そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

6月26日(火)同僚のセクハラ事案

2018年06月26日 | 公開

  社会人向け講座の夏学期は来月からなので、家に居る。いつもは実妹に、老母の訪問看護対応を頼んでいるのだが、私が居られる時は私が対応することにしている。だから今日は、来るに及ばずと連絡していたのに、突然やって来て吃驚した。明後日が誕生日なので、プレゼントを届けに来てくれたのだと。まあ、この世に二人だけの、血の繋がった兄妹である。ありがたいことである。

  看護師さんがやって来て、老母の体調は良好らしい。しかし、貧血は治らない。お腹がぽっこり出ているので、体重を計っていただくと、49㎏だった。音を立てて太ってくような気がするが、お菓子の食い過ぎだと思う。まあ、50㎏を超えないように、調整すればいいと言われた。

  勤務先同僚の「セクハラ事案」で、かしがましい。本人がメディアのインタビューに応えて、実名報道されてるのだから、前代未聞だろう。今朝は終に、大新聞朝刊に大きく報じられていた。コースの対応、大学の対応への批判も厳しい。この件については広報室に対応一本化ということだが、思うことはいろいろある。

  故指導教授から、大学教員になる心得をたたき込まれた。その第一は、「おたなのものに手をつけてはけない」である。師弟関係に、恋愛感情は御法度ということだ。第二は、「教務就任依頼を断ってはならない」、つまり教学運営上のスタッフに就く要請があれば、自分の研究は擲ってでも、応じなければならなということ。これは、私が出身学部の教員になったという事情も、あったかもしれない。この二つは、頑なに守ってきたつもりだが、第二のほうは、さいわい老耄に達したので、もはやお呼びはかかるまい(児玉源太郎を演じられなくもないとう気概はある)。

  勤務先大学も、ガバナンス、ガバナンスが叫ばれて、居心地のよい場所ではなくなった。人文学など、世の中に必須のものではなようだ。一刻も早く辞めたいが、老母の介護が始まり、ここで収入が途絶するのも困るという事情が生じた。かたかたで、目立たぬように、定年までの余生を全うするしか、手立てはなさそうだ。


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