そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

5月1日(日)教員冥利

2011年05月01日 | 公開

 卒論指導を担当し、この春卒業して行った(卒業式は中止になったが)諸君から連名で、初給料が出たのでと銘酒「加賀鳶」が送られてきた。ウチの学部にはゼミ制度などはなく、一応卒論のための演習は置かれているのだが、いわばマンツーマン式の指導だから、連名というのは珍しい。

 ううう、こういうの泣かせるわなあ。大学教員冥利につきるといふべし。私はもはや日本酒しか飲まぬのを、よくご存知である。あまりにありがたいので、老母がその昔、河井寛次郎から直接いただいたという、家宝?のぐい呑みで一献頂戴する。松江から送って来た蕗の煮物と、筍は筍御飯にした。

 夕食後のお茶菓子は、S先生(ご蒐集の古筆切類は一切我が大学図書館に寄贈された)の未亡人がお送りくださった「支倉焼」をいただく。同居人はこれが好きなのだそうだ。和洋いずれにも好適なお菓子である(遣欧使節だから当然か)。ご遺族に大震災の被害はなかったよし。


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