そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

6月19日(月)ずっと大学、まだ大学

2017年06月19日 | 公開

  朝いち演習への出勤途中、老母のショートステイ先施設から電話があったらしい。後で掛け直すと、起きがけに尻もちをついたとか。大事無い様子とのことだった、老人は転倒が、かなり怖いと思う。

  朝いち演習は、集まりが悪い。定刻に席についていたのは6分の1の人数だった。私は遅刻に甘いと、情報誌に書いてあるせいであろう。

  贈歌が出てきたので、題詠とは違う読み方せにゃならんと教える。要するに、メッセージは何?ということだ。「仮にだに、音信も無し」ということでしょ。それを、田園地域に住んでいる友人へ、秋の終わりに送るわけだから…と講義をする。発表者は貫之の古今集の本歌を見つけてきたので、発表の出来はA評価をつけた。

  つづく古本講義のため、図書館へ走る。特別資料室への土産は、昨日、北杜市で買ったお菓子とした。古典籍を出してもらう以上、手土産は必須なのだ(学内また然り)。今日は巻子本の扱いと、書誌の取り方を実習する。来週までに課題を提出すること…と命じて、早めに切り上げて、「金城庵本館」で、冷やしたぬきをりんだもぢった。

  研究室へ戻り、修士課程の院生の個人面談を2件、奨学金関係の署名捺印を1件。夕方、私が主任審査委員を務める博士学位請求論文の公開審査会があるので、帰れない。荊妻に無理を言い、ショートステイから帰ってくる老母の対応を頼んだ。今、勤務先のセンター所長をやっている荊妻のほうが、私よりずっと偉いし、忙しいのだが、時間調整をしてくれた。今週はまた、首相官邸に呼ばれているそうである。ありがたや、ありがたや。

  公開審査会の会場を設営。18:30開始予定で、スタンバイOKだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿