そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

9月20日(金)おもひゆるぶ

2019年09月20日 | 公開
木曜、主治医の説明を受く。
「こまごまと 経過不具合 うちしめす ただねむごろに いたつきたまへ]
「としたけて ひとあしづつに せまりくる さらぬわかれを おもひとけとか」
「主治医師は 甥御とおなじ 病院に 研修医の日々 すごせしといふ」
「くすしとは 学閥つよき ものならし いとにこやかに 名刺くれたり」
「いささかは こころをやりて おもひけり 信おくにたる くすしとぞみる」

売豆紀神社、病気平癒祈願玉串届く。
「やくもたつ いづもまつえゆ たまぐしは まもりたまへよ わづらふははを」
「なきちちの むまれたまひし よこやなり めづきやしろの みたまのふゆを」
「かみづかさ いとすみやかに わがははを ありがたきかな いのりたまふと 」
「ひさかたの あめのしたてる ひめがみよ はらへきよめて さきはへたまへ」

又の日、荊妻のみ病院へ
「けふあすに しなむとおもひし たらちねも いま しましくは ながらふとみゆ」
「めはあきぬ 人工呼吸器はづさむと くすしのいへば たのまるるかな」
「ふるさとに をろがむふだも とどけたり かみやほとけの しるしぞとおもふ」

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