そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

10月2日(火)弁当支給業務

2018年10月02日 | 公開
  本日から社会人向け講座開始と思っていたら、なんと来週からであった。妹に、訪問看護の対応は私がするので来なくてよいと連絡する。老母の体重50㎏、貧血もまだ正常値へは届かないものの、かなり改善されたと言われる。すると、床屋へに行きたいと言い出したので、電話したら幸い空いていた。床屋まで歩いてねと言っても拒否されたため、車で送迎する。

  論文の三校、編集委員長の許可を得て加筆したところ、2行だけ末尾が次ページにはみ出ていると言われる。慌てて調整。そのほか何点か、修正すべき箇所があった。こりゃ校正料、かなりとられそうで、申し訳ないことである。なにしろ、もともとは昨年10月に学会で研究発表するつもりがボツになり、7月の発表機会も雨で中止、今週7日にようやく発表できる内容なのだが、台風25号の影響で、二度あることは三度あるかも・・・。ある著名歌人の人生最大のトラウマと、人生最大の悲嘆についての研究だから、呪われているのかもしれない。どんどん先延ばしとなり、勤務先の学術雑誌に論文を書く輪番が回ってきたので、先走って入稿してしまった。研究発表が7日、雑誌発行が15日だから、まあまあ、学術倫理的?には問題なかろうて。自転車操業だな。

  老母の夕食をセットしておいて、大学へ。18:15から弁当支給業務である。荊妻が入れ替わりに帰宅途次で、川を渡る手前のどこかで電車はすれ違ったはずだが、確認できなかった。委員会は主要メンバーが一人遅参したので、弁当を食って議事が始まり、私の関係したところは最初だったのでガンガン発言。19:00過ぎに眠くなり、気がついたら、20:30過ぎだった。寝に来たような仕儀とあいなって、恥ずかしいかぎりだった。(汗 なんだか、ひどく疲れた。明日もまた、弁当支給業務は続く。

  Facebookの友人と、狂歌の応酬をしていたら、さる著名な評論家の方が絡んでおいでになった。なかなか面白い展開。拙作のみいくつか、ご紹介いたしませう。

    若き日の異なる性(さが)の お好みは あらたまるとも 思へざりけり
    ドーキンス あまた金子を 積み上げて 宇宙の謎を 解くホーキンス
    たましきの 都の学府 いみじきに 早稲田の春樹 賞はいまだし
    やまとには 村上あれば ノルウェイの 隣の賞を とらせまほしき
    ふゆごもり 春樹にけらし ノルウェイの 森にも野にも 霞たなびく
    文学の 賞がなければ いふことなし ノーベル賞は ありがたきかな
    三方に のせて一両 損をする そんな時代の 消費増税
    バタフライ ストリッパーの ほと隠し もとの恋ばな エロに戻らむ
    かぜふかば にほひおこせよ 栗の花 ヰタ・セクスアリス 鷗外の夢
    ひのもとの 闇はあやかし オスプレイ アベノミクスに 御代終はりゆく
    猫飼はば 猫の睾丸 除くまで 人もまた金玉 引き抜くこころ
    河わらは 引き抜くものは しりこ玉 ふぐりの中の たまにあらざり

  別の方へ。

    銀杏の 実は拾へども 肉を去り 殻除く手間 割に合はざり
    青い目の アメリカ国の お人形 あたしの体 ああセルライト
    瓢亭を 評定するも 野暮なれど かゆきところに 手も届くべし

  江戸時代の狂歌師レベルには、到達していると自負いたしまするが、如何?

  そうそう、夜の帰宅途次、最寄り駅から自宅までのガード脇道で一首。
 
    キャバクラは いかがですかと 辻立ちの 客引き我に 声を掛けくる

  女性には声を掛けられません。(汗 旧作に「辻立ちの 女も声を 掛けて来ず もだして過ぎぬ 疲れ翁は」というのがございました。



  

最新の画像もっと見る

コメントを投稿