か

2021年02月23日 | 映画

映画「ダウントンアビー」が公開になったのは(日本では)1年前のこと。
世界的にも好評だったようで、当時から続編への期待が高かった。

もともと10年ほど前(本国イギリス)に始まったテレビドラマシリーズだが、シーズン6でいちおうの終止符が打たれた。ヴァイオレット様(マギー・スミス)も、頃合の良いうちに終わりにしたいというようなことを語っていた。
だから、制作に難航したと言われた映画版が出たときはうれしかった。
続編についてはあったらいいね、ぐらいしか期待していなかったが、こんなニュースが飛び込んできた。
ファンも、制作者、演じる人たちも、あの世界が好きなのだろう。
早速SNSのグループに投稿した(こんな話がありますよ、と)。どなたかがコメントされていたが、なんか悪いことが(ドラマ中で)起きるかもしれなくて、見たいような見たくないような。。と。ダウントニアンとしてはその気持ち、よくわかるなあ。。

映画版の設定年代が1927年、狂騒の20年代の最中である。。続編というからにはそこから数年を経なければならないわけで、暗黒の木曜日とそれに続く恐慌、ファシズムの足音が聞こえる時代を背景にすることになる。それこそカズオ・イシグロ「日の名残り」の世界である。
映画ではそれなりにおめでたいお話になっていたが、さてどんなストーリーになっていることやら。。

続編怖い、論はテレビドラマ時代にもあって、やはり時代がだんだん暗くなることが心配されていた。僕はいちどSNSのコメントに書いたことがある(前にも書いたかな?)。
「時代がずっと下った、1960年代ぐらいの設定にしたら面白いかもしれません。」
世代交代が進んで、メアリーやトムの子供たちの時代に。メアリーたちは昔はこんなことがあったわねえ、と過去を懐かしむ、みたいな。ビートルズが登場して、眉をひそめる大人たちがいる一方、ローズなんかノリノリになるんじゃない?みたいな会話で盛り上がった。

現実の世界もドラマの放映されていた時代から変わり、イギリスはEU本当に離脱しちゃったし、ドラマ(シーズン2)のスペイン風邪を彷彿とさせるCovid-19は今まさに猛威を振るっている。こういうドラマって、繰り返し見ると色々染み出てくるものがあって、現実世界を見るときにも、参考になるんですよねえ。
去年ベートーヴェンイヤーだったせいで、なにかとベートーヴェンを聞きすぎたのでいささか飽きてしまった(とかいったらベートヴェニアンにおこられそう)。

モーツァルトもいいけど、あんがいと聞くチャンスの少ないマーラーをちょっと聞いてみようかと。
クーベリックの全集(大地の歌は含まれていない)は、最初に買った全集なので馴染み深い。マーラーも、4番と1番、あとは3番ぐらいかな。それも長いこと聞いていない気がする。2番、3番と聞いたが、なんとなく往時の時代背景とかを考えながら、ゆっくりと聞いていきたいと思っている。。

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ねこやなぎ、シクラメン

2021年02月21日 | 植物、花
暖かい週末でした。
先日書いたGX200のEVF、代替品が届きました。
アマゾンの状態表記はあまりあてになりませんが、今回のはほとんど未使用品と言っていいくらいのコンディションでした。デッドストックだったのかもしれません。

お気に入りのカメラと言っても古いものなので、それほど頻繁には持ち出さないのですが、新調したEVFを試すため、外に持ち出してみました。まあ使い勝手は変わらないのですが。。


相変わらずとっさの撮影には向いていなくて、ねこがこっちを向いているときはピントが合わなかった。

帰る途中、ネコヤナギを見つけました。
久しぶりです。もうすっかりその存在を忘れていました。。
これが花なんでしょうね。。銀色のもふもふしたものが生えています。
じっさいこれ、触るとけっこう感触がいいのです。

実家の門のところにたしかあったはずなんだけど、どうしてるかな。



子供の頃、家の庭から何個か取ってきて、こういう模型の草地に並べてなんとなく羊もどきに仕立てるとか、してました。いや、実際にはそんなもの、スケールから言ったら化け物もいいところで、単なるこどもの遊びです。

そういえば ♪やなぎの枝に ねこがいる だから ねこやなぎ~ という歌がありましたね。。

さて、シクラメンですが、今年の子はわりと元気で、まだ新しい花を付けてくれています。毎日声をかけているのを励みにしてくれているのでしょうか。。 
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楽天モバイルのWi-Fiルーター

2021年02月20日 | デジタル・インターネット
これはSNSで友達が話題にしていたので知りました。
1年間プラン料金(2,980円のところ)0円〈1年後解約しなくても月の使用量が1G以内なら0円)、楽天エリア内ならデータ使い放題、5Gエリア内なら5G使い放題(端末非対応)。パートナーエリア(KDDI)の場合は月5Gまで0円、超過後は1Mbpsで接続、端末代は1円、なのだそうです。

1円の端末代は、契約後アンケートに答えるとポイント還元で実質タダとありますが、そういうアンケートは見当たらなかった気がします(僕は手持ちのポイントで払いました)。
こういうこと(携帯の契約とか)は実は苦手でして、自宅のソフトバンク回線の請求書(携帯、固定電話と自宅インターネット)を読んでいてもなんだかわからないです(わざわざ200円払って請求書送ってもらっている―勿体ない止めようかな)。見るたびにおまえ、人をけむに巻くためにわざと難しいこと言ってるんだろ!と言いたくなります。

それはともかく。
といいながらちょっと蒸し返すと、これ当然自宅でもネット使い放題になるのですが、ということは今使っているソフトバンク光(の家庭内ネット)もなくても困らないことになるかとは思います。ただそうすると、固定電話はどうなるのか。だいたい固定電話なんてもうなくてもいいのかもしれない。

が、ともかく。
今回はお試しだし。
ちなみに事務手数料無料で、解約も無料。
手続きはPCからやりましたが、もともと楽天のIDがあったのであっという間に完了。本人確認情報も端末受け取り時に佐川の方に免許証見せて完了でした。
早速箱開けて設定します。単なるルーターなので、難しいところは何もない。
こういうものを持つのは初めてです。以前は必要に応じてテザリングで対応していました。

使ってみてどうだったかというと、(゜_゜>)とくに感想はないな。。
ちょっとだけ外出して、帰りに星乃珈琲店に寄ってiPad使ってみました。画像入りのムック本とかダウンロードしてみたけど、問題なかったな。

ちなみに昨日使った0.11Gのうち、楽天回線エリアは0.09G、パートナー回線エリアは0.02Gでした。が、エリアマップを見る限り、昨日移動した地域は全部楽天エリアのはずなのですが。
設定を変えると楽天しかつながないようにできるらしいのですが、しばらく様子を見ます。

星乃珈琲店は初めて行ったけど、コメダとはまた違う感じで。職場近くにもあるみたいなので、今度行ってみようか。

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とれちった

2021年02月17日 | カメラ、写真
在宅の勤務時間をずらして、朝眼医者に行こうとしたのですが、行ってみたら本日休診だった。
先週土曜に親を診てもらって、そのとき入り口の表を確認したつもりだったのだけど。。
仕方ないので別の医者に午後行くことにしますが、出たついでに神社に寄って、梅の花の写真を撮ろうとした。紅梅に続いて、白いほうも少しずつ咲いてきている。
カメラ(RICOH GX200)をケースから取り出したら、妙に違和感が。
ありゃ、接眼目当てのゴムがとれちった。
一眼レフのファインダーと違い、液晶保護の透明プラスチックが丸見えになって何ともカッコ悪い状態に。
カメラ本体に接眼ファインダーはないのですが(背面液晶で見る)、オプションで液晶ファインダー(VF-1)を取り付けられるようになっています。外付けのため、こんなふうに飛び出してしまします。


純正のケースはこんな特殊な形をしていて、ファインダーを付けたまま収納できるようになっている。ただ、飛び出しているだけに急いでしまおうとすると、ちょっと引っかかることがある。
こないだしまうときに引っかかる感触があったんだよね。。自宅室内だったけど。
あわててケースの中を覗いたんだけど、当てゴムは落ちていなかった。
家にあるかな、と思って車に乗り、途中まで帰りかけたが、いやまて、神社の地面に落ちてはいないかと思いなおした。
それで、引き返してみたが、やはり落ちていなかった。
家に帰っても、それらしいものは落ちていなかった。

さいきんの製品なら、量販店に補修部品も置いてあるだろうけど(運が良ければサービスセンターに持ち込んで直せるかもしれないけど)、なにしろ13年前の製品だからね。。

幸いアマゾンで検索すると、ファインダーそのものが適当な値段で出ている。
しょうがないからぽちしました。
後継機がないんですよね。。
あえていえば、工事用カメラ(WG-6など)が相当するのかな。
あとはスマホか。センサーサイズは大きければいいってもんじゃないというのが持論ですが、スマホですらセンサーサイズの大型化がすすみ、やんぬるかな感があります。あれとおなじです。昔の自動車の馬力競争と。いまの液晶テレビもそうかな。年々部屋が大きくなったりはしないのにね。。

相変わらず花の写真を撮ると(花だけ?)へたくそでやになります。。
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うららか

2021年02月14日 | 植物、花
地震のニュースを聞きながら朝寝しておりましたが、気がつけば外はだいぶ暖かで、過ごしやすい一日でした。

実家の紅梅が少しずつ咲き始めています。
白い梅の方はまだ一輪ぐらいかな。
昨年少し書きましたが、近所の方が勝手に庭をいじってしまい、一部の庭木が枯れてしまったのか、あるいはかなり弱った状態になっています(常緑のはずが、枯れ葉の状態に)。
梅の咲き具合も去年より遅いかんじがしますが、その理由はわかりません。
昨年春、うちの駐車場(庭の一部)を借りたい、といってきた近所の人が、借りたお礼だ(金銭は一応少額ながらもらっていた)と言って、駐車場周りの草取り等をしてくれていました。
それだけなら良かったのですが、だんだんエスカレートして庭のあちこちをいじり始め、暮れには裏庭の植物やいろいろな家財(プランターや鉢、その他色々)を勝手にゴミのようにして片付けてしまうという事態に発展。
勿論許可はしておらず、話をしても自分たちは好意で良いことをしたような態度。止むを得ず無理やりお金を渡して、駐車場貸も打ち切りにしました。遺憾ながら多少揉めました。。

前宅から持ってきたペン殿のお墓、置いてあった煉瓦や水浴び用の小鉢も片づけられていましたが、何とか復帰。脇に移設したアジサイも枝が切り取られていました。まだ葉はでてくるかどうかわかりませんが、幹だけはいちおう出ている。

まあ見解の相違もあるのだろうけど、なんでこんなことができるのか、ここに来るたびに憤慨してしまう。。

ペン殿のお墓の脇に、フキノトウが花を咲かせていました。
これはちょっとうれしいです。
フキノトウ、本当は玄関の辺りにもあったはずなんだけどね。。
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地震

2021年02月13日 | まち歩き
皆様ご無事でしょうか?

自宅リビングにおりましたが、テーブルに置いてあったスマホがうなりだして、そのあと程なくして揺れが来ました。窓サッシががたがたと音を立てていましたが、何かが落ちるようなことはありませんでした(当地の震度4)。

おかしな話ですが、シチューを煮ていまして、出来上がるのがすっかり遅くなって、直前にもういいだろうと思ってガスを止めたところでした。これも変な話ですが、同時に模型のキットを作っていて、塗料皿に塗料をあけて、これから塗ろうとしたところだったんです。。

揺れている間、鳥たちはしばらく黙り込んでいました。ちょっと緊張したかもですね。

まだ30分ほど前のことなので、状況はわかりませんが、皆様どうかご無事でありますように。


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暗号資産

2021年02月13日 | 社会・経済
暗号資産(crypto asset)が市民権を得つつある。

もとは仮想通貨(virtual currency)と呼ばれていたが、貨幣性に乏しいということなのか、呼称が変更された。日常のニュースも結構でてくるが、情報が流出してどうのとか、乱高下するとか、何となく際物っぽい扱いで出ることが多い。
でも。


 こんなところで経済学の講義するつもりもないが(といいつつ書いてるけど*)、貨幣の役割は交換手段、価値尺度、価値保蔵手段とされている。お金があればリンゴでもシャツでも買うことができるし、リンゴが1個百円、シャツは二千円とわかれば、シャツはリンゴよりずっと高いことがわかる。
シャツが欲しいから、今リンゴ3個しかないけど20個収穫できたら交換してもらおう、と思っても、20個目を収穫する頃には最初のリンゴは悪くなってしまう。お金ならそういうことはない。

 金(Gold)は長い間、お金としての役割を事実上担っていた。誰もが稀少な金属とその価値を認めてくれるし、目方で計ることができる。さびたりもしないので、その気があればずっと保存しておける。柔らかい金属なのでいろいろ加工もできるが、商売でやりとりをするために一定のパッケージにしたのが金貨だ。これならいちいち目方を量らなくても枚数で価値を数えられる。

 金貨に混ぜ物をして量目を増やそうとする人もいる。そういう鋳造をした金貨は価値が低く見られるが、他方うちの金貨は純度が高い、と品質を誇る金貨も現れる。それは一種のブランド(信用)になって、このブランドの金貨は他の質の劣る金貨1.2枚分とか、交換レートが自然と決まってくる。

 便利な切り売りパッケージだった金貨もけっこう重いしかさばるので、金と交換できる証文を持って商売する人が現れた。これが紙幣となっていく。紙幣を発行するのは信用を商売とするところ、銀行だが、なかには放漫な経営をする銀行もあったりしたので、やがて国が一元管理して紙幣を発行するように変わっていく。

 国が通貨を発行するようになってからも、通貨が金と交換できる証文であることに変わりはなかった。しかし、景気がひどく変動してその対策に追われるうちに、とにかくお金の回りをよくしなければと考えるようになり、金とのひも付けをやめる国が出てきた。

 お金は経済の潤滑油だから、経済を拡大したければどんどんお金を市中に出していく。でもあまり調子が良くなりすぎるのもなんなので、そういうときはお金を引き上げる。
 調整の仕方はいろいろあって、伝統的には金利(中央銀行が市中銀行に金を貸す)で調整する。金利を下げればみんな借りやすいので市中にお金が出る。上げればお金は出にくくなる。
しかし、最近はこの調整も難しくなって、借りると余計お金がもらえるとか、預金として取っておくとお金取られるとか(マイナス金利)するようになった。あるいは、中央銀行がいろんなもの(というか金融資産)を買って、お金を市中に流すなど、色々苦労している。

 当然市中にはお金がたくさん出回る。

 たとえば株式市場はすぐには使わないお金で売買する人が多いが、余ったお金はそういうところを循環している。
ただ、株式市場というのは過去の経験の積み重ねから、あまり極端な変動がおきないような規制が設けられている。

 先ほど出てきた金(Gold)、今は通貨としては使われず、小豆や原油と同様商品市場で売買されて、一部は宝飾品や工業用に使われている。とはいえ、伝統的に投資目的で売買する人も多い。原油なんかもそうだ。こうした市場もルールは基本的にしっかりしている。

 余ったお金を持っている人たちの中には、もう少し規制が緩くて一攫千金を狙える、なおかつ多くの人が納得できるような投機市場を求めていた。
ちょうどそこに、数に限りがあるという希少性を持ち、取引容易な仮想通貨というものが出てきたと。。

*ちなみに学者ではないので、上記のまとめは結構てきとうです。

 というわけで・・。
なにも見ないで気の向くままにここまで書いてきたけど、こうすると暗号資産は、規制のまだゆるい投機資産の一つして注目されつつある、という結論に導かれることになりそうだ。

 ただ、この問題はそれだけにとどまらない気がする。
第一に、中央銀行が法定通貨を発行して、金融調整により経済政策の舵取りをする、というスキームが、徐々に崩れつつあるということだ。これ以上話を広げると大変だから止めておくが、身近なところでは日本のデフレ脱却、インフレ目標があまり功を奏していないという状況がある。
他方ユーロ圏に見るように国が金融調整の手段を失ってしまうと色々弊害が出てくる、という実例もある。

第二に、中央銀行に限らず、銀行という制度そのものが足下から切り崩されつつある。日本でも給与をデジタル通貨で支払うことが容認される、という話が最近でているが、中国でも親元にお金送りたいときはアリペイを使うなど、10年ぐらい前から普通にやっていた(最近のことは知らない)。これらは銀行を経由しない取引だ。資金移動業は法改正で参入の裾野が広がった。地方銀行の統合や、大手都市銀行の店舗リストラも盛んだ。

 事業者が独自の決済スキームを構築することも、既に視野に入っている。Facebookがリブラ構想を打ち立てたとき、世界の政府関係者がひじょうに警戒したのは記憶に新しい。彼らが警戒すると言うことは、自分たちの立場が危うくなることを意識していると言うことだ。

 暗号資産は今は投機の場で、なんか昔のゴールドラッシュみたいな、ならず者の世界っぽさが漂っているが、それでも着実にシビライズされていくんじゃないかと思う。。
 実は前ちょっと、業界に関わりかけたことがあったし、自分の古巣もなにかやろうとしているらしいニュースを耳にしたりと、ある意味身近な存在になりつつあるし、その可能性は認める。
 だけど、自分で買うのはまだちょっとハードル高いけどなあ。。あれでしょ、ファンダメンタルズとかないわけだし。。

と、なぜか一気呵成に書いてしまった。。


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ひかり

2021年02月11日 | 日記・エッセイ・コラム

仕事っぽい夢を見て、目が覚めたら7時半だった。
なんだか勿体ない気がしたので、二度寝したら、前職で親しかった同僚が出てきた。
それで満足して目が覚めたら10時をまわっている。
鳥たちがお腹空かせて怒っている。。

偶々テレビをつけたら、タクシーのドキュメンタリーで秋田の飲み屋街の映像だった。おそらく2年ほど前の撮影だろう。
次の番組も、日本人が飲み屋で食卓をきれいに使うという話。
飲み屋さん、懐かしい。


所要で出かける。
まだちょっといがいがした気分は残っているが、外はきらきらと明るい。

子供の頃も、日中のキラキラした光の中、鼻水たらしながら自転車に乗って
家に帰ってこたつにもぐりこんでミカン食べたり、紅茶飲んだりして

そうして夜になって、ご飯食べてお風呂に入ると、電球の明かりの中で昼間のキラキラした風景が目に浮かんだりしていた。

布団にはいって、枕元から見える畳の目やタンスなどを街の道路や建物に見立て、そこを自分が車で運転することを心に描きながら、眠りについた。

先日11年前の今頃のことに触れたが、何年か前の今ぐらいの季節、できることなら思い出したくない時代というのがある。

4年ほど前からの数年間もその一つだ。

寒い中、実家に仮住まいして、介護の傍ら転居のことを忙しくまとめた。そのあとこちらに移ってからも。。

ふしぎと、頑張ってやっているときは案外平気なのだが、あとでおもいだすとちょっとだめ。
その頃よく聞いていた、キャロル・キングのCDも、曲としては好きなのだがどうも聞く気になれない。なんか色々思い出してしまいそうで。

いつもだと公私のうち私のほうで結構忙しいのですが、今年はそれはなくて、その代わりというか公のほうがちょっと大変です。

ただ、働き方も色々変わってきているので、まあなんとかこなして行ければと思っています。

今週はとりあえず、明日出れば週末ですね。



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いがいが

2021年02月09日 | 日記・エッセイ・コラム
在宅勤務だが、所用もあるとはいえ、食事する時間も満足にとれないほど忙しい。

まあちょっとエンジンがかからない時間もあったりするのだが、やるべきことが進まなくて焦る。
公私ともに、色々話を聞いては、できていない自分に、焦る。



すこし、ストレスに対する耐性が落ちているのを感じる。

日々のニュースを見るのが、ちょっとしんどい。
例の大統領選を巡るごたごたで、人の嫌な面をたくさん見たせいか、その辺の話はもう聞きたくない感じがある。
新政権がスタートして、さすがにだいぶ静かになったが、それだけに蒸し返されると余計嫌だ。

先週知人と久しぶりに電話で話した。

長いことSNSでしか繋がってなかったので、楽しくはあったのだが、この人がぽろりと、(アメリカの)陰謀論的な話をする。
その場は雰囲気壊さないように気をつけて話を終えたが、後々まで嫌な気持ちが残った。というか、まだ残っている。

鉄道好きの人たちとSNSで話すのも楽しいが、この人たち、どういう訳か鉄道事故(人身事故)の話に異常に興味を示す。これがいけない。
いっとき、TLは事故の話でもちきりになる。

世の中の様々なオタク気質、送電線オタクとか駅名のフォントのオタクとか、線路の終端標識が好きとか、色々、自分は好きじゃなくても気持ちはわかるのだが、人身はちょっとね。
気持ちがわからないというか、なんというか・・わからない。
あれかな、火事になると心が躍る、みたいなやつかな。。

とにかく、そういうときは、しばらくそっとしておいて、TLを眺めているだけにするのだが、なんかこういう心境の時はストレス。。


この時期、寒いのもちょっとしんどい。

暑さも、残暑になるとしんどくなる。残寒という言葉はないが、どうも身にしみるのだ。。

ただ、季節が少しずつ動いているのは感じるけどね。
(この地域特有かと思うが)、澄み切った空と、少しずつ力強さを増している日差しの暖かさは、遙か昔の、同じ季節の出来事を思い出させてくれる。



夜、久しぶりに吉田拓郎「午前中に・・」を聞いた。

11年前の今頃、勤め始めたばかりの(前の)職場のことを思い出す。その頃、よく聴いていた。
普段使ったことのなかった地下鉄の、薄汚れた寒々しい通路を歩きながら、東京ってこんなにうらぶれた街だったっけ、と思ったものだ。
以前書いたと思うが、冷たく濁った沼に足を踏み入れて、だんだん潜っていくような気分だった。

「午前中に・・」は拓郎さんが60代の頃の作品だが、11年前にはまだ、その歌詞の中の人生応援歌的な側面を受け止められなかった。
自分より年配の人たちの話だな、と思っていたのだ。
11年が過ぎて、今聞くと、だんだんと自分のこととして受け止められるようになってきたように思う。

まあ、ごく個人的な感想ですが・いいものです。
聴いてちょっと、肩こりがほぐれるように、ほっとしました。。

シクラメン、まだ新しい花をどんどん咲かせてくれています。

へたくそな飼い主?に陰で文句たれているかもしれませんが。。
いちおう、見かけるたびに「きれいだね」「すごくかわいいね」と声をかけて上げるようにしています。励みにしてくれるかな。。


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オイル交換ほか

2021年02月07日 | 鉄道、車、のりもの
備忘記録として。

オイル交換は一応半年を目途として行っているが、1月は多忙で手を付けることができなかった。
例年冬のオイル交換はチェーン店(オートバックス)でやっているが、冬場はオートバックスも繁忙期らしく、なかなかネットで工場を予約することができない。面倒に思い、いつも車検を見てもらっている工場にお願いすることにした。

オイル交換ぐらい、工場ならすぐできることなのだが(ちなみに普通のチェーン店に行くとけっこうややこしい。一見の店に行くと分厚い車種対応表をめくり始めて、該当車種がないからできません、とか言い出し始める。いつも行くオートバックスは、過去の購入記録が残っているからスムーズだが、そうなるまで面倒だった)、今回はおじさんからパワステオイルが漏れているようだ、と言ってきた。

一緒にピットまで行くと、うちの車がジャッキの上に乗っていて、裏側が見える。なるほど、右側裏の、なにかのメンバーがオイルで濡れている。

ホースが劣化して漏れているのだという。もともとそういう傾向があったので、継ぎ足し用のオイルを買ってきて足していたんだけどね。そのあと車検とかを経ているから、漏れが進んだのは最近のことだと思う。
本当に減ってしまうと異音が出始めるが、そこまではいっていない。
とはいえ、このままではいけないので交換をお願いする。部品が来たら車お預けして、ということで。

古い割には苦労の少ない車だが、数年前にハザードスイッチ(入りっぱなしになった)を取り替え、その年だったかな、タイヤを取り替えた。
昨年はバッテリーを交換した。
そのあたりはまあ、普通の手入れなので、どの車でも経験することだ。

困ったのは昨年秋に、スピードメーターが動かなくなったことだ。この場合、車軸側のセンサーか、単にメーター部分の表示が問題なのかに大別されるが、前者の場合はおおごとだ。ATなど走行系に影響が出てしまう。
上の写真はそのとき、シャシーダイナモにかけているうちの車。車軸側センサーには問題はなかった。

で、結局このときは工場で状態再現せず、よくわからんということになった。その後、自然治癒してしまった。ただし、前後してバッテリーが死んでいるので、それと関連があるのかもしれない。とにかく今、メーターは問題ない。

あ、燃料メーターは時々引っかかります。あまり減っていないときに満タンまで補充するようなことをするとだめです。レンタカーには向いてませんね。

 そういえばその頃見たテレビで、地下鉄の運転士さんが車窓の風景見て速度を当てられる、という話をしていて、実際メーター見ないでもキロ単位まで正確に当てていた。ので、最近は自分でも速度を当てられるよう訓練している。だいたい30キロと、38-42キロ(40キロ境にちょっと遅め、早め)はわかるような気がする。いやもちろん、見て確認してますけど。

これらエアコン系の調整つまみは、夜間琥珀色にバックライトがつく。
のだが、真ん中の風向調整つまみのところは(電球がきれて?)つかなくなった。下の内気循環スイッチと、(リア)デフォッガースイッチもつかない。
これも昨秋ぐらいから。っても、風向調整つまみってほとんどいじらないから、特に問題はない。

あと、左側のドアミラーたたむと戻らない。とちゅうで止まっちゃう。
そういうときはたたんだ状態で外に出て、窓越しあるいはドア開けてボタンを押し、戻るのを手伝ってあげる。
工場でいちど聞いたら、「もうだめなのかもしれない」といっていた(調整じゃなくて交換が必要という意味)ので、そのままにしている。

さて、パワステホース類、交換部品の値段がわかったら電話してくれることになっているが、ちょっとコワイ。いくらするんだろう。。
確実に陽が延びています。
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しつげん

2021年02月05日 | 社会・経済
例のオリンピック組織委員会の話である。事案はこの先まだ動いていくのかもしれないが、刻々流れてくる情報を聞きながら思ったこと。

ツイッターで話題になっているのを見たのが最初だったと思うが、その時思ったのは「もうそっとしておいて」というものだった。

某ジャーナリストが#辞任を求めます!なんてハッシュタグを作っていた。ネット上で著名人を叩くということに、つくづく嫌気がさしていたというのがある。失言よりも、こういう人たちの挑発的な罵詈雑言がよほど不愉快に感じられた。

それに、こういった失言は前後の文脈から切り離して、一人歩きして失言と認定されていることが多い。なので、軽率に批判するのは危険だとも思った。
他人の揚げ足を取って自己満足している手合いはもう沢山だ。

ただ、いずれにしても森会長の辞任はこの段階でもう既定路線に入っているだろう、という予想をしていた。

前後関係はちょっと忘れたが、国会答弁等でも菅首相はじめ閣僚の誰もが、森氏を擁護しようとしていなかった。余談だがこの首相、最初期の学術委員会問題の頃に比べるとやたらと謝罪表明が目立つようになってきた。ちょっとわかりやす過ぎのような気もする。。

しかし、既にご存知の通り、木曜日の釈明会見で森氏は「辞任しない」と明言した。これは想定外だった。
これも既報の通り多方面から批判が相次いでいるが、他方IOCは事態は解決したという見解を示している。また一部マスコミは森氏自身は辞任を漏らしたが、組織委員会から慰留されたとも報じている。

 いま、森氏の対応には呆れてはいるが、組織委員会やIOCなど、関係者全体のほうもなんか変なんじゃないか、という気持ちが正直ある。ことの原因はもちろん森氏だが、組織全体がかなり弱っていることも、事態を悪化させた原因の一つだろう。
敢えていえば、感染症拡大と大会の延期という、想定もしなかった事案が、組織を迷走させているのではないか。

 もともと僕はオリンピック開催に賛成でも反対でもなかった。どちらかというと??な方だったかな。国立競技場の設計直しとか、エンブレムデザイン盗作問題とか、ボランティア強制とか、色々出てくるたびに???と思っていたことは確かだ。まだあるな。水質汚染がどうの、マラソンを札幌に変更だの。

 なのだが、昨年延期が決まり、その延期すら危うくなり始めてくると、再延期でも無観客でもいいから、とにかくやりましょうよ派に、だんだんなっていった。
これにむけて頑張っているアスリートもいるんだし、色々努力している人もいる。確かに現状は色々厳しいが、やらないよりは遅くなってでもやれば、そこから少しずつ日常が戻ってくる(形はともかく必ず戻ると思う)気にもなるし。

なので、困ったものだと思う。。

ちなみに「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる 」は本当に女性蔑視にあたるのか・。
実感としては年配の男性が会議に参加すると、話が長くなって困るっていうのは良く経験するけどな。。もし「年配の男性がたくさん入る理事会は時間がかかる」という発言があったら、「年齢差別だ!」という人がいるかというと、たぶんあまりいないとは思う。

ただ、女性の社会参加推進というのは一種の社会的なモメンタムなので、それに棹さすのは良くないです。それと、森氏発言は本質的には、異なる立場の意見の排除、という意思が透けて見えるという点でNGな訳ですね。


コメント (2)
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寒暖、緩急

2021年02月03日 | 植物、花

相変わらず、忙しかったりそうでもなかったりしています。
今週は在宅勤務と出勤が交互に。
良く言えばメリハリがある、悪く言うと緩急の差が激しくて、けっこう疲れます。
先日は朝と日中の気温差が15度以上になり、天気予報でも体調管理にご注意を、と呼びかけていました。

出勤する日は朝はまだ暗いし、帰りもそうなので、シクラメンはずっと廊下に置いたままです。休日または在宅勤務のときは、日中なるべく日向に出してあげるようにしています。

ただ先日、日中暖かだったのに午後急に風が吹いて寒くなる日がありました。
このとき、シクラメンをしまうのがつい遅くなってしまい、取り込んでみたら一部の花がしんなりしていて慌てました。
冬の花なのにかなり気温に敏感なんですね。。

改めてネットで調べると、シクラメンが快適な温度は5度から15度、0度以下になると枯れる、20度以上でもだめ、とあります。日に当てないと花が咲かない。水やりにもコツがあるようで、けっこう難しそうだな。

枯れた花は手でむしらないといけないそうです。ハサミで切っちゃった。病気になるらしい。

とにかくしばらくは頑張って咲いてもらいましょう。

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ON THE STREET CONER I

2021年02月01日 | 音楽
山下達郎のア・カペラによるオールディズアルバム。

ほとんどのパートを一人で歌い、多重録音により構成している。
曲は1950年代から60年代にかけての、ドゥ・ワップのヒット曲を集めたらしいが、オリジナルの演奏を聞いたことのある曲は、この中には一つもない。

ウィキペディアを見ると色々なバージョンがあるらしいが、その辺の事情もわからない。僕が知っているのはたしか貸レコード屋(むかしそういうのがあった。今もあるのかな)から借りたレコードを、カセットに録音したものだ。

一時期はこれを繰り返し聴いていた。
特に車の中で聞いていることが多かった。今ぐらいの寒い時期に、よく聞いていた気がする。あと、友達と九州に旅行に行ったとき、車の中で聞いたことは覚えている。

ア・カペラの演奏は、独特の良さはあるのだが、楽器の入ったものに比べるとなんとなくパンチがないというか、いい方を変えると、雑味がなくて澄み切った、というような印象が強く感じられる。

朝のFM「古楽の楽しみ」で、15世紀ぐらいのモテトとかが流れることがあるが、曲調が違ってもどこか共通する清涼感がある。。
あるいは、今頃の季節の関東地方の、澄み切った青空とかに例えることもできる。明るくてきれいで清潔なのだが、どこかひんやりした印象も同時にする。。

さっき、車の中で聞いた話を書いたが、ちょうどこれを聞いていた頃は車好きで、毎月雑誌を買ってきては眺めたり、友達とよく車談義をしていた。

あの頃の少年というのは、往々にしていっぱしの評論家気取りになって、新車が出るとここはよいとかあれは良くないとか、しゃべり倒していることが多かった。
車を買って生活の一部とすることは、まだできなかった。
それだけに将来の希望というか、あるいは大人へのあこがれというか、イマジネーションが色々と浮かんで、楽しかったんだと思う。

もちろん友達の中には、既に車をアクティブに使いこなしている子もいた。
九州に一緒に旅行した友達はその一人で、自分の車ではないけど、お兄さんのいすゞジェミニZZ/Rに乗っていた。ラリーをやっていたのだ。
地方の、兄弟がたくさんいる家庭の末っ子で、都内のアパートでお姉さんと暮らしていた。

旅行の前日はその子の家に泊まり、お姉さんと3人で夕飯を食べた。翌朝早く起きて、交代で大阪まで運転し、夜フェリーに乗って九州入りした。

・・また脱線しているからこの辺にするけど、そのとき、このアルバムを録音したカセットを聞いた。
彼はジャズが好きで、車内でジャズのカセットもだいぶ聞かされた。その頃僕にはジャズは難しくて、高尚な音楽に思えた。
それで、なんとなくユーミンとかかけるのが気恥ずかしくて?持参してきたこの達郎のカセットを一緒に聞いたのだ。

そのときの珍道中については、また気が向いた時に。
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