そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

1月29日(金)修士論文の審査は終わり

2016年01月29日 | 公開

  雨の中、大学の本部キャンパスへ歩く。E研究科の修士論文口述試験である。T教授主査の審査2件に関わり、もう一人は高校教師をしていた時、教員室で机を並べていたO教授である。2本とも水準以上で、前々からよく知っている院生のほうは、かなりよい出来だった。E研究科の評点は、ウチの研究科よりおおむね5点高い感じだが、T教授が何点にしましょう?とおっしゃるので、いや、マックス付けたらどうですかと提案する。主査はあまりいい点にすることを、自分から言い出せないものだから、そこは副査の役割であろう。

  研究科が違えば、手順手続きもいろいろ相違する。評点の出し方も、ウチは協議のうえ主任に届ければよいが、E研究科は厳密で、主査・副査各個に点を付け、平均するらしい。まあ、もちろん、そこは協議が入るわけだが。また、論文のタイトルも、提出後に変更も可能らしい。ウチの研究科では、題目届を確定したら、一字一句変えてはならないはず。万般、先さまの仰せの通りに従う。

  やれやれ、無事終わったわいと、エレベータに乗ろうとすると、I 教授とばったり。一緒に降りた。I さん、たくさん戦闘的なご著書があって、有名な方であり、学内のいろいろな委員会等でご一緒する機会も多いが、B学部はけしからん!とご立腹であった。その件、実は昨日、某教授から耳打ちされていたからで、そうそう、あそこはいつもそうなんですよ、上から目線だし…と申し上げ、では、またと、お別れした。

  年度末も近いが、S閣書店の目録にピンとくるものが載っていたから、図書館の担当課長殿にご連絡申し上げたところ、見計らいで取り寄せてみましょう…とお返事をいただく。まあ、10万円しないから、いざとなったら自腹でと、仮押さえしておいた甲斐があったというものである。

  天候が荒れ模様で、朝の天気予報で早めの帰宅を呼び掛けていたので、早々に帰宅する。近所の魚屋で刺身を買い、八百屋でイチゴを買った。なんだかつーんとした生野菜が食べたい気分で、サラダクレソンとやら、それにセロリも求めてみたが、サラダ何とかは食べやすい品種ということなんだろうけれども、本能は、がつんと来る普通のクレソンをどばっと食いたいものである。日本の食材は何でもかんでも、大きく甘く、あるいはソフトに食べやすく品種改良する傾向が強い。それがよいとは、到底思えない。生物として、がつんとしたものを、時には食したい衝動にかられるのは、こりゃ本能ということかもしれませんな。


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