うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

かなり

2021年04月07日 | 社会・経済

東京でもかなり感染者が増えてきました。じっさい体感的にも電車などは4月以降、かなり混みあってきているようです。もともと4月というのは新入学、新社会人などが慣れない電車に乗るので、かなり混み合うのが通例ですが、今年はそこまで行かないまでもかなり神経を遣います。

日々の新規感染者数に関する報道もだんだん見慣れてきて、午後になると今日はどのくらいかと気にする様子は、まるで株式市場の関係者みたいです。今の子供たちは小さい頃から7日間移動平均とか、身体で覚えてきているでしょうから、ある意味頼もしいですね。。夏休みの自由研究も統計学を駆使した、学術的な研究とか出てくるのかもしれません。

大学に入ってすぐに受けた授業のひとつが統計学で、これがとっつきにくくて苦労した覚えがあります。教授も話下手というか、ぼそぼそした感じで。ご自身で書かれたテキスト(『統計学教材』というベタな名前だった)に誤植が多くて、授業の度に先生がここは間違いだから訂正します、などとやっていました。。
苦労したというよりむしろ、その頃一緒に授業受けてた女の子と話す話題ができた、という楽しさ?の方が、今は思い出としては残っているかな。。
なにもかも遠い話になっちゃいましたね。。

数字と言うのは人を惑わすものとも言えて、連日400だ500だと言っているうちに、人は慣れてしまう。

かといって、月例経済報告みたいに「感染状況は一部地域に弱さが認められるものの、引き続き緩やかな改善基調が続いている」みたいなコメントを発表されたら、それはそれで説得力がないわけで。。

毎回引き合いに出すドラマ「ザ・ホワイトハウス」シーズン4に、広報部長の古い友人で化学系企業の技術部長が来訪して、内部告発をしたいという相談をする、というエピソードがあった。
広報部長は次席補佐官を呼んで一緒に話を聞く。
どこかの山に発がん性物質を大量に捨てている、と言う話だが、補佐官が「どのくらい?」と聞くと、友人は「大量にだ」と答える。
補佐官はなんだかわからないような顔をするが、ともかく法律顧問を呼んでまた話を聞く。法律顧問も同じ質問をする。すると友人はまた「大量に」と答える。

これもたびたび引用している村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」では、博士の娘が「私」と地下の洞窟を逃げている。大きな音がして、水が噴き出してきた。娘は階段状になっている山を登りながら、早くしないと助からないという。
「私」は「どのあたりまで水は上ってくるんだろう?」と聞くと娘は、
「かなりよ」と答える。

「いちばん上までは何段ぐらいあるんだろうね?」
「ずいぶんよ」と彼女は答えた。立派な答えだ。想像力に訴えかけてくる何かがある。
(同書下巻23 -穴、蛭、塔-)

どちらもなんだかよくかわらないが、たいへんなときはシンプルに、すごく大変だ!というのも、ありなのかなと。。

全然関係ないけど、アメリカ疾病対策センター(CDC)のワレンスキー会長って、妙に印象的な服装で会見に出ることがありますね。。なんかオペラアリアでも歌いだしそうな。。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする