そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

9月24日(木)秋はよれよれ

2015年09月24日 | 公開

  いよいよ授業開始だが、秋学期は月・火・木・金に授業や講座が入り、水曜は会議日で、ほぼ毎週何かある。教科書の編集会議も佳境?に入っておるし、そのほかの業務、また講演や高校の模擬講義なんぞも引き受けちゃったから、長丁場、思うだに胸がいっぱいとなる。振り返ると、専任講師だった頃が一番ヒマであったよ。

  身辺整理して、やりたいことだけやりたいと思うが、そうもいかない。大学も人員はどんどん減らされ、業務は増えるばかり、というか、相互に何の脈絡もない仕事が、次から次へと出来してきて収拾がつかない。亡父は、私の年齢の頃には、とっくに定年退職を迎えていた。歳をとっても元気で働け!は、国家の不遜である。とはいえ、お国のためと言われれば、逆らえないかなあ。このあたりが日本人の辛いところで、結局、諸行無常なんだと、深く深く諦観するしかあるまいて…。やっぱり高等学校では、方丈記とか平家物語を、きちんと教えておくにしくはなし。目先のことではなく、生徒が還暦になったらあっと分かるような教育も、必要であるに違いない。

  いやね、いよいよ目が見えなくなってきたのである。ものを読むペース、キーボードを叩くスピードも、極めて減退した。老と衰とは必然である。お釈迦様もそうおっしゃっている。いよいよお迎えが…と強く意識する昨今なのだよ。