そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

5月23日(水)岸野寛さんのお皿を購入

2018年05月23日 | 公開

  老母をショートステイに送り出し、あれこれ雑用にかかるうちに、お昼過ぎとなった。家を出て、神楽坂へ。荊妻に頼まれていたコーヒーを買い「草木堂野菜店」で珍しいものを一両点購入したら、おまけに「しどけ」をくださった。で、「うつわや釉」に立ち寄れば、Nさんとの間で、岸野寛さんの作品展のことが話題になる。あ、昨日今日がギャラリーご滞在日だった。神楽坂から九段下へ引き返し、「花田」へ赴く。

  岸野さんがいらっしゃったので、ご挨拶して、作品を拝見する。ととやの茶盌について、高台がおもしろく出来ましたとおっしゃる。なるほど、これはたまらないな。いろいろ食指は動いたが、前々から欲しかった手の長皿を1枚、いただくことにする。貝殻を練り込んで焼いたものだそうだ。

  大学へ到着し、事務所へ。研究費で購入した短冊「一括」というのが不分明とのご指摘を受け、それなら現品を持っていくと申し上げた。自分でもまだ枚数を数えていない。まあ、「100枚一括」とでもしておいてよとお願いした。それで10,000円なのだから、研究費が適用できないと言われても、別に平気だったが・・・。

  そのほか書類等を提出し、夕刻のお稽古事に顔を出す。荊妻に、雨なので三味線を預かって欲しいと頼まれていたので、途中で抜け出して研究室に三味線を入れ、一緒に飯を食って帰った。「ヴェール」というお店で、何が緑なのですか?とお尋ねしたが、要領を得なかったよ。

  学長選挙が行われている。同僚某教授は、行きがかり上、Y候補支持の選挙運動をなさるそうだが、今日お目に掛かった際、私の一票をgetしたことになさってくださいと、申し上げておいた。X、Y、Zの三候補が立っているが、X候補には何度も梯子を外された恨みがあるし、Z候補はなんて無責任な野郎だ!と心の底から軽蔑する出来事があったので、今回はどう転んでもY候補に投票するしかないと思っている。まあYさんには、面白いことを経験する機会を与えてもらったという、「恩義」みたいなものも、うっすらとあるからな。しかし、当選は難しかろう。

  そういえば学部長選挙も受付中だが、誰か立候補せんかな? 擁立に動きたい御仁が、いなくもないが(実際、ちょこっと意向を尋ねてみたけれども)、うまくいかなかった。甲さんあたりはやりたいだろうが、人徳が無い。結局、乙さんが従来の派閥?の筋から、出てくるに相違ないと踏んでいる。前回の学部長選挙は、あんたが動くか!と、意外なことがあっけんね。人は化け物、世に無いものは無し(西鶴)。

    わがほとけ となりののたから 婿舅 天下のいくさ ひとのよしあし(夢庵=牡丹花肖柏)

    世上乱逆追討雖満耳不注之、紅旗征戎非吾事(藤原定家)