海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

断熱効果

2007年11月17日 18時12分02秒 | 建築関連
断熱の話

断熱効果、気密性、伝導率、通気性、保温性と住宅では良く使われる言葉です。これに省エネとか、熱効率とか話もあります。

断熱効果の高い素材は、実は、空気です。意外かも知れませんが、空気が地球を覆っているからこそ、太陽の熱線は和らげられて、地表に降り注いでくれるのです。

ある実験をしたいと思います。ガラスに空気を入れ、片方で熱を起こします。ある一定の厚さが、一番反対側のガラスに熱を伝えにくいことが判っています。
それ以上もそれ以下もダメなのです。

それは、ガラスとガラスの間が狭いと空気にも断熱効果はありません。かといって広く取りすぎると、気流を作ってしまい、熱を伝えることになってしまうのです。

ペアガラスと言う複層ガラスは、間に何らかの気体を封入しています。これは、ガラスとガラスの間に断熱性を持たせるためのものモノです。

断熱効果を求めるだけでなく、その部屋の保温性も考えるなら、部屋の気密性を考えることが大切です。しかもその建物の構造体でもまったく考え方が違ってきます。

従来、日本の在来工法は、どちらかと言えば、南方系の建物が主流でした。暑さをどうしのぐかです。祖先の考えた方法は、なるべく外気を室内に言える方法です。
開口部を大きく、床を出来るだけ高く、屋根の小屋組みに空気の層を作ります。これは、湿気の多く暑い夏に対応するための工夫です。

日本の国土は、縦に長く、四季に富み、気温の差がかなりあります。これを建築基準法という法律だけで締めくくるのは、非常に厳しいと考えます。今の法で、考えるとどうしても冬仕様で夏は、クーラーがんがんしなければならないみたいです。

断熱性や気密性ももちろん考えなければならないのですが、本当は、住み人に合わせることが重要なのではないでしょうか?

こんなことを言っているからお客がつかないのでしょう。(笑い)

多分、今は、冬仕様住宅を施工すれば、結構儲かる工務店になるでしょうでも、海杉は、宮崎である限り、夏仕様の家が作りたいのです。窓を開ければ、涼しい風がいっぱい入る部屋・・・。

でも、冬仕様は、施工がきっちりしなければ、全く反対の大変住みにくい家になるのです。住宅を建てる方は、気を付けてください。

夏仕様は?? ポイントですね。

自然と対話のできる工務店です。