そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

1月18日(月)雪の進軍

2016年01月18日 | 公開

  未明からが降っている。こりゃ大変と30分ほど早く家を出たが、大学に着いたのは、いつもより30分遅れた。途中の電車はたいへんな混みようで、時間調整というので駅の停車が長く、またメトロに乗れば、駅ごとに荷物が挟まって何度もドアを開け閉めする。そうこうしているうちに、何分も経ってしまうわけで、埒があかぬが、どうしようもない。近くのおじさんが、チェッ、チェッと、しきりに舌うちなさるが、お互いさまである。それでも、授業開始の1時間前には大学へ着くように、日頃心掛けているから(ラッシュを避けたいということもある)、配布資料を印刷しても、時間に余裕はあった。

  しかし、教室へ赴けば、まだ学生が2人しか来ていない。9:30から始めると宣言して、いったん教員室受付に戻った。同じ時限の同じ必修演習クラスをご担当のT教授、K教授も、ロビーで待機しておいでになる。Tキャンパスは午前中休講とあいなったが、ウチのキャンパスは対象外だとか。

  9:25に教室へ戻ると、8~9人席についていたから、では…と授業を始める。そろそろ秋学期の総まとめとする。

  2時限のふるほん講義も、出席者は半分ほどだったが、徒然草の話をした。今日の内容は試験には出しませんからと、安心させておく。

  さて、こんな具合じゃ、「高七」はがらがらならむと、心配になって、夏目坂を登る。案の定、座敷に1組と、カウンターに3名ほどの客で、搔き揚げ付きに、熱い米の汁も付けていただく。食べ終わると、ぼちぼち客も入ってきた。このお店は、とにかく繁盛してもらわなければ困る。かといって、気楽に入れないほど客が押し寄せてもらっても困るが、まあ、ロケーション的には、あまり懸念は無用かとは思う。坂を下って、郵便局で淡交社定期講読の振替をして、「Cafe GOTO」に寄る。やはり空いていた。高いものを飲まむと、ウィンナーコーヒーをお願いする。こちらも、ちゃんと繁盛してもらわなくては困るお店である。こうした店では、できるだけ利が出るような飲み食いを心掛けるのが、真の常連と心得るのだが、如何。常連客すなはち上客=客単価の高い客でありたきものぢゃ。

  4時限の講義は今回が最終で、次回は「理解度の確認」である。ノ―ト等の持ち込みについて、指示を出していなかっとかで、何でも持ち込み可とするが、さすがにオンラインはやめてよねと言っておく。最終回は私家集と日記というテーマで着地をした。

  同居人に電話すると、用が済んだので帰るという。トラムの駅で落ちあって、一緒に帰宅。夕食は鍋にした。日本酒を入れて沸騰させ、豚の三枚肉と、クレソンそしてホウレンソウを交互に入れる。安~い豚肉に、148円也のホウレンソウで、家族三人腹いっぱいとなった。御飯は炊かず、正月の丸餅の余りを揚げ餅にした。ずいぶんと経済な夕食であったよ。


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