山と自転車

熊本県熊本市在住の「ちよ」です。
ロードバイクの記事をメインで書いています。

ツールド南さつま2014

2014年09月24日 13時51分00秒 | 自転車イベント
昨日は「ツールド南さつま」だった。
ハヂメさんの「エイドの食事が豪華らしいですよ、ヒヒヒ」の一言で参加を決めた。


当日は天気予報が雨だったので、当日早朝から天気を見て鹿児島に行く予定にしていたが、ハヂメさんの「僕がいるから雨は降りませんよ」を信じて、元の予定通り前日入りし、ホテルに泊まる。



そして、当日。
天気は薄曇りだが、雨は降らなそう。
さすがツイてる男、ハヂメさん。


朝7時に南さつま市役所の第一駐車場に到着。
(市役所の向かって左にある河川敷が第一駐車場)



いつも自転車は横倒しで乗せていたけど、自転車を固定する器具を買った。
お陰で車内が広々使えていい。


自転車の準備をしていると、同じショップのN川さんも来られていた。
N川さんはよくイベントに参加されている。
今年の目標は「イベントにたくさん参加すること」だそうだ。
自転車歴3年、マラソンはそれ以上長くされている。
N川さんは余計な事はしゃべらない。いつも優しい笑顔でみんなを見守っている。
N川さんはダンディズムという言葉がよく似合う。


8:00~8:30が受付。

こういう人が大勢集まる場所に一人で突入するのは苦手だ。
でも今日はN川さんが待っててくれたので、心強かった。


そして、ショップの皆さんと無事に合流出来た。

同じショップから、他に1008さん夫婦、ハヂメさん夫婦が参加。
1008奥さんは一人で60kmコースを走られる。


開会式でのチアリーディング。
ハヂメさんが絶好のポジションで撮影されていた。


…。


チアリーダーの皆さんから元気を貰う。


走行中の注意事項では、前半の山道の下りは苔で滑るから気を付けて、
レースではないので景色を楽しみながら走ってください、とのこと。

参加者は600人。
皆で「頑張ろー」コールをして、9時に一斉にスタート。




市街地を抜けたら、ずっと山道。




ツールド南さつまに申し込んだ後に1008さんが「ツールド南さつま、凄いコースだよ」と言われ、慌てて見たルートラボ。
ずっと激しいアップダウンの繰り返し。
獲得標高も相当なものだった。

覚悟はしていたが、上りの苦手な私は、走って5kmくらいで気分が悪くなる。
冷や汗と吐き気と血の気の引く感じ。
たまにこうなる時がある。
「今日はもうダメかもしれんねぇ」

私の後ろでフォローしてくださっていたダンディN川に、
「ゆっくり走るので、先に行って下さい」と声をかけ、先に行ってもらう。
ショップの皆さんは纏まって先に行かれて、私はマイペースで走る。
ただ、走るのが遅いとショートカットコースに短縮されるので、遅れすぎないようにちょっとは頑張る。

関門が二ヶ所あって、一ヶ所目がスタートから25km地点までを1時間30分。
次が67km地点でスタートから4時間30分。
うーん、上りのコースなので一ヶ所目の関門が厳しそう。


開会式で言われていた通り、山の中の木陰には確かに苔があり、カーブで滑って転倒されていた方を何人か見かけた。
気を付けながら、10~20km/hくらいで下る。

関門突破できたようで、無事に27km地点の最初のエイドに到着。


ショップの皆さんが待ってて下さった。
もう喉が乾いて仕方なかったので、水を1リットルくらいイッキ飲み。

そして、お目当てだったエイド(小原公民館)の食事。地元の方がたくさんおもてなしをして下さった。
きな粉のおはぎ、漬物、キンカン、バナナ。

お目当てはきな粉のおはぎだったけど、キツすぎて食欲がない。
凍らしたキンカン3つとバナナをいただく。


休憩後はまた皆さんと一緒に出発する。
1008さんとハヂメさんが写真を撮って下さるが、辛くて上手く笑えない…。
引きつった笑顔で対応する。

そしてすぐに私だけ遅れる。








次のエイド50km地点の久志地区公民館にヨロヨロと到着。

そしてエイドの食事。

さっきのエイドであんまり食べられなかったので、次は食うぞ!と意気込んでいたが、スタッフの方が「そろそろ出ないとショートカットになりますよー」と言われたので、急いでマーブル柄の羊羮を口に押し込む。
この羊羮ウマー。

本当はもっと色々食べたかった…。
私が走るのが遅いばっかりに…。
その気持ちを察して、エイドの可愛いおじさんが、「お菓子、いっぱい持っていっていいよ」と言って下さり、ハヂメ(嫁)さんが私のポケットにギューギューにお菓子を詰めてくれた。
ありがとうございます。


その後も厳しいアップダウン。

黄色いベストは走行ボランティアの方々で、このサイクリング大会は地元のサイクリングクラブの方が中心となってお世話をされているようだ。
そのクラブの会長さんが、開会式でも熱く注意事項を話して下さり、長い上りの手前に立たれて「ここから先は長いから、脚を貯めてー。急いだらダメよー」とみんなに声をかけておられた。

ハヂメ(嫁)さんが一度脚が痙った時に、走行ボランティアの方がどこからか颯爽と現れてシューッとエアーサロンパスを吹きかけて、風のように去って行ったと言われていた。
なんかカッコいいー。
想像しただけで、胸がキュンとする。
ハヂメ(嫁)さんが、「あのリュックの中には色んな物が入っていましたよ」と目を輝かせて教えてくれた。


短い下りと平地で脚を休ませ、上りに備える。
このカーブ曲がったら下りかなぁと期待させておいて上りなので、もう心が折れまくる。
後ろからおっさんの喘ぎ声が聞こえる。辛いのは自分だけじゃないんだと思いながら走る。

「これは楽しいサイクリング大会なんだ」と何度も自分に言い聞かせ、時折見える絶景を目に焼き付ける。


いつの間にか第二関門を突破して、
次のエイド75km地点の野間池後浜に到着。時刻は14時くらい。
ここでもショップの皆さんが待ってて下さった。


麦茶をガブガブ飲んで、カレーをいただく。


カレーを食べたらやっと元気が出た。お代わりしたかったけど、乙女心が邪魔をしたので一杯だけで止めておく。



ここから先はアップダウンがやや緩くなる。

あと25km走ればゴールだと思うと元気が出る。



ハヂメさんと1008さんは先に行かれた。
最後はハヂメ(嫁)さんとダンディN川とゴール。
時刻は15時45分くらい。意外と早くゴール出来た。

名前入りの完走証をいただいた。

参加賞は買い物券1000円分。


会場内のお店で買い物券を使って食事ができる。


ただゴールが遅かったので、メインディッシュはどこも売り切れていた・・・。
コーヒーとさつまたこ焼きを買って、ショップの方々に「もう帰ります」と挨拶をしてお先に車に戻る。



帰りにスタートとゴール地点で記念撮影。



帰りに「いなほ館」の温泉に寄る。
人が少なくてゆっくり出来た。

ぬるま湯にじっくり浸かって身体を解す。

さつま揚げを買い忘れていたので、高速のSAで購入。





走っている時は辛くて泣きそうだったが、辛かった分達成感が半端ない。
走ったコースは山の中が多く、車がほとんど通らなかったので安心して走ることが出来た。
このコースを考えた人凄いなぁと感心する。


そして沿道の応援が凄かった。
子供からお年寄りまで、皆さん熱い応援をしてくださった。
旗を振ったり、銅鑼を鳴らしたり、車からの声援があったり。レースに出ているようだった。


道端やエイドに気になる可愛いおじさんがちょいちょい居られたので、時間があればお話したかった。


今回のサイクリング大会は今まで出た大会の中で一番辛かった。
走っている時はもう二度と出ないと思っていたけど、ブログを書きながら南さつまの方々にまた会いたいと思ってしまった。

ツールド南さつまの運営の方、南さつま市の方々、ありがとうございました。
大会に出られた方、私の後ろでずっと喘いでおられたおじさん、お疲れ様でした。


走った距離:100km
獲得標高:2082m
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